【トーカハウス】オタトークしようと思います【サプライズゲスト有!】

上位チャット:待機

上位チャット:待機

上位チャット:トーカハウスだー!

上位チャット:現地から

上位チャット:現地さすがに重いwwwww

上位チャット:サプライズゲスト……?

上位チャット:ゲスト1人じゃないのか

上位チャット:そろそろ

上位チャット:トーカちゃん来たぞ!

上位チャット:かわいい

上位チャット:うおおおおおおおお

上位チャット:はじまる!


 サイバーな家具の並ぶ空間で、机とソファーを前にして赤い大きなリボンを頭の後ろに下げた少女が一人。


「こんにちは、人類。彩羽根トーカです」


上位チャット:こんにちは!

上位チャット:こんにちはー

上位チャット:はいかわいい

上位チャット:待ってたぞ!


「今日は『トーカハウス』ということで、バーチャルラウンジの私の家から生放送! いやー、バーチャルだとこんな立派な家だって無料! と言いたいところですがいろんな小物を買っていくとね、翌月のカードの請求が怖いですよ? はっはっは」


上位チャット:バーチャルラウンジは無料!

上位チャット:有料アセットはね

上位チャット:わかる……無限に課金しちゃう

上位チャット:節約のためにもモデリング覚えないとな……

上位チャット:DIYセット買うといいぞ


「公開収録なので窓の外にはたくさんの人類もいますね。来てくれてありがとう!」


 カメラを動かして窓の方を移すと、外で様々なアバターたちが手を振った。


上位チャット:うおおおおおお!

上位チャット:トーカちゃー!

上位チャット:現地いいなあ

上位チャット:VRで秒で行ける聖地やぞ

上位チャット:こっち見た!


「さて『トーカハウス』ではゲストをお招きしてテーマトークをします。さっそく今日のゲストをお呼びします! もうずっと呼びたかったんですよ! どうぞ!」

「ど、どうも~」


 トーカに促されて、金髪ショートカットの、露出の多い青色の服を着た少女がおずおずと入ってくる。


「皆さんと人事を尽くす、神望リエルです。きょ、今日はよろしくお願いします」

「尊い!」

「えっ」

「すいません、尊いが漏れてしまいました」


上位チャット:草

上位チャット:オタクはさあ

上位チャット:リエルちゃんかわいい

上位チャット:やあ

上位チャット:Vfesで見た!


「今日のゲストは神望リエルちゃんです! よろしくお願いします! いや~、こうして会うのはVtuber Fes以来ですね!」

「そうですね。その、あの時は私なんかのために時間を割いてくださって……」

「いいんですよ! リエルちゃんも私の推しだから! 帰って来てくれてありがとう……!」

「あ、は、はい」


上位チャット:そうだぞ!!!

上位チャット:事情はよく分からないけど感動した

上位チャット:こうしていてくれるだけでありがたいよ

上位チャット:推しが存在する喜びよ


「リエルちゃんのことを知らない人類はいないと思いますが一応補足すると、ガブガブイリアルにフリーランスで所属しているVtuberさんです。神望リリアちゃんの妹で、歌と雑談がメインの活動ですね。でもですね人類いいですかリエルちゃんは結構本質を突くオタクで矜持があってでもちょっと奥手でそこがまたなんともかわいらしいというか私好きで推しですごい好き」

「語彙が溶けてますよ?」


上位チャット:めっちゃ早口じゃん

上位チャット:早口

上位チャット:オタクwwwwwwww

上位チャット:これがトーカなんだよなあ


「んんっ。ええっと、今日リエルちゃんをゲストにお呼びしたのはですね。あの大人気アニメ『転生先が俺の黒歴史だった件』、通称『オレクロ』の原作Web小説がつい先日完結したということで! それについて語り合おうと、このアニメのファンのリエルちゃんを招待させていただいたわけです!」


上位チャット:へー

上位チャット:オレクロ……?

上位チャット:そんなアニメやってたっけ

上位チャット:原作あったんだアレ


「トーカさんがオレクロを見てるなんて意外でした」

「いやいや、私もファンですよ! アニメからのニワカですけど」

「いやよく見る時間があるなあって意味で」

「はっはっは。私だってVtuberの動画と一緒にアニメを見ることぐらいはしますよ」

「同時にすることですかそれ?」


上位チャット:刺していくうwwwwww

上位チャット:切れ味鋭い

上位チャット:まあ15分枠アニメやし

上位チャット:もはやアニメ視聴環境ぐらいでは人類は驚かない

上位チャット:ツッコミ鋭いですねリエルさん

上位チャット:リリアちゃんの妹だけあって一癖あるなあwwww


「さてそういうわけで今日のテーマトークは『オレクロ』なんですが、二人で話していると『終わっちゃったね~』で寂しくなってしまうと思ったので……ここはひとつ布教しようと思います!」

「そうですね。普通にロスなのでしんみりしちゃいそうでした。えっと、それで、もう一人のゲストがいるって聞いたんですけど……」

「はい。聞き手としてもう一名、ゲストをお呼びしています!」


上位チャット:お?

上位チャット:生け贄がいるのか

上位チャット:サプライズゲストだ!

上位チャット:誰かな

上位チャット:リリアちゃんか?


「それではどうぞ、お入りください!」


 トーカの呼びかけに合わせて、一人の少女が入ってくる。


 金と黒のメッシュの髪を背中でドリルにした、黒と赤を基調とした和ゴス、そして血走った目と片方にはドクロの眼帯。


「──……辺獄からごきげんよう」


 低い男性の声で言う。


辺獄りんぼシビアわよ」

「辺獄シビアさんです!」


上位チャット:シビアwwwwwwwwwwwww

上位チャット:草

上位チャット:シビアちゃんかよお!

上位チャット:この流れでwwwww

上位チャット:バ美肉おじさんだ

上位チャット:ごきげんよう!


「いやー、『オレクロ』を全く知らない人、ってことで探していたんですが! オファーを受けてくれてありがとうございます!」

「トーカさんからのオファーとあれば当然わよ」


 シビアが胸を張って頷く。するとトーカは、リエルとシビア、二人が並んでいる所から一歩引いた。


「いやーもう本当に……見たかった光景ですよね、人類? ほら、この並び! ね!? どうですかお二人とも、初のコラボは!?」

「えっ」


 二人は顔を見合わせる。


「……あ、姉わよ」

「いやいや無理無理無理ですよぉ!? 怒られますからね!?」

「アッハイ」


上位チャット:wwwwwwwwwww

上位チャット:草

上位チャット:無理ですよお!

上位チャット:リリアちゃんおこですよwwwww

上位チャット:シビアちゃんいい人

上位チャット:振られて応えるシビアちゃん、無理なものは無理なリエルちゃん

上位チャット:これは姉妹ですわ


「いやー仲のいいところが見れたところで、どうぞお座りください。リエルちゃんには紅茶と──」


 トーカはニコニコしながら二人に着席を促し、リエルの目の前にティーセットを取り出す。そして。


「シビアさんにはこちらを」


 ドンッ──と置かれたのは、赤いキャップのついた4リットルサイズのペットボトル。


「え、これ」

「水です」

「水わよ」

「それ手遅れの人の言い訳っぽいですよ?」


上位チャット:俺とお前とォ!

上位チャット:いや草

上位チャット:それはそう

上位チャット:手遅れな人wwwww

上位チャット:本当に水なんだよなあ……


「さて今日は、遂に完結した『オレクロ』を布教しようというオタク語りです。早速、古参オタクのリエルちゃんの方から、シビアさんと人類に概要を説明してもらえますか?」

「はい、わかりました」


 リエルが熱を込めて語り始める。


「オレクロ、『転生先が俺の黒歴史だった件』はですね。中二病を卒業してライトなオタクになった主人公が、記憶の中に封印していた痛々しい自作のファンタジー世界に異世界転生する物語なんです」

「新手の拷問わよ?」

「あっ、主人公もよく『拷問かよ!』って言ってます」


上位チャット:ひどいwwwwww

上位チャット:拷問wwwwwwwwww

上位チャット:おっ、もう主人公に感情移入できてるな!

上位チャット:なんか嫌な予感するんだけど

上位チャット:へー

上位チャット:黒歴史アニメ……


「そもそも、なんでそんな世界に転生をすることになるのわよ?」

「主人公の黒歴史は未完だったんですよ。なので女神様が続きを作らせるために主人公を召喚したんです。あ、ちなみにその女神も主人公の創作です。うっかり『世界を超える力を持つ』、なんて設定しちゃったので接触されたわけですね」


上位チャット:ほうほう

上位チャット:全部ヤンデレ女神のせい

上位チャット:でも設定に「創造神(俺)のことが好き」って書いたのが原因だしな……

上位チャット:痛い痛い痛い

上位チャット:うわぁ……


「そういうわけで、主人公が黒歴史にもだえ苦しみながら物語の結末を作りに行く、という話なんです」

「若気の至りに対するペナルティがすごいわよ」


上位チャット:ペナルティwwwww

上位チャット:中二病への懲罰アニメ

上位チャット:あらすじだけで背筋が寒いんだが

上位チャット:助けてすでに共感性羞恥が


「はい、リエルさんありがとうございます! いやー、一見ひどい設定ですけど、いい話なんですよ人類? ちゃんと決着をつけるぞ! という意志の物語です。その辺りが主人公の魅力でもありますよね」

「そうですね。そのために与えられた能力、『世界記憶創成アカシックライター』という名称に悶えながらも戦うところが好きです」

「聞いててゾワゾワするのわよ」


上位チャット:ぐわああああああああああ

上位チャット:ぎゃああああああああああああ

上位チャット:ひぇ

上位チャット:やめろおおおおおおお!!!!!!

上位チャット:え? かっこよくない?

上位チャット:おう


「主人公もいいですけど、魅力的なキャラがたくさん出てくるのもオレクロのいいところですよね! リエルちゃんは誰推しですか? やっぱりパン様?」

「パン様……?」

「パン様っていうのは『サー・ロードオブジガンナイト』っていう名前のガンブレード使いのイケオジですね」

「それ名前わよ……?」


上位チャット:出たパン様

上位チャット:???????

上位チャット:うごごごごごごご

上位チャット:いたたたたた

上位チャット:サーでロードでナイト

上位チャット:せめてオブジガンって呼んであげて……


「作中では高名な貴族の騎士で、それでいて一人で戦場に身分を隠して向かうというキャラで、正体がばれると周りからガンナイト様~、って黄色い声が上がるんです」

「ウッ……うん」


 シビアは胸に手を当てながら相槌を打つ。


「ガンブレードからいろんな弾丸を撃つんですけど、全部『なんとかブレッド』っていう技名なんですよ。『バーニングブレッド』とか『ライトニングブレッド』とか」

「……ブレッド?」

「弾丸のBullet、バレットを中二の頃の主人公がブレッドと読み間違えたっていう。それで、Breadブレッドだからパン様って、主人公が自戒の念を込めて心の中で呼んでるんです」

「そ、そうわよ……」


上位チャット:はっずwwwwww

上位チャット:ぎゃああああああああああ

上位チャット:せめてブレットならまだな……発音表記の違いってことで……

上位チャット:アッアッ

上位チャット:やめてくれ似たような思い出がよみがえって

上位チャット:格好いいのに技名全部パン


 トーカがニコニコしながら不思議な構えを取る。


「いやー、時を遅くした空間で無数の跳弾を放って攻撃する、『スプリング・ブレッドタイム』には感動しましたね!」


上位チャット:原作再現ポーズやめろwwwwwwwwww

上位チャット:ポーズうま

上位チャット:ああああああああああああ

上位チャット:春のパン祭り

上位チャット:なんで跳弾なのにスプリングなんや

上位チャット:ちなガンブレードの背中から無数に弾が発射されるで。銃身とは一体

上位チャット:忠実な原作再現の発射機構に草生えたわ


「ちなみに私がパン様のイラストを用意してきました! こちらです!」


 トーカはイラストを描いたパネルを取り出して宙に浮かべる。


「わあ、うまい! さすがトーカさんですね」

「……これ、顎が尖りすぎわよ……?」

「アニメの作画再現ですね!」


上位チャット:うっま

上位チャット:顎が

上位チャット:顎

上位チャット:人を殺せる顎してる

上位チャット:最後の方の作画崩壊してるパン様wwwww


「確かにパン様もいじりやすくて好きなんですけど、私のイチ推しはオブソさんこと『フィアネス・ジソード』さんですね」

「オブソさんか~!」


 リエルの言葉に、トーカが唸りながら頷く。


「何わよ……フィアネス……?」

「ああ、主人公が『恐ろしい』という英語がよく分からなくて、ダークネスは知っていたから、Fearとnessを合体させちゃった称号ですね」


上位チャット:でたオブソさん

上位チャット:あいたたたたたたたたたたたた

上位チャット:ヒッ

上位チャット:中学生あるある……

上位チャット:fearlessだったらかっこよかったのにな

上位チャット:いやそれはだいぶオレクロに毒されてるぞ

上位チャット:児相さん好き


「オブソさんの決め台詞が『オレは一本の剣だ』。でもいろんな剣をコレクションしていて、虚空から取り出して戦います」

「自己矛盾がひどいわよ」

「で、剣の名前が『ムーンライトオブソード』とか『ドラゴンブラッドオブソード』っていう変な語順で」

「逆わよ……」


上位チャット:あっあっあっ

上位チャット:やめてくれ……

上位チャット:オブの使い方wwwwww

上位チャット:月光の剣! ムーンライトオブソード!

上位チャット:くるしい


「でもキャラデザはかっこいいんですよ! 黒フード黒マントの美少年で。えっと、描いてきましたので出しますね。トーカさんの後だと緊張するんですけど……」


 リエルは空中で手を動かして、絵を描いたパネルを取り出す。


「え、いやいや! 全然! 特徴を掴んでるし愛があって、私好きですよリエルさんの絵!」

「あ、はい、ありがとうございます」

「これ」


 トーカが興奮してリエルの絵をほめちぎる中、そっとシビアは絵を指す。


「……二刀流わよ?」

「あ、はい。オブソさんは基本、二刀流で戦ってますね」

「一本の剣……?」


上位チャット:草

上位チャット:俺は一本の剣だ(二刀流しながら)

上位チャット:意味不明な決め台詞

上位チャット:これはひどい

上位チャット:リエルちゃんの絵いいなあ


「いやー、その決め台詞は伏線なんですけど、ネタバレなので……ぜひ、原作を読んでください!」

「え。アニメじゃないのわよ?」

「一期じゃそこまでやらなかったので。二期は未定ですがあると信じたい!」

「そうですね……ぜひ」


上位チャット:二期あるかあ……?

上位チャット:原作読もうぜ

上位チャット:主人公自身も気づかない伏線なんだよな。あれは胸アツだった

上位チャット:あそこは主人公がファインプレーで好き

上位チャット:お前ら結構読んでるな?


「えっと、トーカさんの推しキャラは誰ですか?」

「いやー、パン様もオブソさんも好きなんですけど、一番はヒロインの『ドラゴンマリアのステラ』ちゃんですね。こちらも描いてきましたよ! よっと」

「わ、すごい、綺麗!」

「おお、すごいのわよ。……でも」


 シビアはトーカの取り出した絵を見て首をひねる。


「……ドラゴン……じゃなくて、普通のかわいい女の子わよ?」

「そうですね。竜巫女と書いてドラゴンマリアって読みます」


上位チャット:でたぞビッチ

上位チャット:無知なだけやぞ

上位チャット:ステラちゃん好き

上位チャット:裏設定の重い子じゃん

上位チャット:なんで竜巫女でマリアなんだ

上位チャット:巫女の英語が分からんくてマリアって書いただけだぞ

上位チャット:ウッ……


「ドラゴンに仕える一族の巫女で、回復魔法の他に謎の怪力パワーが使えるんですよ。主人公にも優しくしてくれる、まさにヒロイン!」


上位チャット:だが○○○だ

上位チャット:やめたげなさい

上位チャット:ママは何も悪くないから

上位チャット:中二特有のグロ設定なだけだから……

上位チャット:え、普通に好みなんだけど何なの

上位チャット:アニメだけなら核心に触れてないから安心してみたらいいよ(ニッコリ)

上位チャット:ただの体温ポカポカしてるだけの聖女だから


「オレクロには他にも魅力的なキャラがたくさんいるんですよ。とりあえず一期に出てくるメインキャラ一覧描いてきたので出しますね。よいしょ」


 言って、トーカは横に長いパネルを取り出す。ずらりと書かれた中二デザインの登場人物たち。


「うわ、え、すご。よく時間ありましたね?」

「はっはっは。推しとの対談のための準備ならいくらでもしますとも!」


上位チャット:すげえwwwwwwwwww

上位チャット:オレクロなんかにここまでの労力をwwwwwwwwww

上位チャット:アニメスタッフ以上に気合入ってるんじゃないかwwwwwwww

上位チャット:トーカちゃんのこういうとこ好き


「さあ、シビアさん。この中に気になるキャラはいますか? オタク、布教しますよ!」

「そうですね。どうですか……シビアさん? シビアさん? ど、どうかしました?」


 リエルがシビアの方を向く──と、シビアは胸を押さえてうつむいていた。


「……その実は」


 息切れしたような声。


「さっきから恥ずかしいのと居たたまれないのとで動悸がヤバいのわよ」


上位チャット:草

上位チャット:wwwwwwwwwwwwwwwww

上位チャット:シビアちゃん……

上位チャット:お前もまた黒歴史の記録者だったか……

上位チャット:わかる俺も限界近い

上位チャット:現地のアバターも崩れ落ちてるやつ多いぞw


「ちょっと……ちょっと少しだけ……叫ばせてもらってもいいわよ?」

「あ、はい、どうぞ?」


 シビアは席を立ち、すう……と息を吸って。


「──アアアアァァァァ痛い痛い痛いいたあぁぁぁい嫌だああああこれ以上思い出したくないぃぃいいいー!」


 叫んでゴロゴロ転がった。


上位チャット:wwwwwwwwww

上位チャット:シビアwwwwwwwwww

上位チャット:草だわ

上位チャット:オタク……

上位チャット:俺と同じことしてる


「え、現在進行形で積み上げてるのに?」

「ハヒィ!? それをワテクシたちが言うのわよ!?」

「私は受け入れてますから」


 床から驚愕の目で見上げるシビアに、リエルはすまして頷く。


「オタクは黒歴史を積み上げて、愛して、受け入れてこそオタクです。確かに人から見れば恥辱に濡れた黒い歴史。でも自分からすれば情熱を注ぎ込んだかけがえのない誇り。私がどう見られようと、痛くても恥ずかしくても後悔だけはしません。そういうことをオレクロは教えてくれたんです」

「わかる。オレクロは黒き聖典」


 うんうん、とトーカとリエルは頷き合う。


上位チャット:リエルちゃん!?

上位チャット:ぶっ刺していった

上位チャット:ヤベェよ……

上位チャット:強い

上位チャット:え、オレクロってそういう話だっけ?

上位チャット:それでもキャラ崩さないシビア様すごいわ

上位チャット:極まったオタク、強い

上位チャット:好き

上位チャット:これは信頼できる

上位チャット:リエルちゃん登録するわ


 その二人を見て、床に崩れたままのシビアは。


「……ワテクシ、このコラボが終わるまで生きてられるわよ……?」


 ぽつりとつぶやくのだった。


上位チャット:草

上位チャット:生きて

上位チャット:シビアちゃんなら余裕余裕

上位チャット:口調崩れないの草

上位チャット:なんだかんだエンタメ精神強いもんね

上位チャット:オタク、全創作物を誇っていこうな……


(後略)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る