前編_この気持ちに名前をつけるなら
君がいなくなっても今までと同じようにお腹は空くし、眠たくなる。
地球はまわってるし、テレビ番組も変わらない。今日は雨だとか、射手座のあなたはどーのとか。
なんだ、大したことないじゃん。
ぼくは携帯を手に取った。そこにあったのは今日の日付と時間と、一件の通知。
ぼくは思わず通知を開く。ぼくの目に映ったのは公式アカウントからのメッセージだった
まぁ、そうだよな…なんて笑いながらぼくは軽く身支度をし、外に出た
冬の朝は思ってた以上に寒くて思わず帰りたくなったが、今日くらいはと思い歩き出した。五分くらい歩いたかな、ぼくは馴染みのある公園に来ていた。
そこはいつの日か君と一緒に歩いた公園。
雨が降っているみたいでぼくの頬は濡れていた。ぼくは確信がほしかったの。
君がいなくてもぼくは生きていける、ぼくはひとりでも大丈夫だっていう確信。
さっきより雨が強くなっていることに気が付いたぼくは、その場から逃げ出すように家に帰った。そのあとどう過ごしたのか覚えていないが、ふと時計を見ると日が暮れていた。
その後ぼくはなにか考えるわけでもなくただただ自分のやるべきことをした。
お風呂に入って、ご飯を作って食べて、洗濯して、掃除をして、歯を磨いて、布団に入った。
そんな生活が一か月ほど続いた。君のことを思い出すことも減って、普段通り生活することができるようになっていた。
そんな時、君からメッセージが来た。
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