幼稚園

朝ごはんを食べた。

ママの好きな、塩バタークロワッサンとスープとサラダ。

「いってきま~す」

「いってらっしゃ~い」

って空里とママは玄関までお見送り。


わたしは、ひとりで幼稚園に行く。

でもねっ。

家を出たらUFOに乗って幼稚園に行くの。


今日も、家を出て、ちょっと行ったら、ユナちゃん待っててくれてる。

「おはよ~ユナちゃん」

「おはよ~あやめっち」


ユナちゃんのUFOに、手をつないで、いっしょに乗り込む。


乗り込んだら、いつもフカフカのソファに、わたしはゴロ~ンとなる。


UFOは、フワッと浮き上がって、ピューッて幼稚園まで飛んでいく。


「おはようございます~先生~」

幼稚園に着いたら、先生に2人であいさつする。

「おはよう~ユナちゃん、あやめっち」

って先生も返してくれる。


それから、みんなにも

「おはよ~」

って2人であいさつする。

みんなも

「おはよ~」

って返してくれる。


「あれーっ!」

幼稚園のおともだちの1人は、ユナちゃんに言った。

「どうしたの~?」

ってユナちゃんも、その子に聞いている。


「ユナちゃんのカバン、変わってるね~」

「なんで?」

「だって、チャックもついてないし、どうやって開けるの~?」

「えーっ!こうやって開けるんだよー」

って言って、ユナちゃんは、カバンについてるボタンに、ポチッと指で触れていた。

そしたら、フワッて一瞬で開いてた。


「うわっ!なんで~?どうやって開くの~?」

「ボタンにポチッと触れると開くんだよっ」

「えーっ!ふしぎーっ!こんなの見たことないよー!」


「ほんとだー」

「かわってるー」

って、みんなユナちゃんのカバンを見て言っている。


「ユナちゃんの地元って外国だからだよっ!」

って、わたしは、みんなに説明した。


「えーっ!外国なのー?」

「そうだよー」

「どのへんなのー?」

「海の近くのちっちゃな可愛い島なんだよねっ!」

ってユナちゃんに、わたしは聞いた。

「そうよっ!ちょっと離れた島なの!」


「その島の技術なんだよー!すごいでしょー」

って、わたしは、また、みんなに説明した。

みんなも

「すごいすごいー」

って感動している。


「生地もかわってるねっ」

って、また1人の子は言っている。

「そうなんだよー。島独特の生地を使ってるからねっ」

って、わたしは説明する。


「色もかわった色してるねー」

「そうだよー!島独特の色で染めてるんだからねっ」

「そうなんだー」

「いいなー」

「カッコいいねー」

「可愛いねー」

って言って、みんなも気にいってくれて良かった。

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