君が思い出になるまでのお話
桐谷
プロローグ_ぼくと君の話。
昨日まで隣にあったはずの君の体温、吐息、言葉
それはいつもぼくの頭の中を飽和して、やがて消えていくの
この時間がいつまでも続けばいいのに、いっそ時間なんて止まってしまえばいいのに
そんな思考を繰り広げるぼくには、君という人間がいないとダメみたい
君の隣でしか息ができないぼくはこれから先、生きていけるのかな
明日の君に会うためだけに日々を生きているようなぼくが、誰かを愛する権利はあるのかな
寂しくて寂しくて今にも死んじゃいそうなぼくの心を誰か癒してよ
なんて言ってはみるけど、ぼくの心を癒せるのはこの世でたった一人の君だけ
君がなんの細工もしていないガラクタのようなぼくを愛しているといってくれたように、ぼくも誰かに愛を伝えられる日が来るのかな
その日が来たとしてぼくはぼくを認めてあげられるのかな
君が教えてくれた愛ってやつ
それは嬉しくて儚くて、こんなにも辛いものなんだね
でも、どうせなら君の忘れ方も教えてほしかったななんて思うぼくはやっぱりわがままなのかな
今日からどうやって生きていこう
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます