神様や

「私は今、魔波という威圧を発した。

ただの"魔人"のお前がこれに耐えられるはずがないんだよ!」

そういいながらアフロディーテのような"何か"がこっちに歩いてくる。

「もう気づいているかもわからないが、私は暴走した【イデア】、、、まぁお前を止めるために戦った神々のうちの一人だ。

あの戦いでは数多くの神が消滅した。

その中には私の親友だった神もいた。

いや、そんなに警戒しなくてもいいぞ、少年。

私は怒っていないんだ。


私は、天に飛びそうなくらい興奮してる。」

(これはまずいな。おそらくカインドたちのほうもかなり攻め込まれてるから早く助けに行かないといけないが、、、なんでアフロディーテの体を神が乗ってんだよ!)


その瞬間、アフロディーテ、いや神は空気を操りながら飛んでこっちに向かってきた。

「私は下級神である【双風のウェンティ】だ!!」

そう言いながらスピードを上げてこっちに近づいてくる。

「エアーバースト〈神1級〉!!」

(まずい!)

俺は死を覚悟した。

(神か、、、そんなん勝てるわけがない。

せっかく異世界転生したのにもう地獄行きとは、、、笑える。)  






"人生を楽しめ"


 



ふとサタンの言葉が思い浮かぶ。

(そうだ!!俺にここをしのぐ以外に何かあるのか!いやない!ここが正念場、、、)

コンマ0.1秒、、、ギリギリのところで体が動く。

(もう選択肢なんてない。)

俺はレーヴァテインを片手に持ったまま元来た道を戻り、最初に来た道に戻ってきた。

俺は迷うことなく道ではない方に突っ走っていく。

「まだ、、逃げられると思っているのか?

本当に、、、期待を裏切らない少年でよかった。変に善良に見えると復讐も出来なくなるからな。ツリーウォール〈天3級〉!」

俺の前に急に木の壁が生え始める。


(俺はもう、、、迷わない。)


俺は眉ひとつ動かさないでその壁をぶった斬る。

「な、あれを無効化するか、、今すぐ追う!」

俺は周りに目もくれずに走り続ける。

そして、その先に広がっていたのは、、

「これが、、、この荒地を囲む死の結界、【タルタロス】か、、」

そこにウェンティがくる。

「お前、、何をしようとしている?」

勝ち誇った、、いや、歪な笑顔を向けるウェンティは間髪入れずに魔法を放とうとする。

「これで終わりだ。」

(何!?俺は、俺はまだ終われないのに!)

「うん?体が動かn、、、閻?よく聞いて私はこれからもずっとあんたの味方だからね。

あんたが何をするのかは知らないけど。

わたしは黙って応援してるよ!

てか、それしかできないだった笑」

そこには、満円の笑みの可愛いアフロディーテがいた。

「ありがとう、アフロディーテ。」

そう言いながら俺はレーヴァテインでタルタロスに触れる。


「、、は!意識が戻った!貴様!タルタロスを飲み込むのか!?確かにタルタロスは魔法の一種だが、神々すら手を出しはしない。

いやだ。貴様死ぬなんて許さない、、!」

「安心しな。神様や。俺は死なねぇ」

その瞬間、今までとは比べ物にならないくらいの衝撃が俺を襲う。

地面はひび割れ、草木は枯れていく。

荒地を一周するように作られているタルタロスがなくなることによって、荒地中から魔素が集まっている。

(心臓が痛い!体がはち切れそうだ。

でも!!俺には耐える理由があるんだよぉぉぉーーーーー)







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る