とある日の話(しらゆき①)
成長後のとある日の一場面
しらゆきエピソード
________________________
高校は、大好きな彼女に合わせた。
彼女は芸能系の高校に通おうとしており、少しだけ入るのが難しかったがお金の力でなんとかした。
私もちょっとデビューさえすれば入れたとの事だったが、誰かに動かされるのが嫌だった。
高校は、可愛い彼女の元に沢山の人が集まった。
彼女は顔がいい子が好きなのだと気づいた。そんな高校では彼女もデレデレしておりとても嫌だった。
誉田様〜〜!
昼休みの前の授業が終わり、授業をサボり図書館にいた私に何人かの子が話しかけてきた。
あっ、ごめん、忙しいから
私はそのたちを脇目に、窓から見えていた中庭に向かうべく脚を踏み出す。
中庭前の廊下にて、目的の人物を見つけて顔が笑っているのが分かる。
彼女は私に背中をむけ、さっきの私のように女の子達に囲まれているようだった。制服は自由だが、彼女が敬語を使っているあたり先輩らしい…
とーやちゃん、こないだもrenonm雑誌出てて超可愛かったよー!あの首につけているチョーカーがもうっっ!
分かる!とうやちゃんの首元ほんとにすらっとしてて、
や、やめてくださいよー!先輩!!恥ずかしいじゃないですか!
先輩のグループもこないだテレビ見てて出てたの知ってますけど、めっちゃめっちゃ可愛かったですよ!!
ええええ、東谷ちゃん見ててくれたの??嬉しい♡今度一緒にインスタライブ出ようよ〜♡
ってか本当に雑誌の衣装可愛かった、今度お揃いのチョーカーつけてーさぁ♡
彼女が言う先輩らしい人が、彼女の可愛い首元に触れようとした時に私は後ろから彼女を下げるように抱きついていた。
ゆう、お昼だから、行こ
ちょっ、しらゆき!びっくりしたよ!!
うわっ、出たな!しらゆき王子!また姫を束縛して!!私達とも話させろ!!!
ダメですっ。
私は彼女より10センチ以上高い身長を使い後ろから彼女が見えないように抱きしめる
腕の中からワワワって可愛い鳴き声がするが、気にしない
王子も本当に過保護だな…売れっ子のマネージャーかよ!
うちらが売れてなくて悪かったな!!!
いや先輩方、売れてますよ、武道館ライブいってらやないですか…
腕の中の可愛い子がなんか言って事で、目の前の先輩はキャーキャーと喜びの声を上げている
可愛い、本当に姫はっっ、この子はっっ、
今度一緒に出ようね!!!!
私半分引退してますからね!!ってかしらゆき重い!ハウス!
ほらっ、王子も姫のこと自由にしてあげてね!
ようやく行った後ろ姿を見てから、彼女を解放する
ハウスって言ってたけど、うち帰る?
いや、しらゆきそうじゃない!ってかまた授業サボってー!
いやこの学校かなり免除してくれるから勉強さえ出来てれば出なくても良いじゃん
逆になんで律儀に優は出てるの?
それはまあ…それだけど
私、午後も出るから帰れないよ?
あー、まあうん、分かってる。お昼食べよ
そうやって彼女の手を取って歩き出す。
中庭をつなぐ通路には何人か人がいたが、私たちを避けるように道を開けてくれた
しかし、その道中にも優は何人かに声をかけられる
彼女は律儀に答えながらも、手を握ってるのもあると思うけどそのまま私に着いてきてくれた
着いたのは旧第7音楽室、芸能学校というだけあって音楽の設備が揃ってる教室はたくさんある。その中で私たちがいつもご飯を食べているのは一つの音楽室だった。
お金をかけてここを借りているから誰も来る事がない。
私もその分勝手にソファを入れたりなど好き勝手にしている。
いつも通り、そんなソファの席に座らせ、私自身も横に座る。
彼女はいつも通りテーブルの上に置いてあるランチボックスを開け、サンドイッチを手にとり私の口に運ぶ
ランチを宅配してくれて届けてくれるのは良いけど、自分で食べてよね!
そんないつも通りの一言を言いながら、
そして私は、何度目かの分かったよをいいながら、逆に彼女の口にサンドイッチを運んだ。
彼女は、諦めたように項垂れ、その可愛い口を小さく開け受け入れる
何口か食べた、最後の一口の時に少しだけ指を伸ばす。
結果彼女が指まで食べてしまった。
あっ、ゆうのせいでまた指汚れたよ…
どうしてくれるの??
ゆうはまた諦めたようにハァとため息をつき
ヤクザかよ!毎度毎度ヤクザなみのこじつけ方だよ!!
と可愛く騒ぎ立ててる
何度やっても最後は付き合ってくれる彼女は、今では何も言わずともその指を…
舐め始めた。
節目がちに指を見つめ舐める目は、まつ毛の長さからか…目を閉じているようにも感じる
指が熱くなる、この指を喉の奥に突っ込んでしまいたくなる、舌を引き抜いてしまいたくなる衝動を抑え、ただ舐められる
ちゃんと舐めただろうとした顔をした優が指から口を離して、こちらをむく
毎回、毎回、私を迎えに来るタイミングドンピシャすぎ!もう少し遅らせてくれれば、可愛い先輩達のアポ取り付けられたのに!
そんな私にひっついてばかりだから、さっ、私たちしらゆきひめって呼ばれたりするんだろ!
いや、しらゆき姫って呼ばれてるのゆうだけだから…
まあ、そうだけど!つまり、しらゆきの姫でしょ??高校生にまでなって姫扱いは…ちょっと浮いてる気がするんだけど!!
本当に浮かしてあげようか?
まじで浮かしそうだからやめて、ごめん、私が悪かったわ
そんな言葉と共に私の肩に擦り寄ってくる
ハァ、こっちがため息つきたいよ。
優は年々小悪魔というのか、人の心を弄ぶような行動が増えた。
それは私にだけだったらまだしも、周りの人に出すようになっている。
学校では、私の姫ってなっているのは悪くはないのだが、彼女が勝手に思わせぶりな態度をしてしまう。
だから、定期的に分かってもらうしかない。
今日は先輩に、あんなに警戒心なく首元を触られるところだったなあと思いながら…
彼女の首元を触る
えっ、しらゆき!どうした?
顔を赤くしながらこちらを猫のように睨む彼女がとても可愛い。
ねえ、優ってさ、女の子が好きなの?
反応や距離感の甘さが男女で違うよね?
い、いやっ、違くて、男の影あると…事務所てき…あっ、首の触り方がいやらしいんですけど…!
でもさ、ゆう、私の顔好きだよね?
首を触っている手を、彼女の顎に伸ばし私の方を任せる
目を合わせると、少し赤かった顔がボッと音が鳴るくらいの勢いで赤くなる。
いや、まあ、でもそれ
彼女は真っ赤な顔をしたまま、目を逸らし、顎もそらそうとしてくる。
もう片方の手を頬にそえて、私はまた目線を戻し真っ正面からキスをした。
彼女が目を開き驚いたのが分かる。
ねえ、私の事好きでしょ?
彼女と口を離し、もう一度問いかける
あっ、あの
彼女が真っ赤な顔で何かつぶなく
そして、また遮るようにキスをする。今度は口に蓋をするように舌を伸ばす。
彼女は驚いたのか、少しの力で後ろへ離れようとするが私が両頬を掴んでいるから離れられない。
いつもより驚いたのか、息をするのさえ忘れているようだ
口を離すとハアハァと呼吸をしている。
もう一度キスをした。深く。
彼女は涙を浮かべながら、従うようにベロを合わせてきた。手は私の腕をさするように撫でて、指はその動きに合わせていじいじと言うのが正しく媚びてくる。
ああ、可愛いなと思いつつ、許してあげないんだなーって思う。
彼女からやっと口を離し、また息を荒くしている彼女に私の上にまたがるように言う。
彼女は観念しているのか、私の足の上に跨る。
ねえ、優からキスしてよ。色々許して欲しいんでしょ?私が何を求めてるか分かるよね?
彼女に微笑みながらそう伝えると
彼女は一瞬固まった後に、私の右手を左手で恋人繋ぎのように指を絡ませて
上目遣いでキスしていい?
と言った後に、目を瞑りキスをしてきた。
そのままわたしからは何もしないでいると、彼女も唇を合わしたままーーだったから、、
私は教えてあげるように、背中の服の下に手を入れ背中をさすってあげた
少しビックとした後、彼女は舌を私の中に入れてきた。
ヘタだなあとおもいながら、一生懸命何かしようとしている動きに微笑ましく好きにやらせとく。彼女が目を開けた時に私が見つめていると照れて所在がなくなるように動揺するから面白い。
はあ、早く大人になりたい。
彼女を大人にしてあげたい。
と思いつつ、一生懸命にしている彼女の今の現状を楽しんでる自信があった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます