第3話 ロンギング

 スターを持たない戦士は“無印”と呼ばれ、スターを持つ戦士の指示に常に従った。無印の戦士の一人、バリエルは指示を受けるたびに、その期待に応えるために戦った。そして、いつの日かスターを持つことを夢見ていた。スターの戦士が活躍する姿に憧れを抱いていた。バリエルはどの戦士よりも努力し、多くの戦いに参加した。それにもかかわらず、バリエルにスターは贈られなかった。その理由を、バリエルの友人の戦士、レイの言葉でバリエルは知った。

「君は、大事な所で油断する癖がある。気をつけた方が良い」

それから、バリエルは油断しないよう気をつけて戦いに臨んだ。それでも、スターを贈られることはなく、悶々としていた。そんな時、バリエルは怪獣の巣に捕らわれてしまった。レイの報告で駆けつけたスターの戦士たちが次々と怪獣を倒していった。バリエルはセブンの手で解放された。その時、バリエルはセブンに尋ねた。

「どうして私はスターをもらえないでしょうか」

セブンははっきりと答えた。

「強い戦士ならば、スターは自ずと手に入るものだ」

バリエルはその時自分の弱さを痛感した。

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