第5話「次元移動装置」

龍神ドライガーとGTN-1が登場。

ドライガーはユズキの方に駆け寄る。

「大丈夫か?」

そう声を掛けるが、ユズキの足元にボロボロにされたテディベアを見付けた。

「これは……」

ドライガーは知っていた。

それがユズキが母親から貰った大切な物だと……。

「ユズキ……ごめんな遅くなって」

そして、ドライガーは立ち上がって振り向く。


ディメトロドン怪人とパキケファロ怪人が立ち塞がる。

「お前ら……許さねぇ……」

ドライガーとGTN-1が並び立つ。

「この感じ……久しぶりですね!」

ドライガーが高揚気味に言う。

「そうですね……またこんな日が来るとは」

GTN-1は少し複雑な気分で答えた。

「行くぜ!!」

ドライガーとディメトロドン怪人、GTN-1とパキケファロ怪人が戦う。


「チッ……ブラウ、装置はどうだ?」

「順調に作動してます……もう少しで次元移動を行える」

次元移動装置が起動し、使用出来る様になるまで少し時間がかかる様だ。

ドライガーは『風の宝玉』で『ウィンドドラゴン』にチェンジ。

『ドラゴニックヴァレット』で2体の怪人を、攻撃。

GTN-1も『Gブラスター』で攻撃する。

怪人達が怯む。

「火村さん!ここは俺が!ユズキちゃんを頼みます!」

「わかりました!」

ドライガーが怪人達の相手を引き受けGTN-1がユズキの元へ駆け寄る。

「大丈夫?ユズキちゃん」

「うん……」

ユズキはテディベアを握りしめていた。

「チッ……邪魔だ!!」

スカーがGTN-1に攻撃をしてくる。

「ぐあっ!?」

「火村さん!?」

ドライガーがGTN-1の方へ向かおうとする。

しかし、ディメトロドン怪人が背後から攻撃。

「ぐあっ!?」

ドライガーは倒れ込む。

スカーがユズキに迫る。

「ユズキ……散々手こずらせた罰だ……」

スカーがユズキの腕を掴み立ち上がらせる。

「止めろ!!」

GTN-1がスカーにしがみつき止める。

「邪魔だ……」

スカーは左手で光弾を作りGTN-1に攻撃。

「ぐぁぁぁぁ!?」

至近距離で攻撃を喰らいGTN-1は大ダメージ。

ドライガーは救出に立ち上がろうとするが、ディメトロドン怪人がドライガーを踏みつける。


「勇一さん……くっ……俺達は……お前達に……負ける訳にはいかない……」

GTN-1は立ち上がる。

「兄貴!次元移動装置の準備が出来ましたぜ!!」

「ほぉ……いいタイミングだ……折角だ……お前達も一緒に行くか……」

「何っ!?」

「ブラウ、始めろ」

「へ、へい」

ブラウが次元移動装置のスイッチを押す。

すると、エネルギーが放出され空間に穴が開く。

「!?なっ……なんだ!?」

ドライガーもGTN-1も驚く。

そして、ドライガーは咄嗟にGTN-1を突き飛ばす。

「うわっ!?勇一さん何を!?」

次の瞬間ドライガーとユズキは次元の穴に吸い込まれた。

「うわぁぁぁぁ!?」

「きゃぁぁぁぁ!?」

「勇一さん!!ユズキちゃん!?」


「フンッ……俺達も行くぞ……」

そしてスカーとブラウ、ディメトロドン怪人、パキケファロ怪人は次元の穴に入って行った。


GTN-1以外が次元の穴に入ると次元の穴は閉じてしまった。

「くっ……勇一さん!ユズキちゃん!どこに行ったんだ……」


ドライガーとユズキは次元の穴の中を移動する。

そしてたどり着いた先で地面に叩き付けられる。

ドライガーはユズキを庇った。

「うわっ!?」

ドライガーは変身が解除。

「痛てぇ……ユズキちゃん大丈夫か?」

「うん……ここはどこ?」

「わからねぇ……」

勇一は立ち上がり辺りを見回す。

「クソッ……とにかく人を探すか……」

勇一とユズキは動き出す。


その頃、別の場所にたどり着いたスカー達は……。

「よし……次元移動成功ですぜ……」

「ああ……さて、この世界でも暴れさせて貰うとするか……」

スカー達は去って行く。


勇一達はしばらく歩き続け街を見付けた。

「あれは!」

勇一の目の前には見覚えのある建造物が多く見えた。

スカイツリー、東京タワー、六本木ヒルズ……。

「ここは……東京だったのか……それなら何とかなる!」

勇一とユズキは街の方へ歩いて行く……。


続く……。

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