第2話 そこは褐色、海エルフの因習村
異界である
GM「では、村に着くと村人が『おや、また漂流者さんかい? 最近、多いねえ』と出迎えてくれます。彼らは皆、案内してくれた男と同じく日に焼けた褐色肌のエルフたちです」
リタ「あら? 私たち以外に先客がいたのですね」
ヴァネッサ「恐らくこの魔域が南国エルフ村なのはその人の願いを反映して
GM「女性の村人が妖精魔法【ピュリフィケーション】で服を濡らす海水を真水に浄化した後、体を拭いて村人の服へ着替えるよう勧めてきます」
ヴァネッサ「それじゃあ、お言葉に甘えさせてもらうか…」
リタ「私も、鎧と剣を置いて村の服へ着替えます」
GM「それでは少し落ち着いたところで、村長であるエルフの老人と面会することになります」
村長「稀人がこの島に立て続けにやってくるとはのう」
リタ「私たちの前にはどのような方がやってきましたの?」
村長「お前さん方の前にやってきたのは、
ヴァネッサ(どう答える?)←エルフに通じないブルライト語で
リタ(奈落教はなにひとつ恥じるところのない立派な宗教ですが、邪教徒からは目の敵にされるため、大教会を出て信者を増やす巡礼に出るものは信頼できる相手かを見極めてから身分を明かすと教わりました。ここでは海の魔物退治の帰りに難破した冒険者だと名乗りましょう)←同じくブルライト語で
ヴァネッサ「アタシたちは冒険者だ。この島の住人に危害を加えに来たわけじゃない。海岸沿いのギルドへ大ダコ退治の依頼があったので海に出た帰りに渦潮に襲われたってわけ」
村長「なるほど、そうでしたか。それは災難でしたな。潮の流れが落ち着いたらこちらで船を見繕うのでそれで帰るのがいいでしょう。それまでの間はこの村でお過ごしくだされ」
GM「基本的に村長や村人の海エルフたちは稀人に興味津々で歓迎ムードと言った様子です」
リタ「うーん、じゃあご厚意に甘えさせてもらいましょうか」
GM「それではあなた達は少し前に村に漂流してきた船乗りと共に歓迎の宴に招かれます」
ヴァネッサ「宴だぁ~!」
GM「それはそれは美味しい食事の数々にあなた達、稀人が舌鼓をうっていると……だんだん意識が朦朧としてきます。生命抵抗力判定を振ってみてください」
リタ「美味しいのに何かふらされてるよ~」
(ころころ…ころころ…)
GM「うーん、その出目だと。2人ともだんだん眠くなってしまいます」
ヴァネッサ「すやすやぁ~」
リタ「ちょっと、ヴァネッサさん。食事の途中で寝るなんて失礼ですよ。…あら? ……私もだんだん眠くな……スヤァ」
褐色海エルフたちの宴で眠り薬をもられた私たち、一体どうなってしまうんでしょう?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます