聖から魔へ、魔から聖へ

「、、、また復活できたの、、か?

アフロディーテに体を返せる、、、。

本当に、本当に恩にきる。

最初にお前に会ったとき、私は復讐するということしか考えてなかった、、、

しかし、それによって我が愛するアフロディーテの体を傷づけてしまうところだった。

お前には一生分の借りができてしまったな。

これからはお前に全面協力しよう。

あと、お前はあの鎌を手放してしまってよかったのか?」


「まぁ俺にとったらお前みたいな神を仲間にできるなら安いもんだ。

あと、お前のその俺と同じようなオーラは

なんだ??」


「ん?これは、、種族がドライアドから

"堕天使"に変わっている、、、」

「えーーー!?

種族が変わるなんてあるのか!?」

「わ、私も初めて聞いたが、、おそらくあの

鎌と融合したからだろうな、、、

しかし、、堕天使とは、、堕天使は悪魔と

同ランクの高位種族だ、、、

だからかさっきから力がみなぎってくるッ」

「あ、ああじゃ、じゃあよかった、のか?」


そんなふうに俺とウェンティが話を進めていたその時。

「おやおや、そんなに油断しちゃって、、、

私はまだ生きてますよ」

まさに屍が動いたような衝撃が走る。

「な!?貴様まだ生きていたか、、」


「なぜかここに精神錯乱のトラップがかけられていたので、、最後の抵抗として貴方に仕掛けたところ、

見事に技の威力がほんの少しだけ、、、

落ちて今私はギリギリ生きています。」


(いや、俺のトラップやないかい!)


「ふん!ならまた息の根を止めればいいというものだ」


「いや、、やめろ!ウェンティ!」

「な!ど、どうしてだ?」

「流石、我が主人は見る目がありますねぇ」

アクスは目を開いて言う。


「ウェンティ、、俺はこいつを利用したいと考えている。」


「な!いくらお前でも危険だ!」


「いえいえ、ウェンティ殿、、、

今の私をみて何か気づきませんか?」

「ん?そういえば、、、

お前から聖素が漏れている。

まさか、、お前の今の種族、、、天使か?」


「そうでございます!貴方の攻撃で一気に聖

なる力に侵され、、、種族が鬼から"天使"

へとジョブチェンジ!

私もまた高位種族に変わりました。」

「こいつは、、戦いの最中、、いくらでも俺を殺せた。

しかし、やらなかった。

こいつはただ命令で動いていただけで地獄から来た俺を殺したくなかったんだよ、、

それに、、今は天使の手も借りたい状況だ」

「な!それではこいつは自分の命をかけてまで、、、」

アクスが笑みを浮かべる。

「はい!ご主人様!

私は元々鬼!地獄から来たご主人様に仕えたい所存です!」


「だが、今すぐここで俺の配下になると言う

儀式ができないなら今すぐ俺とウェンティで攻撃する!」

(さあ、どうくる!

俺としては鬼の国の情報、優れた戦闘技術、、いや、それよりも、こいつの

自分の命を賭けて楽しむ、、イカレ具合が、、最高に、、気に入ったんだ)


「、、、我天使アクスは我らが主人である閻様に配下になるという形で一生仕えることを誓います!」


「ぐぬぬぬ!

こいつも仲間になるのか、、、

まぁ私が文句言える立場じゃないか、、

私も改めて、、、

我堕天使ウェンティは主人閻殿に一生の忠誠を誓おう!」


その瞬間、また魔素の紐のようなもので2人と繋がる。

(ああ、また倒れるのか、、)

と思ったが、、

(いや、倒れないぞ、、、)

〈はい、マスター、今回のことで魔素量が大幅にアップしたため今後もこの儀式で倒れることはなくなるかと思います。

それから私、ロキも〈EX〉スキルから〈神1級〉スキルまで大幅なランクアップが入りました。〉

(えぇーーー!?

スキルのランクアップなんて初めてだ!

じゃあ、最高ランクの〈魔〉スキルの

〈蓮華〉以外はこれからもランクアップするのか!)

〈はい、そうでございます

しかし、今は自分の仲間の方へ行った方がよろしいのでは?〉


「ん?あぁーーー!カインドとか完全に忘れてたぁーー!

おい!お前たち行くぞ!」

「はい!もちろんです!」

「お、おお急だなぁー」

俺たち3人は空を飛んで戦場だった場所へと向かった。





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