アイテムボックスが欲しいので頑張ってみる

 アイテムボックス。


 ダンジョン物なら魅惑のスキルだ。


 これがあると無いとでは全然違うだろう。


 3階層のワームロール相手に頑張って先を進めないでいた。


 どこかにアイテムボックスのスキルが無いだろうか?


 4階層より先に無いとは違わない。


 アイテムボックスのスキルはボス撃破特典とかでもらえそうな気がするがもしかしたらそうなのかもしれない。


 ワームソードの切れ味はなかなかに良い。


 ワームロールが硬いだけでスローラビットとかは一撃だろう。


 ワームソードは超レアドロップなんだろうか。


 その割には自前のバットの2倍の威力っていうのがしょぼいけど。


 いやでもバットの2倍だよ?  結構威力高いと思うけど。


 ワームソードみたいなレア武器が欲しいな。


 4階層がいつもより長いような気がする。


 ワームロールを倒すと団子が出るからそれを食料にしている。


 食べると攻撃力が上がるのでなかなかに気分が良い。


 そしてようやく4階層の階段を見つけた。


 4階層かどんなモンスターが出るんだろう。


 意を決して潜るとなかなかに広い空間に出た。


 そして蝙蝠がうじゃうじゃいる。


 ダークバットとかいう名前だ。


 そして光線を発射してきた。


 洒落に成んねえぞこれは!?


 暗黒光線(仮)を発射してくる蝙蝠は攻撃が届かない。


 でもたまに頭が悪いのか滑空してくるのでそこを切こめば倒せた。


 ドロップ品は羽だ。黒蝙蝠の羽。鑑定すると特殊なアイテムであることが判明した。


 なんと好きな場所に移動することができるアイテムらしい。

 ただし屋外でしか使えないらしい。


 なんだそれ面白そう。


 早速外に出て使ってみたいが帰りようにもう1個入手したい。


 そしてもう一度ダークバットを倒して入手した。


 おいおい特殊なアイテムが100パーセント入手可能? どうなっているんだ? 本当に。


 無茶苦茶便利そうなアイテムを外に出て使ってみることにした。


 使い方は場所の名前を言うか念じるらしい。


 じゃあ東京の秋葉原人目の無いところと念じると秋葉原の路地裏に躍り出た。


 俺は秋葉原にやって来た。


 なお住んでいるところは大阪だ。


 秋葉原で買い物をしまくりたいのもあれだが、なんだかおもしろそうな店を見つけた。


【ニャレイ魔導商店】と書かれた看板がある。


 入るとなんと猫人さんが店長をしている商店だった。


「いっらっしゃーいにゃぁお客さんも導かれし者かにゃぁ?」


「導かれし者? ダンジョンには入れたけど」


「素材が欲しいにゃぁ買い取らせてもらうにゃぁ」


 というわけで角とスライムゼリーと牙と黒い布とか売りまくった。


 全部で5万6千ゼニーになった。


 どうも異世界のお金らしい。


 ここでしか使えないらしい。


 試しに鎧を買った3万ゼニーの鎧を。


 全然重くなく軽くはないけどぱっと見服みたいな鎧だ。


 蒼い高級感を感じる鎧だが3万ゼニーでいいのかな。


 名もなき蒼き鎧を身に着けて山にあるダンジョンに戻る。


 なお山は昔から裏山に近いところに家があるので昔からの遊び場だ。


 アイテムボックスは手に入らなかったけどよくわからん鎧をゲットしたぞ!

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