第3話邪魔者
翌日、月曜日、朝から長野県警は沼をさらった。
1時間後。
はっけーん
と、声が聴こえビニールにガムテープで縛られた死体が上がった。
「黒井川警部、ご協力お願いできますか?」
と、水谷警部補は懇願すると、
「まぁ、いいよ。遺体の身元確認して渡辺警部補なら身辺調査をしなきゃ。僕は休暇中だから、秘密に協力してあげる。検死にうちのワトソン君も参加させていいかな?法医学のスペシャリストだから」
「もちろんです」
そばにいた、ワトソン君こと戸川達也は、
「水谷さん、必ず我々が事件を解決します」
2人は、また、休暇中に殺人事件と遭遇したのだ。
ワトソン君が施設のロビーで缶コーヒーを
飲んでいると、
「やはり、遺体は渡辺アキト27歳。頭を鈍器の様なもので殴られて頭蓋骨骨折による脳挫傷でした。死後3日と言ったところです。胃の内容物が未消化でした」
ワトソン君に缶コーヒーを渡すと、タバコに火をつけた。旨そうに煙をはいた。
犯人の目的な何なのか?
まだ、黒井川警部は分からないでいた。水谷に渡辺の身辺調査をしてもらうと、警察のキャリア組でよくあの別荘を利用していたらしい。写真も見つかった。
みんな、笑顔で写っている。そこで、1枚の写真に目が止まる。
そのうち、2枚を許可を得て拝借した。
翌日、愛知県警捜査一課で課長の戸田警視に今回の事件の事を話した。
「戸田警視。渡辺警部補が死にました」
「殺されたのか?」
「はい」
「その、渡辺警部補は私には誰だか知らんがな」
「そんな、はずは。キャリア組同士でパーティーをよくしていたそうで」
「知らん」
黒井川警部は、戸田のデスクに渡邉と顔を合わせニッコリ笑った写真や、渡辺とバーベキューしている姿の写真を置いた。
「……」
「警視、こう言うことを面識があると言うんですよ」
「私もこう見えて、付き合い広い。いちいち覚えていない。それに長野県警の仕事に首を突っ込むな!」
「たまたま、休暇中に事件に遭遇したので、流れで捜査協力をしております」
「黒井川警部、これ以上この事件に首を突っ込むな、さもなければ、君は交通課行だよ」
「交通課ですかー。分かりました」
黒井川は戸田のデスクから離れた。
戸田はトイレで嘔吐した。あまりに緊張していたからだ。
黒井川は優秀だ。既に私を疑った目をしている。
黒井川には悪いが、明日から交通課では勤めてもらう。
戸田のドット柄のネクタイがすこし濡れた。戸田のネクタイはいつも、ドット柄なのである。
黒井川が朝の出勤すると、廊下の張り紙にへばりつく、人々がいた。
数名の異動があり、そこには、黒井川智弘警部、捜査一課から交通課へ異動と書いてあった。
その日、こっそり若い刑事の山崎を呼んで、
「悪いけどさ、戸田警視の身辺調査してくれる?」
「ま、まさか、この人事異動と関係が」
「うん。急げ」
「ハッ!」
戸田警視は、携帯電話を掛けて渡辺
としゃべった出雲を早く始末しなくてはならない。
今度の週末ドライブ誘った。
一方、交通課に飛ばされた黒井川警部は交通課課長の原田に、
「すぐ、捜査一課でに戻るからか心してくださいね」
「黒井川君。さてはパンドラの箱を開けたね?」
「はい。犯人は身近にいると考えいます」
と、缶コーヒーをすすった。
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