三章 あなたの役に立つということ 12
12
テオがオフィスに戻ってギフェルの話をまとめていると、トビアスが戻ってくる姿が見えた。テオはその場をイレブンに任せて、オフィスの外へトビアスを引っ張っていく。彼はオフィスにいるギフェルに驚いた顔をしていたが、大人しくテオと一緒に廊下に出た。
「もう取り調べが終わったのかい?」
「ぺらぺらぺらぺらよく喋る女でな。弁護士は?」
「病院だよ。救急車が来るまでに聞けた範囲では、グラナテマ国教から依頼を受けていたってだけで、その一員ではないと主張してる。ギフェルに証言させないように妨害することが仕事だったんだって。途中で投げ出したけどね」
トビアスはそう言って手帳を見せた。弁護士のものらしき震えた字が書かれている。
「これからはもう少し仕事を選んでくれるんじゃないかな」
「そう願うよ」
「それで、その……現場はどうだった?」
気まずそうな顔で尋ねられ、テオは頷いた。
「残された犯人は即死、すぐに検視に回された。現場から回収した針と蝋燭は、儀式で使われた他のものと一致するか調べてるところだ」
「そっか……。まさか、あんな若い子も加わってるとは思わなかったな」
「諜報部の捜査官が殺害された事件も、熟練者と初心者の混ざったグループによる犯行だ。そういう活動方針なんだろう」
「命懸けのOJTってこと?」
「割に合わないだろうな」
テオは肩を竦めて続けた。
「幸い、今回残された犯人とエマを襲った犯人の衣服から、同じ石灰が検出された。彼らの拠点で付着したものと見て、特定を急いでる」
「やっといい報告を聞けたよ。……で、君の深刻な顔の理由は?」
トビアスは苦笑してテオの額を指で弾いた。その手を叩き落とし、テオは顔をしかめる。
「……ギフェルの話だと、奴らはエマの心臓を狙ってるらしい。司祭にかけられた呪いを解くのが目的だ」
「解呪か……必死になるわけだね。エマはまだ病院だよね?」
「ああ。訳ありの患者用に他と離れた個室があって、そこに。……捜査官が警備してはいるが、連中がどう出るか分からないだろ? アマルガムが動くかもしれないし、いっそイレブンに護衛を頼もうか悩んでるところだ」
テオが率直に明かすと、トビアスは難しい顔をして顎に手をやった。
「そりゃイレブンがいれば安心だけど……彼女には柔軟に動ける位置にいてほしいし、僕が行くよ。捜査官に合流するわけだし、エマが動けるようになったら僕が連絡係になれてちょうどよさそうだ」
「でも、平気か? 何が起きるか分からないのに」
「そうは言っても、連中ってテロリストよりヒットマンって感じじゃないか。エマの心臓が潰れるような大胆な行動も取れないだろうから、アマルガムが暴れる可能性も低いと思うんだよね。人間に擬態したらしたで、人間の行動を取るわけだし」
テオは返事に悩んだが、トビアスの言うことももっともだった。テオは溜息をついて頷く。
「……頼んだ。何かあったらすぐに連絡しろよ」
「了解。テオたちもね」
トビアスは気安く応じて、またエレベーターへと引き返していった。彼も大変な立場だったことを思うと申し訳なくなる。
テオがオフィスに戻ると、ギフェルが両手につけられた手錠を掲げて見せた。
「捜査官ちゃん、手錠外してほしいのだけど」
「外すわけないだろ。傷害、監禁、恐喝の実行犯だぞ。国際警察が来るまでそのままだ」
当然の返事をすると、ギフェルはぱたりとデスクに突っ伏した。
「おかしいなぁ、アタシ天使ちゃんサイドに寝返ったんだけどなぁ」
「お前が犯罪者である事実は覆らないからな?」
「手錠は外れないし魔術は相変わらず使えないし、はーやだやだ。天使ちゃん、奴らが来たらアタシのこと守ってくれる?」
「はい。命令があれば」
イレブンは端的に答えた。彼女の視線はモニターに表示した報告書から動いていない。ギフェルは弾かれたように姿勢を戻してテオを見上げた。
「捜査官ちゃん! 今すぐ天使ちゃんに『クロエ・ギフェルの護衛』って命じて!」
「やかましい。アマルガムを置いた場所は書き終わったのか」
「そんなもんとっくに終わりました~~!」
テオのデスクに紙を叩きつけ、ギフェルが喚いた。紙には住所が三つ走り書きされていた。
「……どれも山の中だな。ハウンドなら行けるか?」
「問題ないでしょう。報告します」
「ついでに長官にリストを確認したか聞いてくれ」
「そちらは報告済みです。既に掲載者を確保するために動いています」
「ありがたいことだな」
イレブンが諜報部長官へ向けて報告のメッセージを用意していると、ギフェルが手錠を大きく鳴らした。
「これで重要な情報は全部渡したじゃん! もう仲間じゃん! もっと優しくしてよ!」
「騒ぐな。大人しくしろ」
「は~~そうやってアタシがでかい舌ピアスされて蝋で窒息死しても『静かになってよかったな』としか思わないんだ……人類っていつもそう……滅んだ方がいい……」
ギフェルは憂鬱そうな顔でデスクに突っ伏した。テオは思わず呆れる。
「お前そのメンタルでよくグラナテマを裏切ろうと思ったな……」
「だってこれから絶対価値が上がるって説明されて受け取った外貨が換金期間短い上に国内通貨に換算すると意外と高くないって分かったようなもんだよ?! やってられないでしょ?!」
ギフェルがそうやって喚いても気にせず、イレブンは自分の作業を続けていた。
(……こんなガキっぽい奴が、本当に『死の商人』なのか?)
テオはどうにも信じられなかったが、ギフェルは「グラナテマ国教の信者から脳を奪った」と話すだけあって、グラナテマ国教に関する知識は非常に豊富だった。
グラナテマ国教の司祭「偉大なる父」は、この五十年、一人の男から変わっていない。彼は同じ姿のまま、歴代で最も強い司祭として君臨し続けた。軍事裁判によって投獄され、獄中生活を送る現在においても、彼の地位は変わらない。
司祭の権威を支え続けたのが、グラナテマ国教における「母」つまり彼が妻に迎えた女たちだ。彼は十年周期で妻を迎えており、婚礼の儀式として「水晶櫃」と呼ばれる魔術が行われた。
水晶櫃。儀式に捧げられた妻の遺体が水晶のような結晶に覆われることから名付けられた、禁断の術。
十年間、魔力を体内に留めて結晶化させる術で、彼女たちの心臓は魔力の結晶となって生命活動を止める。そうして、人間一人分の命を使った賢者の石に似た結晶が作られるのだ。
司祭は妻の心臓を取り込み、また新たな妻を迎えて十年を過ごしてきた。
そのサイクルは二十年前に途切れた。エマの母親は、死ぬ前に自分の心臓に呪いを残したのだ。結晶と化した心臓を取り込んだ司祭が、確実に呪われるように。
エマの母が残したのは、解呪しない限り魔術を扱えないという呪い。
司祭は絶大な力を封じられてアダストラ軍に捕らえられ、軍事裁判にかけられた。グラナテマ国教の過激派に属する信者たちは、未だにその当時のことを許さず、語り継いでいる。
ギフェルは今年の春、司祭にかけられた呪いに使われている術式のコピーを見せられ、呪いを解く方法を明らかにするよう依頼された。賢者の石の製法を完璧に理解していることから、術式に関する知識を買われた形だ。
導き出された解呪方法は、呪いをかけた術者及び呪いをかけられた対象者、双方と血縁関係にある者の心臓を捧げること。
ギフェルがそう報告したのは、夏の終わり。第二王女暗殺計画が動き出した頃だった。
「しかし、連中はなんで今になって活発になった? 二十年も大人しくしてたのに」
テオが呟くと、ギフェルが顔を上げた。
「アタシがめっちゃ優秀だからすぐ解読できたってだけで、信者が寄ってたかって研究しても『心臓を捧げる』しか解呪条件が分からなかったからね。本当に難解な術式なんだよ。君からしたら術式なんて全部難解だろうけど」
「まあ確かに模様にしか見えていないが……」
テオはつい首を傾げた。
「動くとしたら水晶櫃をやる必要が出る十年目だと思っていたが、違ったんだな」
「『賢者の石』が有限って知った今となっては、魔術を使わないから水晶櫃の結晶を消費することもなくて、儀式をする必要がなかった、ってことだと思うな」
「では、戦勝祈願の儀式で人を殺すようになった理由は何でしょうか」
イレブンがパソコンの画面から目を離して尋ねた。ギフェルは口を尖らせる。
「どうせ信者の献金マウントと同じじゃないの? 他の人よりもこんなにたくさん血を捧げてます~~っていう貢いだマウント」
「……グラナテマを裏切った奴を捧げるってルールを決めてるだけマシなのか? 無差別に針を刺す通り魔が現れないだけいいのか……」
テオが呻いていると、イレブンが振り向いた。
「分析官から報告です。国内にある石灰関連の場所をまとめてくれました」
「本当か? ありがたいな」
テオはデスクに手を突き、イレブンの隣からモニターを覗き込んだ。国内地図に点がいくつも表示されている。
「拠点として悪用している可能性を考慮し、鉱山と工場に限定したそうです」
「それでも多いな。もう少し絞り込みたいが……閉鎖された場所に限定したら?」
「……閉鎖済みの鉱山は三か所、使用されていない工場が二か所あります」
テオは思わず唸った。どれも距離があり、それぞれ規模の大きい場所だ。今すぐ向かうことはやはり難しい。
「……管理してる会社があるはずだよな。そこから当たろう。端末にデータ送ってくれ」
「えっ、突入しないんだ」
ギフェルが意外そうに声を上げた。テオは眉をひそめる。
「するわけないだろ。令状取るにも根拠が必要なんだよ」
「あんな大胆に人質奪還しておいて今更~~?」
「転送完了、行けます」
「よし」
テオは会議室で待機していた魔導士たちに向かって手を挙げた。封印の魔術が得意な彼らは音もなくやってきてギフェルを透き通った箱の中に仕舞い込む。ギフェルはぎょっとして箱を叩いたが、手錠が鳴る音も彼女が喚く声も聞こえなかった。
「よろしくお願いします」
「お任せください」
淡々と挨拶を終え、魔導士たちはギフェルを会議室に連れていった。箱の中で暴れているギフェルを見送り、テオはイレブンに呟く。
「あいつ、本当に何が目的なんだ? ジム・ケントにもグラナテマ国教にも協力して、俺たちにもぺらぺら情報明かして……」
「他人の人生が壊れる様を見ることができれば、敵も味方もないのでしょう。国際警察の言う通り観戦を好むようですし、特等席を探しているのでは」
「……ジム・ケントは不幸な結末を迎えた。俺たちに協力してグラナテマの奴らが不幸になったら美味しい。ついでに俺たちも不幸になればもっといいってか。ふざけてるな」
テオはイレブンを連れてオフィスから出た。不幸はとっくに足りている。
■
トビアスが受付で捜査官バッジ片手にエマの入院している部屋を聞き出していると、担当の看護師が通りかかった。彼女は「お疲れ様です」と愛想よく応じてくれる。
「エマの様子はどうですか?」
「一度意識が戻りましたが、再び眠ってしまって。ですが、後遺症はない様子ですし、このまま発熱が落ち着き次第、退院できますよ」
優しく微笑む看護師に、トビアスもほっと一息つくことができた。
「そうでしたか、よかった。……その、入院中、不審人物を見ることは?」
トビアスが小声で尋ねると、看護師の頬に緊張が走った。彼女はすぐに首を横に振る。
「今のところ見ていません。病院の構造上、誰も通さないということは難しいので、心配されるのも無理はありませんが……」
「いやそんな、ただでさえ忙しいところに無理言ってるのはこちらなので。でもよければ、転院や自宅療養の相談もさせてもらえますか」
「分かりました。ご家族も交えて話し合った方がいいですね。ちょっとお待ちください」
看護師は頷き、カウンターの中に入ってどこかへ電話をかけ始めた。トビアスは彼女の用事が終わるのを待ちながら視線を巡らせる。
(……今のナースシューズっておしゃれだな。クロックスの人もいる)
制服姿の看護師はみんな似たような靴を履いているが、医師はサンダルや革靴など個人の趣味が窺えた。
ふと、車輪の転がる音がした。振り向くと、看護師がワゴンを押してエレベーターに入っていく。彼は黒い革靴だった。
「……看護師でも革靴の人っているんですか?」
受付職員に尋ねると、彼女はきょとんとした顔で首を横に振った。
「いえ、当院の看護師は指定の靴があります。革靴は先生方だけですよ」
閉まっていくエレベーターの隙間から見えた看護師の足元は、確かに革靴だった。
どっと背中に冷や汗が滲む。
トビアスは看護師が止めるのも聞かずに階段へ走った。
■
夢と現の間で行き来しているところを、鈍い痛みで引き起こされた。
エマはまだ重たい瞼を上げて、目だけそろそろと動かした。電子音を立てる心拍数モニターと輸液パックが見えたところで、エマの髪を撫でる叔母と目が合った。叔母は優しく微笑む。
「気分はどうかしら、眠り姫」
「……あと百年眠れそうだわ」
二人して笑っていると、叔父が飲み物を片手に病室に戻ってきたところだった。彼はエマを見て頬を緩める。
「目が覚めてよかった。具合はどうだい?」
「……関節と、色んなところが痛い……」
「大きな傷は治っても炎症は残るから、熱が出ているんだろうね」
ぼんやりとしたエマに叔父はそう言った。叔母は心配そうな顔でタオルを取り出し、エマの額を拭う。こんなに世話をされるのは子供の時以来だ。
「炎症って……」
「急速治療は、体に残ったダメージまでは回復できないんだ。体と脳が、そこに傷があったことを忘れられなくてね。それで、怪我をした跡地で炎症が起こる」
叔父は病院で子供を診る時と同じ顔をして、ゆっくりと続けた。
「それに、とても眠いだろう? エマは今、何もかも足りていない状態なんだ。失った血や体液、魔力を回復するために、体がとても頑張ってる。安定して回復させたいから、脳が『休みなさい』と指令を出してるんだ。だから、今はしっかり休もうね」
「……はい、先生」
職業病だな、とエマが笑っていると、叔父も気付いたのか照れた顔で笑った。ふとその肩越しに、扉の傍に立っている人影が見えた。
「……誰か立ってる?」
「ああ、捜査局の人だよ。エマの同僚の、テオさんが頼んでくれたそうなんだ。安心して治療に専念できるように来てくださったんだよ」
自分の話をしているのだと気付いたのか、捜査官が振り返った。刑事部の先輩だ。彼はエマを安心させるように微笑み、廊下の警備に戻る。ありがたいが大変申し訳ない。
離れた個室なのか、辺りはとても静かだった。だが突然、がちゃんと物音が響く。何か倒れたのだろうかと思っていると、捜査官が「見てきます」と声をかけて離れていった。
ただごとではない雰囲気を感じて、エマも叔母たちも緊張のあまり息を飲んだ。エマは必死に体を起こす。叔父が慌てて手を貸してくれた。
「……叔母さん、私の荷物って」
「ないわ、部屋から運ばれてそのままだから……」
せめて銃さえあったら違ったのに、丸腰でこの緊張感の中過ごすのは耐え難かった。
ただじっと待って、どれぐらい経っただろうか。
やがて、看護師がワゴンを押して病室に入ってきた。エマたちの様子に構わず、彼は目でにこやかに挨拶する。注射器に薬剤を入れて空気を抜く姿を見て、叔母はほっとした様子だった。だが叔父は強張った顔でエマと看護師の間に立つ。
「ちょっと待ちなさい。それアスピリン系だろう」
「はい。解熱鎮痛剤を投与するように先生から指示を受けています」
「この子はアレルギーなんだ、問診の時に先生に伝えたはずだよ」
「そういった記載はありませんでしたよ」
看護師は端末を一瞥してそう言うと、叔父を避けてエマの手を取ろうとした。だが叔父は身を乗り出し、看護師の手から注射器を叩き落とす。
「叔父さん!」
彼が人に対して攻撃的に対応したのは初めてで、エマは思わず声を上げた。だが注射器を拾おうと屈んだ看護師の制服がめくれ、腰に差した拳銃が露わになった。
全身から血の気が引く。
叔母の悲鳴が先か。看護師が振り向いて銃を抜くのが先か。叔父がエマに覆いかぶさるのが先か。視界が塞がる。
銃声。
ぞっとするほど長く感じる一瞬の後。
倒れたのは、看護師だった。叔父と叔母にきつく抱きしめられていたエマは、浅い呼吸を繰り返して、倒れた男から視線を上げた。
出入口に、男が立っている。
激しく肩を上下させ、息を切らせたトビアスが、拳銃を構えていた。
「トビアス、あなた、どうして……」
「革靴の、看護師、おかしいって、思って……よかった、間に合った……」
彼は安堵の息を吐いて唇の端だけで笑うと、拳銃を握ったまま看護師の喉に触れた。背中を撃たれた看護師は、血を流して動かない。トビアスは一息つくと立ち上がり、エマたちを見やった。
「警備の、捜査官は?」
「廊下から物音がして、確認しに行ったきりなの」
エマが伝えると、トビアスは目を見開いた。捜査官がどっちに行ったのか聞いてからトビアスも部屋を飛び出していく。
襲撃はまだ終わっていない。冷え切ったエマの肩を、叔母と叔父が必死に抱いていた。
■
捜査官は、ぱちりと目を開けた。起き上がると、乾いた血がぱらぱらと落ちてくる。頭を怪我したらしい。非常階段の途中で横たわっていたらしく、階段に血が付いていた。
(────あれ。俺は、さっきまで)
ばんっと音を立てて扉が開いたかと思うと、同じ刑事部のトビアスが銃を握っていた。彼は驚いた顔でこちらを見ると、周囲を気にしながらやってくる。
「大丈夫ですか? 何があったんですか」
「それが……」
トビアスの手を借りて立ち上がると、記憶が蘇ってくる。捜査官は溜息をついた。
「妙な男と鉢合わせしてな。気絶させられて、逃がしちまったらしい。美人さんを守れるって張り切ったのにこのザマだよ」
「またそんなこと言って……でも無事でよかったですよ。相手は銃持ってたんですから」
「奴は?」
「危ないところでしたが、襲撃は防ぎました。こっちで手当てしましょう」
トビアスに言われ、捜査官は歩き出した。
ああ、本当に、死ぬかと思った。
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