人狼を見破れ、人間よ

星蓮アカネ

市民側 昔と今の村人・市民

100年前、一つの村が地図上から消えた。そして、10年前、その村は戻ってきた。悍ましい亡骸の数となって、戻ってきた。生存者はいなかった。


昔、その付近に住んでいた人曰く、村長の家に一通の手紙が届いた。それは、黄金の輝きを放っていた。

それを通達した王都の人は喜び、その村に王都で有名な神殿の人、そしてそれが本当のことか確かめるために選別された人もその村に来た。だが、村長は喜ばなかった。

最初は村長も喜んではいたが、手紙の内容は1週間ごとに書かれている内容が異なり、村長に強烈な恐怖を与える内容へと変わっていったからだ。


○月×日

自分は神である。人間どもよ。

喜べ、1ヶ月豊作にする。

そして、魔物も近寄らない安全の街にしてあげよう。

その代わり、1ヶ月後、この街ごと神の神域に招待しよう。


○月×日

あと2週間だな。

食糧に困っていないか?

魔物には会っていないか?

みんな無事か?

ちなみに、この町の人数は減らしてはいけないよ。

すると、その分、自分の加護が減ってしまうんだ。

情けない神でごめんな。よろしく頼む。村長よ。


○月×日

あと1週間だな。

相変わらず、困ったことはないか。

この街の人数は減らしてないか?

縺雁燕縺溘■縺ィ繧イ繝シ繝?縺ァ縺阪k縺ョ繧ゅ≠縺ィ繧ゅ≧蟆代@縺銀?ヲ諢滓?豺ア縺?↑縺?シ(お前たちとゲーム殺し合いできるのもあともう少しか…感慨深いなぁ?)

おっと、この世界の言葉ではないからか文字化けしてしまった。

伝えたかったのは、会える日が楽しみってことさ。

村長、自分は楽しみにしているよ。


○月×日

村長よ、よくも逃さないでくれたね。

しかも新参者も一緒とは〜。

ありがとう。おかげで、参加者が潤沢だよ。

村長、本当に、ありがとう。

おかげで、このゲームは退屈しなさそうだよ。



この後の彼らの行方を知るものは無かった。



100年経ち、現在、また新しく黄金の輝きを放つ手紙が一つの街に届いた。

そうして、集められた参加者がその街に次々と向かっていった。中には、神により与えられしギフト(人狼)を持ちし者もいた。


それは10年前に屍の山となった村の血を受け継ぐ者もいた。

一体、今回の神のお遊戯会では何人残るのか。

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