ドライガー&エクスカイザー

第9話「ドライガーの居場所」

ライノヴィランが街で大暴れしそれにエクスカイザーが立ち向かう。


ライノヴィランの突進を喰らいエクスカイザーはダメージを受ける。

「うわっ!?くっ……なんて馬鹿力だ……」


そして、エクスカイザーが戦っている間に2人の男がユズキと美紀に迫る。


「きゃっ!?」

ユズキが男の1人に捕まる。

「ユズキちゃん!?ちょっとユズキちゃんを離しなさいよ!!」

美紀が必死にユズキを助けようと男にしがみつく。

「チッ……邪魔な女だ!」

男は美紀を突き飛ばした。

「きゃっ!?」


「美紀!ユズキちゃん!!」

エクスカイザーがそれに気付き2人の元へ向かう。

「俺を……無視するなー!!」

ライノヴィランがエクスカイザーに突進。

「ぐあっ!?」

エクスカイザーは背後から突進をまともに喰らってしまった。


「フンッ……行こうぜ……」

2人の男達はユズキを連れ去って行った。


「クソッ……」

ライノヴィランにエクスカイザーが苦戦していると誰かがライノヴィランを攻撃。

「ぐあっ!?」

「誰だ?」

エクスカイザーがその方向を向く。


「まったく……何苦戦してんだ……」

そこに居たのはダッシュライザーだった。


「赤木!丁度良かった!コイツを頼む!」

「は?」

エクスカイザーは立ち上がり美紀の方へ走って行く。


「ったく……しょうがないな……」

ダッシュライザーは武器を『ダッシュブレード』に持ち変えライノヴィランと戦う。


エクスカイザーは美紀と合流。

「美紀、大丈夫か?」

「私は大丈夫です……でもユズキちゃんが……」

「ああ……だが、近くには居そうにないな……」

エクスカイザーは回りを見渡す。

「どうしよう?アイツら何処に?」

「アイツらが何者なのか突き止める必要があるな……」


「おい!工藤!まだか?ちょっと手伝え!!」

ダッシュライザーがライノヴィランに苦戦しながら声を掛ける。

「おう!今行く!」

エクスカイザーも戦線復帰。

2人でライノヴィランと戦う。


ライノヴィランのパワーに2人はスピードで対抗する。

ダッシュライザーの必殺技『クリムゾンブレイク』が発動。

「さぁ、裁きの時間だ」

エクスカイザーの必殺技『ストライクフィスト』が発動。

2人の同時攻撃でライノヴィランを倒す。


「コイツは……安藤か!」

ダッシュライザーが気づく。

「知ってんのか?」

エクスカイザーが尋ねた。

「ああ、コイツは指名手配中の強盗だ」

ライノヴィランの正体は指名手配中の強盗犯、安藤孝則(あんどう たかのり)だった。

「何でそんな奴がヴィランキーを?」

「さあな……それは取り調べるさ……」

変身を解除し、赤木が安藤を連行していく。


直樹と美紀もユズキの行方を探る為に警視庁に向かった。


「なるほど……それで依頼人の少女を何者かに拉致されたと……」

三浦が直樹の話を聞く。

「ああ……」

「探偵が依頼人守れなくて何やってんだバーカ!!」

山本がいつもの様に絡んで来る。

「んだとコラァ!!」

直樹も喧嘩腰だ。

「辞めて下さい!ユズキちゃんが連れて行かれたのは、私のせいなんです……」


そんな話をしていると赤木が入って来た。

「安藤が吐いたぞ……」

「赤木……何かわかったのか?」

赤木は取り調べで安藤から聞き出した内容を直樹達にも説明した。


安藤は指名手配されていたが、元々ヴィランキーを持つ犯罪者ではなかった。

Mと名乗る男からヴィランキーを渡され逃亡を手助けするから協力して欲しいと頼まれたと言う。

協力の内容はただ指定された場所で暴れると言う簡単な物だった。


「M……一体何者なんだ?」

直樹が尋ねた。

「それはわからんが……ヴィランキーを利用した犯罪者が増えていると言う事はそれを犯罪者達に提供している何者かが居ると言う事だろう」

赤木はそう答える。

「まさか……ヴィランキーを作っている犯罪組織が?」

三浦もそう仮説を立てる。

「可能性はあります」


その頃、黒沢とMが会っていた。

「一体何者だったのですか?今日の取り引きの相手……」

Mが尋ねる。

「どうやら彼らは別の世界から来た様だ……」

「別の世界?」

「ああ……凄い技術だよ……我々にもその技術を提供して貰いたいね……」

「異世界から来た者って訳ですか……」

「ああ……Mすまなかったね、急に仕事を頼んで」

「いえいえ……丁度逃走を手助けして欲しいと言う強盗が私の元に訪ねて来て居ましたから……ただ……彼はもう捕まってしまいましたがね……」

「そうか……それは残念だったな……」


そして、同じ頃スカー達は……。

「兄貴、オレンとイエロがあのガキを捕らえたそうです……」

「そうか……あのガキにも死んでもらわないといけないからな……」

「ところでドライガーの奴はどうします?」

「奴もくたばりぞこないだ……仲良くあの世へ送ってやろうぜ……」


ドライガーこと勇一はスカー達に捕らわれ拘束されて居た……。


そして、奴らの動向を知る者がもう1人だけ居た。


「あれが、別の世界から来た悪人って訳か……別の世界ってのはワクワクするねぇ……」

エクスライザーだった。


続く……。

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