第4話
母さんは、目覚めた後、すぐには体がスムーズに動かない様子だった。
無理もない。
さっきまで死んでいたのだから。
僕は生き返った母さんを見て満足すると、すぐに家を出て、ソフィアさんの家へ向かった。
僕はソフィアさんの家族になるんだ。
でも、本当にこれで良かったのかな。
せっかく母さんが生き返ったのに、一緒に暮らせないなんて。
僕がソフィアさんの家に近づいた頃、僕を走って追いかけて来た母さんが、僕に追いついた。
あの後、母さんは力を振り絞って僕を追いかけて来たようだ。
「リアム!今すぐ決断しなさい!
ソフィアの家族にはならないと!」
「母さん、そしたら母さんが…」
「母さんは死んでもいい!
あなたの自由が大事なのよ!」
ソフィアさんの家の玄関口に、いつのまにかソフィアさんが立ってこちらを見ていた。
「リアム!今すぐ決断しなさい!
あなたは、母さんの家族なのよ!」
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