第14話 親を使うのってありなのねえ

お疲れ様でやんす、とうやです!


今日はまじで疲れた

英語のリスニングも発音も、空気を読むこともぜっつんぶ疲れた。



みんな頑張ったねって言って!!!!






きっと言ってくれたって信じてるよっ泣(キラリンレボリューション)







ママ〜!!ただいまです!



ゆ、ゆう!!!?




ど、どうしたの?!!?









今ね、総務省の方から連絡あって…ご飯に行くことになったの…









ポカーーーン










言っても分からないわよね、あのねっ、今日海外のお友達出来たでしょ?そのお友達がゆうともっと遊びたいって言ってくれたらしく一緒にご飯行けることになったのよ。








(こんっっっっって、にゅー仕事っ!?)







お母さんもびっくりしちゃって…明日の夜で急にですし、びっくりしちゃうわよね

パパの知り合いの方が丁度いらっしゃったみたいでね…







(パパゴン。泣お仕事忙しいのに大変)









ゆうちゃん、お買い物に行くわよ!!!!









はい!!!可愛くなるです!!!!!!







既に可愛いけどね!!!!!!!!







はい!ママも可愛いです!!!!!







ドタバタドタバタ


________________









当日___







パパとママと車に乗って向かったのは前世では母にも連れてってあげられないような超超高級ホテルだった。

昔稼げた時に一度親にプレゼントしようと思って調べたけど値段はさておき、予約なんてクソほど取れなかったとこだ…。

立って準備していたであろう黒服の人が案内してくれたのは、HPでは掲載してないであろうみたこともない豪華な個室だった。

入り口に飾られている花は生花でありながらふんだんに使われ、レッドカーペットさえ引いている。外が見える窓は広く、全面ガラス張りだ。ママに手を引かれ、緊張で転ばないように前だけ見て歩いた。前日にママと買った服はブランドで頭からつま先まで揃えられたもので今まで買ってもらった服も高級品でしかなかったが、住む世界の違いをまじまじと感じた瞬間だった。


紹介したのはやはり、フランとジャンヌ、細身ながら笑った顔がとてもハンサムなイケメンなお父さんが後ろでにこやかに笑っていた。





…っ?席数が多いぞ、他に誰くるんだ?あのおっきな男か?とか思いながら緊張しつつ進捗した新しいスカートの端を掴み挨拶をすると、何故か拍手が起きた。





君が噂の優ちゃんだね、始めまして






『初めまして、ゆう とーやです』

『今日は素敵な会にご参加させて頂きありがとうございます』


『良い発音だね!僕は日本語が話せるから大丈夫だよ。この子達も少しは話せるって知ってたかい?』



噛まないように英語で話したら、ニコニコとしながら褒めてもらえた





すると後ろの扉が開く








すみません、遅れてしまったかね










あの政治家の手代木大臣が姿を現した…









!!!!?!!!!!

(どんな会だよ!!!!)(心の中のパパとママと私が叫んだ気がした)








手代木大臣の隣には手代木ママに手を引かれ薫ちゃんが顔を出した








見知った顔を見て本当に安心しつつ、、会がスタートした…








大きな丸テーブルに座るというのを察し、ママの隣をいち早く掴み取ろうとした私だったが、もう少しの所で


『僕たちは子供同士こっちに座ろうよ』




と声をかけられた

薫ちゃんは私の手を取りスマートに私の隣に座った。

私は周りの一瞬の流れがスムーズすぎていつのまにかフランと薫ちゃんに挟まれて座ってた。

スーツをきた後ろの人がスムーズすぎるぐらい席を引くのがうまかったからだと思う。







席に座ると私の隣に座ったフランがそっと耳元で教えてくれた




『お父さんに頼んでこの回を開いてもらったんだ。手代木一家が参加するのはびっくりだったんだけど、仕事関連で聞いたのかな?僕は君の家族だけで良かったんだけどね』




薫ちゃんがそっと私の手をぎゅっと掴んだのでそっちを向くと、ムクッっとした表情で私の方を見ていた

(し…しっと…?お話にまじれなくて嫉妬しちゃったのかな可愛い)




そんなこんなで料理が運ばれてきた。

マナー系はママと一緒に練習したっ!と思いつつ、来た料理が凄い美味しそうで思わず笑みが溢れる。…生まれ変わり転生さいこおおお!!!







『ねえ、とーや、私たちはとても仲良くなりたいんだけど明日とか空いてないの?案内してよ!』


『ゆうちゃんは私と学校だから難しいですっ!父にお願いして案内してくれる人を紹介しますわ』



『いや大丈夫。せっかくとーやと友達になれたから彼女に頼みたかったんだ。彼女は良い場所を知ってるって言ってたしね、、、』




和やかに?進む会話と、マナーをミスらないように緊張してる私。そして談笑してる?大人たち。私はカオスに感じた。





食事も中盤にさしかかり、最高級のお肉料理を堪能しようとワクワクしてた私に声がかかる





とうやゆうちゃん、息子娘と仲良くしてくれてありがとう。2人は自分で言うのもなんだが、とても良い子でね。僕に物をねだる事も少ないのだが、昨日は電話くれるなり紹介したい子が出来たとはしゃいでたんだ!

こんなに可愛らしい子だとは思わなかったよ!

この出会いに感謝だね

僕にも素敵な友達を作ることができたよ





父の肩を嬉しそうに軽く叩き、爽やかな笑顔で2人のお父さんは話しかけてきた



こ、こちらこそ、ありがとうございます!私も2人と友達になれてとても嬉しく思います!




そう言ってくれて嬉しいよ!今後ともよろしくね。あっ、そうだ!とうやゆうちゃんさえ良ければ高校や大学は私の国に来ないか?2人もいるし、何不自由なく楽しんでもらえたらと思うよ。






あ、ありがとうございます!!まだ子供なので深く将来について考えたことはありませんがっ、是非この機会大切にさせていただきます!






薫ちゃんがまたテーブルの下でぎゅっと私のスカートを握った。フランが嬉しそうにそれは良い考えだねって肩を寄せた。ジャンヌはにこやかに私をみながら決定だねって笑っている。手代木さんはどう言う感情って顔をしてこちらをみて笑っている。パパは笑顔で嬉しい申し出ですと笑っている。(流石芸能事務所所属っ!)ママはきっと心が通じてる。笑っているけど多分あわわってなっている。分かりみわかる。






食事後、最後みんなで写真を撮りこの回も終わりかなって安心しかけた時にジャンヌから声をかけられた





『とーや、今日も可愛いかったよ。これからも貴方に楽しませてもらいたいから連絡先教えてもらっても良い?』




実は私は携帯を持ってる系小学生だった。

ってか知ってる??今時の子って小学生から持ってるんだよ!!!


とはいえ、私はクラスメートとも連絡先を交換しておらず10人ぐらいしか追加していなかった




『あっ、僕も』



2人に差し出された携帯を見て、外堀をいろいろな手段で埋められたなぁとか思いながら連絡先を交換した。

そして、2人は最後に私のほっぺに挨拶のような多分挨拶だよね!?ってキスをしてまた会える日を楽しみにしてると嬉しそうに笑ってくれた。

私も昨日の緊張感は既になく友達が出来たことに対して嬉しさを感じていたので、私も!と今日1番の笑顔で挨拶をした









今日の会は静かにお淑やかに、ニコニコと会話していた薫ちゃんだったが手を繋ぎながら扉を出た瞬間、私の手をギュッとだいぶ強く握りしめた。

あぁ、彼女も緊張してたんだなって思ったので、薫ちゃんがいてくれて良かったよぉと声をかけた。

そしたら嬉しそうに笑ってくれた





























________________



今日も見てくれてありがとうございます!

皆様のいいね、ハート、応援コメントとても嬉しく読ませてもらっております!

私も多少ヤンデレ極めしものなので、皆様のいいねなどは何度も見てる事でだいたい把握できてきました。どれくらいというと@ネームをいえるぐらいまで…

キモいよね、でも嬉しすぎて…




最近嬉しかった事は二つあります!

1つが私が小説書き始めの一月ぐらいにいいねしてくれた人が、半年間を空けて作品を更新し始めたらまた見に来てくれたことです!

もう一つは小説書き始めるきっかけとなった尊敬してやまない人物の小説の隣に百合週間ランキングで並んだ事です!



これからも頑張るぞー!









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