神と鬼

「おいドライ、今からお前に選択肢をやる。

まず1つ目、このままお前もろとも全滅する

2つ目、俺に全面降伏し、俺の配下になる

さぁどちらを選ぶ?」

(冷静に考えれば俺がタルタロスを取り除いたからもう争う必要はない、、、

ならなぜこいつらはまだ戦っているのか。

それは、タルタロスの研究がしたい、と言う口実を元にこの"荒地"を手中に納めたかったから、ということだ。

正直、研究がしたいという理由だけで攻め入るのは怪しいと思っていた。

まぁだから、奴らはどちらの選択肢を選んでもの目的は達成されない、、)

「ぐわぁぁぁーーー、はぁ、はぁ、くそ!

こんな、

こんなことで終わってたまるかぁーーー!?」


そう叫ぶとドライは禍々しいオーラを放ち、

床に魔法陣を出現させる。

「くくく、俺は今から"鬼"の祖先、、初代鬼王

《キオウ》を召喚する!

俺の、命と引き換えにな!そうすればお前なんて瞬殺されるぞ!ひゃはははは!」

「なるほど、お前は本当にクソ野郎だ。」


「俺のリッチ人生最後の魔法だ、、、

召喚呪文!五道天輪〈魔〉!!」


その瞬間、ドライは地面に引きづり込まれ、

暗闇から新たに細くスラリとした"鬼"が出てきた。

「、、、ふーん、なるほど、私を引きづり出した術師はもう逆に引きづり込まれましたか。

あ、申し遅れました。私は初代鬼王アクスと申します。以後お見知り置きを。

さてと、、術師の最初で最後の命令はあなたを殺すこと、ですか。

まぁ、不本意ながら、、命令には逆らえませんし、、、普通に殺らせてもらいますね」

「く!?流石に分が悪いぞ、、、やれるとこまではやるが、、、最悪、」

悪いことが頭によぎる。いや、悪いことしかないかもしれない。

「行きますよ!ダークエディター〈神1級〉」

そういうとアクスは自分の真下から出ている闇を操り、電流のようにして攻撃してきた。

「蓮華!」

俺は炎を盾にして自分の身を守る。

「しかし、、、最近のものは"戦い"がわかっていないなぁ、、

その攻撃はダミーだよ。」

「何!?後ろだと!こんな魔素を使ったあとにすぐ動けるのか!」

俺は防御体制を取ったがもう遅い。

「じゃ、逝ってらっしゃい。ダークエディター〈神1級〉。」

アクスは手を俺の腰に当てて思い切りぶっ放してくる。

「うぁ!?」

俺は一気に吹き飛ばされ、木に体を打ちつける。

「ぐはぁ!?」

(俺は、、死ぬのか、、、さっきの神の件といい俺は不運だな。だが!?俺には死ねない理由がある!)

「おおーまだ起きられますか。

なかなかじゃないですかね。でも、もう終わりにしましょうか。」

「お、、おれは、、お前なんかに殺られはしないぞ!」

今にも倒れそうな雰囲気で俺は言う。

「ははは!何を言うかと思えば、、所詮は負け犬ですね。最後は私が首を絞めて殺してあげましょう。」

そういうと、アクスは瞬間移動で俺の前に現れ、首を絞めてくる。

「く、苦しい。」

(ああ、懐かしい、この感じ、、死ぬ時の香りがする。俺マジで死ぬのか、、、)


「ここは私がなんとかしよう。

まだ仮は返せてないが、、、まぁしょうがない。アフの頼みもあるしな。

まずはこいつを封印し直すのが先だ!」

「な!?また貴方ですか。もう風遊びには飽きましたよ!」

そういうとアクスが手を離す。

そこにいたのはアフロディーテの姿をしているウェンティの姿だった。

「なんでお前が?」

「ふん!さっきの恨みと親友たちの恨みはまだあるが、、、それとこれとは話が違うだろ?

私は仕事に私情は挟まないタイプなんだ。

ひとまず、こいつを封印しなおす。」


「くくく、また貴方と会えるなんて、、500年ぶりぐらいですか、、、前回は負けましたが、、私も地獄でまた力をつけました、よっ!」



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