応援コメント

第75話  プロット整理と理解のための一章」への応援コメント

  • 量子理論に陰陽、一見相入れない様に見えるが、不確実さの具現における根っこは意外と似ていると自分は思います。七百翁もシュレ猫も、多元宇宙における観測者の一つと考えて読むと史実との齟齬を橋渡して架空を混ぜ込みやすくする大事な要素だよなぁって。

    まぁ、分かりやすく陰陽を引っ張り込むための地名もだいぶ悩んだんじゃ無いかなって。東洋と西洋、思想発展の経路は違うが実は根っこはそっくりと言うか同じ所かもなって。

    神の奇跡は、東洋の神秘と近いし、身体尺然り。
    人の根底にある思考の源流は一緒なんだろうなって、自分は思う。
    そいう言う観点で言えば、「創世記」11章1-9節にあるバベルの塔の一節にもある、人類の共通言語とそれに繋がる思考が神の手により言語を分けられ、散っていったとされる部分も言語は分けられたが、根っこは変わらなかったと推定すると科学という視点で見ると御伽噺とは言い切れない何かが見え隠れする。
    稀に浮き上がっては消える日ユ戸同祖論とかにも繋がってくるし、、、、

    ほんと、人類学ってシュレ猫のように視点一つで姿を変えるから面白い。

    以前、エスペラント語と言う新言語を開発し人類共通語にしようって動きがあったが、神の手が入ったかの如く立ち消えたんだよなぁ。いまじゃ、一部の言語学者が細々と使ってる他には、機械翻訳の中間言語として使われてたりするけど、なぜか人が直接使わなくなった。

    今後の展開を楽しみにしています。

    作者からの返信

    いつもコメントありがとうございます。著者としても新しい視点をいただき、新たなエピソードを書く時の励みとなります。挙げておられる幾つかのポイントについて、取り上げて見解を述べることとします。

    1、量子理論に陰陽、
    量子学物理学者の多くは東洋思想にとても惹かれていたようです。例えば、反物質と物質の生成過程って正に陰陽思想と言える部分があります。おっしゃる通り、私は東洋思想と西洋思想を統合する意味で、その語り部として七百猫とシュレネコを登場させています。

    2 人の根底にある思考の源流は一緒なんだろう
    これはかなり資料を読み込んだのですが、仏教が生まれて中国に渡ってくるプロセスで、キリスト教と出会い、いわゆる上座部仏教が大乗仏教に変容する契機を作っていることを発見しました。アレキサンダー大王の東方進攻によってヘレニズム文化と交わる時、美術史とも交差しています。

    3 日ユ戸同祖論
    ここまでいうと都市伝説になりますが、当時の日本は開かれた国際社会で、キリスト教やユダヤ教がかなり入っていたのでは、と疑われる諸説があります。この次のエピソードで登場する秦河勝もかなりそれっぽい。秦氏というのは大秦国、
    即ち、ローマに通じているのか、とか蘇我氏、は「蘇る我」と読めるのでキリストを暗示しているのではないか、とか様々な説が検索されます。小説なのでその辺は踏み込んで書いています。

    今回もありがとうございます。