【Vtuber実験バラエティショウ】仲良しゲスト登場!スペシャルステージもあります!【Vバラ#82】
「Vtuber実験バラエティショウ! 略して、Vバラー!」
白Tシャツと藍色のジャージを着た男性アバターがタイトルコールし、一列に並んで座る3人の出演者が拍手と歓声をあげる。
コメント:Vバラー!
コメント:声がでかくてえらい!
コメント:毎週の楽しみ
コメント:あれ? ひとり足りなくね?
「さー今週も始まりました、Vtuberを起用した実験的番組、Vバラ! 司会を務めさせていただくのは、九から飛んで六と書いて
コメント:黒豆が好き
コメント:栗金団いいね
コメント:正月らしい話題振るじゃん
「それではレギュラーメンバーの紹介です。自分から向かって左から、今日は『好きなおせち料理』を添えてお願いします!」
「オッス! オラ、にわとりのトッポリ!」
巨大なニワトリの姿がアップになる。
「好きなおせちは筑前煮だ! 味の染みた鶏肉がいいな!」
「その姿で言うのはやめようね!?」
コメント:トッポリ!
コメント:共食い定期
コメント:このニワトリはさあwwww
「はい次!」
「
軍服を着た赤毛の男が頭を下げる。
「好きなおせちは数の子ですね」
「あーいいですね、プチプチ感が好きです」
コメント:わかる
コメント:兵士長すき
「はいそして!」
「チーッス。内弁慶系Vtuberの武蔵野ケイでーす」
デニムジャケットにジーパンで、ショートボブの髪の毛をあえてプリン配色にした糸目の男子大学生が指を立てて振る。
「好きなおせちは、ピザッスね」
「武蔵野市は違う文明で生きてんの?」
コメント:草
コメント:ピザ????
コメント:気持ちは分かる
コメント:ケイくん?
「いやいやパイセーン、最近は縁起のいい食べ物ならなんでもおせちっスよ? ねえソルジャー?」
「え? ああ、まあ、そうですね。食文化の変遷とともにおせちとして扱われる食材も変わってきていますから。ローストビーフなんて代表的なんじゃないでしょうか」
コメント:なるほど
コメント:ローストビーフあるね
コメント:手に入る食材も変わっていくもんな
「ほら~」
「じゃあピザのどこが縁起がいいか言ってみ?」
「トマトソースかかってるッスよね? あれ、赤いから縁起がいいッス」
「うっすい根拠だな!?」
コメント:草
コメント:赤いからwwwwww
コメント:ピザソースだけに薄くね
コメント:は?
コメント:審議中
「もういいわ! えー、はい、もう一人のレギュラー、オークのルグロズですが帰省中で欠席です!」
コメント:Twitterで言ってた
コメント:異世界|(アメリカ)に帰ったのだ……
コメント:残念
「その代わり、今日は豪華ゲストに2人もお越しいただいています! これはもうすごいぞ、大物だぞ! まずはこの方! どうぞ!」
「どうも」
長身の男性がカメラに向かって片手を上げる。その手のひらには『KEEP OUT』と入れ墨されていた。よく見れば黒ジャージの袖をめくった腕の内側にも、『KEEP OUT』の入れ墨。
「Vtuber専門音楽レーベル
口元から覗く鋭い歯。緋色の瞳を隠す、ワインレッドのサングラス。額を大きく開けたピンクアッシュの髪からは、いたるところから黄色いテープが飛び生えている。黒ジャージにも至る所に貼られているそのテープに書かれた文字は、『KEEP OUT』『CAUTION』『WARNING』『DANGER』……──
「
そして物腰と声音は、ただただおしとやかだった。
コメント:キンちゃん!!!
コメント:キンジ様~!!!
コメント:!?
コメント:見たことある
コメント:イメージした声と違うwwww
コメント:怖い人かと思ったら礼儀正しかった
「来ましたよこのVバラにも歌手が! いやー、出演ありがとうございます! 初じゃないですか、こういうバラエティに出てくれるの!?」
「いやあ、歌手というか、僕も気持ちはイチVtuberですから。Vバラも出れて本当に嬉しいですよ~」
「聞いたかこの物腰の柔らかさ! この見た目とのギャップがズルいんだよなあ!」
コメント:わかる
コメント:キンちゃん好き
コメント:ギャップでかすぎない?
コメント:歌はビジュアル通りだから……
コメント:運営が100%歌唱力で選んだ結果
コメント:好き
コメント:Vバラ出てくれてありがとう
コメント:珍しいな他のVと絡んでくれるの
「ちなみに好きなおせちは?」
「あ、う~ん」
キンジは顎に指をあてて首を傾ける。
「じゃあ、牛丼ですかね?」
「なんでだよ!?」
コメント:キンちゃん?
コメント:武蔵野市民に乗っかっていくぅ!
コメント:キンちゃんちょっと天然なとこあるから……
「う~ん。紅ショウガが赤くて縁起がいいから……ですか?」
「本体じゃなくて付け合せだな!? ちなみにどこのお店の牛丼です?」
「あ、そういうのは事務所NGですから」
キンジは手のひらをカメラに向けて見せる。
「そこから先は立入禁止……ですよ?」
「はい出ました決め台詞! ありがとうございます!」
コメント:ありがとうございます!!!!
コメント:うおおおおおお
コメント:ゾクっとした
コメント:ふぅ……
コメント:なるほどね
「いやー、ホントね豪華ゲストが来てくれました。今日は立入キンジさんと一緒に企画をやっていこうと思います!」
「待て待て待て!」
カメラを向いて宣言するヨウセイに向かって、横から大正時代の男子生徒風の男が入ってくる。
コメント:キターーー!
コメント:平等院!
コメント:六条院!!
「俺の紹介がまだだが!?」
「あれ? まだでしたっけ?」
「明らかにまだだが!?」
「あ、じゃあお願いします」
「あ、う、お、おう」
髪に赤メッシュの入った男は、カメラに向かって痛々しいポーズをとる。
「んんっ! ……フゥアーハッハッハ! おはよう、諸君! バーチャル帝都所属の、
「はい、というわけで――」
「好きなおせちはカレーだ!」
「その心は?」
「えっ」
急にぐいっと真正面から向き合って尋ねられ、オウマは一瞬止まる。
「あ、あー、そ、そうだな! 人参が赤いからだ!」
「どちらかというとオレンジッスよねー人参は」
「……煮物の一種で縁起がいい!」
「ここで問題です。煮物の縁起の意味とは?」
「えっ……? ……えっ? いや、煮物……」
クイズを振られ、オウマは腕を組み、自信なさげに。
「……に、煮込んでいるからニッコリする?」
「はい、アサカラ兵士長、正解は?」
「え? ああ、煮しめはいろんなものを長時間一緒に煮込むので、家族が仲良くなるように、という意味だと言われていますね。あとは具材ごとにも意味があって、人参は……梅の花の形に切ると縁起がいいですね。どの花より先駆けて咲くので、出世や開運の象徴です」
「なるほど」
アサカラがスラスラと述べると、ヨウセイは深く頷いた。
「オウオウイン家のカレーは、人参がかわいい形にカットされている、と」
「ぐッ……ま、まあ? そうだな! ひと手間かけているな! ああ!」
コメント:草
コメント:愛と信頼のイジリ
コメント:オウマくん好き
コメント:兵士長頼りになるわ
コメント:おせちもいいけどカレーもね、で思わぬ反撃を受けたなw
「はい、ということで2人目のゲストはバーチャル帝都からオウオウインオウマさんです! いやー、何度目になるかな、結構来てくれてるな、いつもありがとう! マジで!」
「フッ。ハナヌキ氏の頼みとあれば――」
「というわけで早速次のコーナーに行ってみましょう!」
アイキャッチが入り、それが明けると6人はスーパーの店内に移動していた。
コメント:草
コメント:扱いよwwww
コメント:光明院いつもありがとう
「バーチャル、フレンドラウンジー!」
ヨウセイがコールし、後ろで拍手が起こる。
「はい! このコーナーはですね、仲のいいお友達同士のゲストにアトラクションに挑戦していただき、その絆を見せてもらおうというコーナーです!」
コメント:新コーナー?
コメント:フレンドパークかな?
コメント:なるほどね
「いやー、やっぱりお友達同士、息ぴったりなんでしょうねえ!」
「待て待て待て!」
オウマが横から突っ込む。
「いやっ、俺は、立入氏とは初対面だが!?」
「えっ、でもお互いのことはご存知ですよね?」
「それは、まあ、うん」
オウマはちらりとキンジの方を向く。
「立入氏の歌動画は結構見ているから、知ってはいる、な」
「僕も、バーチャル帝都の動画はいつも楽しく見てますよ」
「おッ……おお、それは、光栄だ、なッ!」
「ほーら仲良しだ!」
「いやそれは無理やりじゃないか!?」
コメント:オウマ君wwwww
コメント:もっと堂々としろ
コメント:これは仲良し100%
「まあまあ。僕、オウマさんと仲良くなりたかったので」
スッ、と。キンジはオウマの隣に寄る。
「今日から友達、ということでお願いしますよ。ね?」
「あ、う……フッ、いいだろう! 立入氏にはその資格が十分あるようだ! ハーッハッハッハ!」
コメント:ふぅ……
コメント:てぇてぇ
コメント:キンウマ……?
コメント:先生、オウマくんがいっぱいいっぱいです!
コメント:まだいける
「いやー友達っていいもんですね。というわけで! 今日二人に挑んでもらうアトラクションは、『疾走スーパーショッピングカート』!」
画面にポップなロゴが表示される。
「このアトラクションは、大型のショッピングカートのカゴに二人で乗り込んでいただき、スーパーの最上階から一階の出口までノンストップでゴールを目指していただくゲームです!」
「ウィース。あらかじめ、現実ではマネしないでくださーい」
危険なので決してマネしないでください、と書かれたフリップを持ったケイが、だらしなく呼びかけた。
コメント:疾走……?
コメント:あれか
コメント:何それ
コメント:ソバの配達のやつかな?
コメント:楽しそう
「いやー、現実でやったら大事故以前に、店員から制止されますし、警察からは怒られるでしょうが! バーチャルでなら! ゲームでなら大丈夫! というわけでさっそく、最初はスタッフによるデモプレイです。トッポリ、アサカラ兵士長ー!」
「オッス! いやーカートのカゴに乗り込むなんてワルすぎてドキドキすんぞ」
「リアルな店内で、こんなことをするとか背徳感が凄まじいですね」
大きなショッピングカートを前に、トッポリとアサカラが立つ。
「ええと、どちらが前に乗りますか?」
「へぇし長が先に乗ってていいぞ!」
「わかりました、それではお先に」
アサカラはカートに近づいてインタラクトする。と、カゴの前部分に体育座りして乗った。トッポリは後部に移動し、カートのハンドルを持つ。
コメント:かわいい
コメント:乗ってるのかわいいな
「最初はトッポリが足踏みをして加速し、スタートラインを超えると自動でカートに飛び乗ってスタートです。障害物にぶつかると減速するので、二人でうまく重心を傾けてカートの進行方向を変えて進んでください。以降は特定のポイントでしか加速しないので、慎重に!」
コメント:これ足踏み結構大変なんだよな
コメント:フルトラじゃないならボタン連打でもいいよ
コメント:面白そう
「それでは、デモプレイスタートッ!」
「うおおおお!(ドシドシドシドシ)」
トッポリが足踏みをすると、カートが少しずつ加速していく。半透明のスタートラインが勢いよく迫る。
コメント:速い!
コメント:すげードシドシ言ってるの聞こえるwwwwww
コメント:トッポリのマイクが!
「とう!」
「さあスタートです!」
スタートラインを越えて、トッポリが自動でカートの中のアサカラの後ろに収まり──
「──ん!?」
アサカラが異変を告げる声を上げた。
「あれ? 急に視界が真っ白に!?」
「ああっ! 兵士長がトッポリの腹の中に埋まってる!」
「はい!?」
カートの中には、巨大なニワトリが一羽いるようにしか見えなかった。
コメント:wwwwwwwwww
コメント:草
コメント:兵士長!?
コメント:これはひどいwwwwwww
「へぇし長、右だ! そんあと左!」
「えっ、えっ」
客や商品棚を避けるよう指示するトッポリだったが、うまくいかない。ガツンガツンと障害物にぶつかっていく。
「さあ順調に客を弾き飛ばして減速していく! 最初の加速ポイント、下りエスカレーターにはたどり着けるか!?」
「え、左!? トッポリさん、次は!?」
「ちょい右だ!」
「ちょい!?」
「あ、やべえ!」
エスカレーター目前。ノロノロと進んでいたカートは──
「クラーッシュ!」
柱にぶつかって粉々に砕けた。
コメント:あぶ
コメント:ああ~
コメント:いや砕けるんかい!
コメント:あの速度で砕けるカートとは
コメント:これは無理でしょwwww
「なんとトッポリ・アサカラペア、最序盤でクラッシュして挑戦失敗です! これは不甲斐ない!」
トッポリとアサカラは強制的に元の場所へと戻される。
「以上でデモプレイは終了です。いやー、どうでしたか二人とも。何かアドバイスなどは?」
「息を合わせるのがコツだな!」
「いや、何も見えなかったのでなんとも」
コメント:まったくだよwwwww
コメント:正論で草
「はい、ありがとうございました。それではゲストの二人はどうですか、デモプレイを見ての自信のほどは?」
「難しそうですね~」
「フッ。まあ? 自分と立入氏のコンビネーションなら問題ないだろう」
コメント:いいぞ
コメント:イキっていけ
コメント:がんばれー!
「果たしてあのデモプレイで何を掴んだのか。さあ2人が準備に入ります」
オウマとキンジがカートの前に立つ。
「さて、どうする立入氏。前後の順番だが」
「そうですね~……僕は……」
「あっ、すいません!」
そこへヨウセイが割って入る。
「前後だけ指定させてください! 今回はオウオウインが前、キンジさんが後ろでお願いします!」
「ん? 別に構わないが」
「あ~」
首を傾げるオウマの横で、キンジは頬を掻いて苦笑する。
「なるほどね。いいですよ」
「ありがとうございます! ほらみんな、見たかったやつが来るぞ!」
コメント:???
コメント:ありがとうございます!!!
コメント:まさか!?
コメント:なんだ?
コメント:えっ
「……? とりあえず、お先に乗らせてもらうぞ」
「はい、こっちも準備オッケーだよ」
オウマがカートの前部に座り、キンジがハンドルを持つ。
「それでは、スタートをお願いします!」
「行くよ」
キンジが足踏みをすると、カートが加速し始める。やがてスタートラインが近づき──
「よいしょ」
キンジがオウマの後ろに座る。そして。
「それじゃあ、失礼するね?」
「ん? え? 立入氏?」
キンジは、オウマに向かって腕を伸ばす。
「ここから外へは――」
そして、オウマを腕の中に抱えた。『KEEP OUT』と入れ墨のされた腕の内側に。
「――立入禁止、ですよ?」
「は!?」
コメント:ああああああああああ
コメント:うぎゃあああああああああああ
コメント:アッアッ
「出たァー!」
オウマが混乱する中、ヨウセイが大声で煽る。
「女性ファン見てるか!? やったぞ! 見たかったのはこれだろ!?」
コメント:ありがとう ありがとう
コメント:神
コメント:KEEPOUT……なるほどね
コメント:やば
「いやそんなことやってる場合じゃないが!? 立入氏、自分に合わせてくれ! 右だ!」
「うん、わかったよ」
オウマが声を出して舵取りをし、二人は息を合わせて体を傾け、カートが障害物をよけていく。
コメント:うまい
コメント:さすが平等院
コメント:キンちゃんも上手い
コメント:いけるぞ
「さあなんとか最初の加速ゾーン、下りエスカレーターには入れそうだ!? ノロノロと侵入口に入って……」
「ちょい右……よし、キープだ立入氏!」
「こうだね」
「よし行けるぞ!」
「これは行ったー!」
ガコン、とカートの前輪がエスカレーターに乗る。と──
「んっ?」
次の瞬間、前方に傾いたカートは猛加速した。ガタガタガタガタ! と揺れながらエスカレーターを駆け下る。
「うおっ速っ」
「ヒュッ──」
「ん?」
息を吸い込む音。それに思わずオウマが振り返り──
「うわあああああああああああああああああ!?」
絶叫。
「ああああああああああ゛あ゛あ゛ー!?」
「立入氏!?」
「ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
コメント:!?
コメント:うるさwwwwwwwww
コメント:キンちゃん!?
コメント:すごい悲鳴で草
コメント:ジェットコースターとかダメな人だったかwwwwwww
コメント:イメージが
「立入氏落ち着け!?」
「あ゛ーッ! うあ゛ーッ! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
「クッ! 曲がれええええ!」
エスカレーターで加速したカートは、猛スピードで店内を駆け抜けていく──キンジの悲鳴を引き連れて。
(中略)
「さあ、うるさいながらもなんとか障害をクリアしていって! 最終ポイントまで来たぞ! 最後は地下階からスロープを登りきればゴール! いけるか!?」
「合わせろ立入氏!」
「うあああああああああ!」
ゴーッ! と。これまでにない速度でショッピングカートが駆ける。キンジの悲鳴が響く中、真っすぐにスロープに向かって突入し──
「スロープを――登った! ゴール!」
「あああああああ!?」
カシュンッ、とカートはスーパーの外の道路に飛び出して、くるくると回転して道端に止まった。
「クリアー!」
「よぉっし!」
カートから解放され、オウマがガッツポーズを取る。
コメント:行った!
コメント:おおおおおお!
コメント:やった!
コメント:すげえ!
コメント:ずっと叫びっぱなしだったことの方がすげえよwwwww
コメント:おめでとう!!
「おめでとうございます! いや一発クリアすごいな!?」
「だな! オラめっちゃ興奮したぞ!」
「フッ、それだけな、自分と立入氏の絆が強かったということで……立入氏? だ、大丈夫か?」
「ぜぇ……はぁ……」
オウマの隣で、膝を抱え込んでしゃがんでいたキンジが、のろのろと顔を上げる。
「だ、ダイジョブ……」
コメント:草
コメント:力なくて草
コメント:キンちゃん死にそう
コメント:死なないで
「いやマジでつらそうだな!? このあと一曲披露してもらう予定だったけど大丈夫ですか!?」
「もちろんですよ」
すっく、とキンジは立ち上がる。
「立ち直りが早いな!?」
コメント:はやw
コメント:草
コメント:キンちゃん?
「いやでも息は荒いぞ本当大丈夫か!?」
「あはは……まあ、録画番組ですから、最悪リテイクさせてもらえればなんとかなりますよ」
「さすがプロ! そしてしっかり考えている! これがプロだ!」
コメント:ぶっちゃけてて草
コメント:まあそうだけども!wwwwww
コメント:キンちゃん打算的
コメント:プロ意識高いわ
「それでは今回のVバラは、スペシャルステージをお届けしてお別れです。曲は『KEEP OUT of the sun』、歌うは一夜限りのユニット。立入キンジさんと、カラオケで必死に練習しているところをお仲間に見られたオウオウインオウマだー!」
「あのアホメガネ、バラしたな!? クッ……!」
コメント:うおおおおおおおおおおおおお
コメント:マジ!?
コメント:すげえ!
コメント:うれしい
コメント:オウマくんと!?
コメント:練習してたのか
コメント:オウマくん努力家なの好きだわ
コメント:オブサン好き
コメント:前向きな引きこもりソング来た!
コメント:サギウマてぇてぇ……
「さあ、やりましょうかオウマさん?」
キンジがマイクを手にして呼びかける。オウマは──サッと痛々しいポーズをとった。
「――フッ、任せろ!」
(後略)
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