ユナちゃんの世界

ユナちゃんの世界に、いっしょに行くことになった。

しかも、1000年前の世界に。


「ピンクのパラシュート」のアイドルさんに2人で会いに行く。

ユナちゃんのUFOに乗り込んだ。


ユナちゃんに

「へんなこと言ったら、だめだよー」

って言われた。

「へんなことって、どんなこと~?」

「たとえば~、ちがう世界から来ただとか~、1000年後から来ただとか~、そういったこと...」

「わかった...そういうことは言わない...」

「まあ、でも、言ったとしても、面白い子だね~って言って笑われるだろうけどね~」

「そうだよね~、信じないよね~、たぶん」

「でも、だからといって、そういうことは言っちゃだめなんだからねっ」

「うんっ!わかった!言わないようにするよ」


到着したら、ちょうど、リリイベのミニライブをやっている最中だった。


ステージで、「ピンクのパラシュート」を実際に歌って踊っている。

もう、すでに何回も聞いたり見たりしてるから、歌詞も振り付けも、かんぺきに入ってる。

いっしょにかんぺきに振りコピすることできる。


アイドルさんたちも、わたしたち2人を見て、びっくりするだろうな~。

新曲のリリースイベントで、初披露している曲なのに、振りコピかんぺきにできているんだから...

「え~っ?あの子たち、なんで知ってるの~っ?」

って感じだよねっ!

「きっと関係者に教えてもらったのかなあ~?」

って思うかもね。


やっぱり、アイドルさんたち、みんな、ステージ上から、わたしたち2人のことを見て、めっちゃおどろいた顔をしているよ!

でも、めっちゃ嬉しそう!

いっしょに振りコピして、踊ったり歌ったりしてるんだから...


今日やってる曲、ぜんぶ、すでに何回も見たり聞いたりしているから、すべて知りつくしている!

だから全曲いっしょに歌って、かんぺきに踊れている!


ミニライブのあとは特典会。

わたしは白担当の根岸愛ちゃんの列のところに並んだ。

なんか、待ってる間、めっちゃドキドキ。

なにを話ししようかな~って思っている。


そして、ついに、根岸愛ちゃんの前に行った!

根岸愛ちゃんのくちぐせは『もちもち~』らしいので、わたしは、すかさず

「こんもちは~」って言ってみた。


「こんにちは~!振り付け、めっちゃかんぺきにできてたね~!すごいね~」

って言われた!


「えへへ、この曲めっちゃ好きなんだっ」

「え~っ?ありがとう~!新曲なのに、よく知ってるね~」

「うんっ!幼稚園でも、歌って踊ってるよ~」

「え~っ?もう歌って踊れてるの、すごい~」

「えへへ、『ピンクのパラシュート』かんたんそうだけど、歌ってみると、けっこうこまかいところ、むずかしかったりするから、すごいな~!よく歌えるな~!って思ってるよ」

「え~っ?ほんと~?ありがとう~」





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