第3話 No.4

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ある日、夜中まで地上で食べ物を探して研究所もとい自分の家に帰ると、昨日自分を襲おうとしてきたので腕をぶった切ってやった無駄にでかい筋肉ゾンビがまた自分の寝床に居たので、ぶっ飛ばしたついでに残りの腕も切ってやった。瓦礫の山にそのままぶつかった筋肉ゾンビの首を腕と同じようにぶった切って寝床を荒らされた恨みを死体にぶつけていると、視線を感じそっちを見てみると一匹人間がいた。おそらくこの筋肉ゾンビに殺されるところだったのだろう。助けられた人間の自分を見るあの目は新たな得体のしれないものの登場への絶望か、それとも命が助かったという希望か。危機に瀕した人間の感情は読み取りづらいため自分には分からなかった。そしてそのままその人間は静かに倒れた。

私はその人間を自分のベッドに寝かせてやった。

千歳(ちとせ)色の髪で後ろは短く左耳横で団子にした男女判別の付きにくい外見の人間。体型から男だと判断した。薄灰色のタートルネックの裾の長い服に黒のズボン、近くにはチェーンソーが落ちていた。ゾンビ狩りの人かなぁ。とか考えながら人間の匂いによってくるゾンビを殲滅していた。

朝が来て、人間が起きた。そのときに見た人間の目は翡翠色にブロンドの混ざった色をしており、不意に綺麗だと思った。人間は布団から起き上がり広間をうろうろし始めた、おそらく出口を探しているのだろう。私はその姿を少し見たあと人間の後ろから肩に手をかけた。人間にしては素晴らしいスピードで回し蹴りをしてきたが当たるギリギリで止めてくれた。そして一言私に

「人間…?」

と。答えようとしたが久しぶりすぎて声が出なかった。私は人間を外まで連れて行ってやろうと手を掴んで隠し通路へ連れていき外まで連れてきてやった。

面白そうだからこの人間としばらく記憶喪失として一緒に生活してみよう。何の変哲もない日々を淡々と過ごすのにはもう飽きたんだ。



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