大阪
ある日、わたしの家族は、ユナちゃんといっしょに、ユナちゃんのUFOに乗って、ユナちゃんの惑星に行くことになった。
ユナちゃんの惑星の1000年前、このあいだ、ユナちゃんとわたしとで、アイドルさんに会いに行った、あの時代へと!
ユナちゃんは
「行くんやったら大阪にしよう~っ!」
って言うから、わたしも
「そやな!大阪にしよかっ!」
って思わず言ってもた!
ユナちゃんに
「あやめっち、大阪弁になってるで~!」
って言われて
「えーっ?今しゃべったん、大阪弁やったんかあーっ?それは知らんかったわーっ」
って返したけど
「ほらーっ!もう大阪弁になってるわーっ!」
「えーっ?これ大阪弁なん?」
「そやで~」
「えーっ?大阪弁って、こんなんやったんやーっ?」
「知らんのに、あやめっち、なんで大阪弁しゃべってんの?」
「なんでなんやろな~?今から大阪に行くからなんかな~?」
「今から行くからって...まだ行ってへんのに、急に大阪弁になる?」
「なあ!でも、これ大阪弁なんやろ?」
「そやな!大阪弁になってるなっ!」
「うわーっ!行く前から大阪弁になるやなんて、いったい大阪って、どんなとこなんやあああ?」
「そんなとこやでー」
「えっ?こんなとこなん?」
「そうやでー」
「そうなんやー」
「そうやねん」
「ほな、はよ大阪行ってみよかっ!」
「よっしゃ!ほな、大阪にひとっ飛びやでーっ!」
「きゃあああ!どないしょー!」
「しっかりつかまっとくんやでー!」
「えーっ?つかまっとかな、あかんのー?」
「そやでー!振り落とされても知らんでー」
「わかったー!しっかりつかまっとくーっ!」
UFOはヒューッて大阪へ到着した。
「着いたよー」
「もう着いたのー?」
「うんっ!速いやろ!」
「一瞬やったなあ!」
「えへへ...」
「いま、何年くらいなん?」
「ちょっと待ってなっ」
ユナちゃんは何か調べていた。
「2029年みたいやなあ~」
「へぇー、2029年なんや~今」
「そうみたいやで」
UFOを降りた。
家の庭にUFOは到着していた。
「うわーっ!きれいな庭やなあ!」
「そやろ...うちの御先祖様の家の庭やから...」
「えーっ?ユナちゃんの御先祖様の...」
「そやねん!じゃあ、みなさん!家のほうへ、どうぞ~」
「ほな、おじゃまします~」
「じゃまするなら帰ってー」
「あいよ~」
「って何、言ってるの~?」
「いや、思わず、つい、言ってもうたわ...」
「えーっ?なんでー?」
「なんでか知らんけど...」
なんか知らんけど、家族もみんな、もうすでに大阪人になっているみたいやわ...
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