【ミチノ帝都バラエティ】英語伝言ゲームに挑戦!【コラボ第三弾】
「秋の超豪華コラボ企画! ミチノ帝都バラエティィィー!」
白Tシャツと藍色ジャージを着た男性アバターが、のけぞってうるさくタイトルコールをする。
コメント:うおおおお!!
コメント:うるせえwwww
コメント:声かすれてて草
コメント:飛ばしてんなwwww
「はいっ、3チャンネルに渡ってコラボ動画を配信するというこの『ミチノ帝都バラエティ』コラボ、最終日はVtuber実験バラエティショウチャンネルからお送りします!」
コメント:Vバラも大きくなったな
コメント:個人勢の星
コメント:Vバラすき
「今日の司会の九から飛んで六と書いて
「Hi everyone!」
隣に立つ緑色の肌、乱杭歯のインテリメガネなオークが爽やかに挨拶する。
「オークのルグロズ、デス!」
「いやー今日もいい笑顔でまあ」
「HAHAHA!」
ルグロズは朗らかにサムズアップする。
コメント:笑顔が怖いよ
コメント:アメリカンオーク
コメント:今日はオークか
「はい、ではね、今日の出演者をご紹介します! 順番にどうぞ!」
「イエーイ! みんな、見てるー!?」
青バラのシュシュをしたツインテールの少女にカメラが向けられる。
コメント:見てる!
コメント:見てっぞ!
コメント:ぞ!
コメント:ぞ!
コメント:サキちゃんかわいい
「ミチノサキだよ! そしてそしてぇ!」
「こんにちは、人類。彩羽根トーカです!」
大きなリボンを頭の後ろに下げた少女。
コメント:トーカ!?
コメント:あれ!?
コメント:消えた兎
コメント:兎虚無に消えてて草
コメント:こんにちは!!
コメント:うおおおおおお!
「はー……! もうこの時点で豪華すぎる! トーカさん、ご協力ありがとうございます!」
「いえいえ! 出たかっただけなので!」
何度も頭を下げるヨウセイに、トーカは両手を振る。
コメント:まじで豪華だな
コメント:コラボ三日目にしてすごいな
コメント:これをVバラのチャンネルでやってくれるのがすごい
「ヨウセイサン、早く進めてくだサイね」
「わっ、分かっとるわい! さあ続いても豪華出演者! 二人続けてどうぞ!」
「はいっ」
歯切れのいい返事とともに、カメラが大正風の学生服を着た男女を映す。
「こんにちは! バーチャル帝都所属、
「同じく! バーチャル帝都所属の、
普通に手を振るクヌギの横で、オウマは痛々しいポーズをとる。
コメント:オウマくん!
コメント:局長かわいい
コメント:オウマ三日連続かいいぞ
コメント:満を持してクヌギちゃん
「ありがとうございます! お二人はバーチャル帝都の新式放送局にお勤めということでね、今日は局長さんと二人で来ていただきました」
「どちらが局長デスか?」
「あっ、わっ、私です」
「オー、かわいらしい局長デスね」
「いやーそんな、あはは」
コメント:オークやめろ!
コメント:実際かわいい
コメント:局長逃げて!
「そして最終日の今日はもう一人ゲストをお呼びしています。どうぞ!」
「ウム。よかろう」
豪奢な金髪を揺らし、氷のような瞳をカメラに向けて。詰襟の軍服を着たイケメンが言う。
コメント:へいか!?
コメント:マジか
コメント:へいかー!
「余はヨルニナルト・ヘガデル。
コメント:ちょうかっこいいっすへいか!
コメント:こーきなるお姿!
コメント:立てよへーこくみん!
「おおっ、かっけぇ……いやさすがですわ、ねえ?」
「イケボってやつデスね」
「自分、陛下とお呼びしてもいいですか?」
「許す」
「許された! いやー、ありがとうございます。というわけでね、最後のゲストは大調和弊国のヨルニナルト・ヘガデル陛下です。あれ、そういえば……」
ヨウセイはヨルニナルトとオウマに顔を向ける。
「俺様系のイケメン……そこ、ちょっとキャラかぶってます?」
「なッ」
オウマはびくっと背を伸ばす。
「い、いや、そんなことはー――」
「許す」
「えッ。あっ……あ、はい」
ヨルニナルトが頷いて短く言い、オウマは何か説明しようとしていた身振りを引っ込めた。
コメント:オウマwwww
コメント:弱くて草
コメント:陛下強いわ
コメント:これはへいか
「はい、キャラ被りも許しが出たところで、さっそく企画に進んでいきたいと思います! 本日の企画はこちら! 英語伝言ゲームチャレンジ!」
タイトルロゴが表示され、出演者が拍手する。
コメント:英語か
コメント:なるほどだからトーカ
「ルールを説明します! えー、これからね、オークのルグロズさんに英文を読み上げてもらいます。それをくじ引きで決めた順番で伝言ゲームしていき、最後の人がそれを和訳して回答する、というゲームです!」
「イエーイ! 面白そう!」
「おっ、サキさん、自信のほどは?」
「あいきゃんすぴーくいんぐりっしゅべりーもあ!」
「モア……?」
ヨウセイが首をひねると、サキの隣にいたトーカが手をあげる。
「I can speak English much more than サキちゃん!」
「あっ、さ、さすが! です? うん!」
コメント:さすがの英語力
コメント:これはマルチリンガル
コメント:サキちゃん……
「ふふふ、がんばります!」
「いやーもうトーカさんについては心配いらないですね。バーチャル帝都のお二人はどうでしょう? 学生さんなので英語はやっぱり勉強していると思いますが」
「えー」
クヌギとオウマは顔を見合わせる。
「大丈夫……だよ、ね?」
「も……もちろんです、局長。自分に任せてください」
「なんとも怪しい感じですが、大丈夫か!? ヨルニナルト陛下はいかがでしょう?」
「愚問だ」
ヨルニナルトは衣装の肩の部分――肩章を指してヨウセイに問う。
「例えばこの肩章を英語ではエポーレットという。そして肩章からたくさんぶら下がっているピラピラ。これを英語で何というか
「えっ、知らないです。なんて言うんですか?」
「余も知らぬ」
「いや知らんのかい!」
コメント:草
コメント:モデル自作しといてしらないの草
コメント:へいかはさあ
「そもそもその……毛糸の切れ端みたいのがピラピラしたのは……日本語でもピラピラじゃないでしょ! ……なんて言うの?」
「Fringe、そのままフリンジとか、房飾りですね」
「房飾り! なるほど、さすがトーカさん! 勉強になりましたね、陛下!?」
「フッ」
ヨルニナルトは懐から本型のアイテムを取り出す。
「余の辞書に、また1ページ……」
「いや1単語に1ページも使うんかい! もういいわ!」
コメント:草
コメント:混ざってる混ざってる
コメント:ぜっこうちょうだなへいか!
「はい、意気込みはともかくね、ルールの説明を続けますよ」
ヨウセイは咳払いをして続ける。
「まずこちら問題は二問出題します。不正解で罰ゲームということで、バーチャルラウンジに実装されているね、装着アイテムの中から、ルグロズが恥ずかしいアイテムを選ぶのでそれをみなさんに装着してもらいます」
「HAHAHA!」
「うわぁ……」
笑顔で親指を立てるオークに、クヌギが一歩引く。
コメント:草
コメント:本気で嫌そうな声が聞こえたw
コメント:やっぱり局長逃げて!
「一問不正解ごとに罰ゲームなので、全問不正解ではエンディングの絵面がひどいことになります!」
「はいはいはーい! 正解のご褒美は!?」
「はいご褒美はですね、こちらは全問正解で! マーケットで販売している有料アイテムのこちらを、全員にプレゼントいたします! はいこちら!」
ヨウセイが画像アイテムを持ち出す。白いTシャツに文字が書かれたもの。
「いつでも曜日の確認ができちゃう、自分も愛用しておりますこの『七曜Tシャツ』! お値段何と300円!」
(テロップ:マーケットにて絶賛発売中。規格準拠(胴)アバターが着用できます。男女共用)
コメント:いらねえwwwwwww
コメント:は?
コメント:ゴミだが?
コメント:ペアルックとか罰ゲームじゃん
コメント:勝っても罰ゲーム……
コメント:300円も得できるじゃんいらないけど
「えぇ……」
「ちょっと!?」
「ええー……買ってある……」
「トーカさん!? アッ、ありがとうございます! すいませんなんか……」
コメント:買ってるのかwwwww
コメント:トーカwwww
コメント:曜日が分かって便利な服だからね!
「ヨウセイさん、進めてくださいね」
「オッ、オウ、わかっとるわい」
ルグロズに言われて、ヨウセイはペコペコ下げていた頭を持ち上げ、咳払いしてポーズをとる。
「そ、それではさっそく進めていきましょう!」
アイキャッチが挟まり、くじ引きしている風景。何人か崩れ落ちる。そして再びアイキャッチが入ると、くじ引きの順に並んだ画になった。
「はい、第一問のチャレンジャーの順番は! ミチノサキさん! オウマくん! ヨルニナルト陛下! トーカさん! そして回答者がクヌギさんに決定しました!」
「イエーイ!」
元気よく声を上げたのはサキだけだった。
コメント:草
コメント:後ろwww
「あれ?」
サキが他のメンバーを振り返るが――
「え、不安……」
「サキ氏……」
「フッ」
「ええー! なんでー!?」
「が、がんばりましょうね」
コメント:これは罰ゲームですわ
コメント:サキちゃんはがんばったよ……
「はい、それではサキさん以外はミュートにしていただいて。ルグロズさんから出題してもらいます!」
「うー、絶対クリアしてみせるんだからね!」
サキはのしのしと手足を振りながらルグロズのところに行く。
「それでは、第一問!」
ルグロズは優しい顔で、流暢に言った。
「Does your boss often make you work after hours?」
コメント:?
コメント:マジの英語だ
コメント:ガチじゃん
コメント:字幕ないとわからん
「………」
サキは腕を組み、首をひねり……。
「……も、もう一回いい?」
「Okay」
ルグロズは笑顔でさわやかに応答し、再度問題を読み上げる。
「Does your boss often make you work after hours?」
コメント:どうだ?
コメント:サキちゃんがんばれ!
サキは――オークから目をそらし、腕を組んでつぶやいた。
「都市バス……?」
コメント:????
コメント:はい?
コメント:なんて?
コメント:草
コメント:都市バス????
コメント:どうして
コメント:都市バスwwwww
「……も、もう一回!」
「Does your boss often make you work after hours?」
「だめだぁ~……!」
サキは崩れ落ちて床を叩く。
「都市バスにしか聞こえない……!」
コメント:草
コメント:空耳に囚われてるw
コメント:ボスがバスはまだ分かるが
「あー……サキさん、次に進めていいですか?」
「さ、最後! 最後もっかい!」
オークのルグロズは笑顔で言う。
「Does your boss often make you work after hours?」
「んんんんあぁぁぁ……!」
映像が切り替わり、サキとオウマが向かい合う。
「さ、サキ氏? だ、大丈夫……ですか?」
「あの……あの、オウマ君、ごめんね……?」
「い、いやっ、大丈夫ですっ」
オウマはドンと胸を叩く。
「このオウオウインオウマ、サキさんの英語を復元して次につなげてみせる!」
コメント:おお!
コメント:いいぞ平等院!
コメント:男を見せろ高桐院!
「オウマ君! ……じゃあ、いくよ!」
「こい!」
そしてサキはオウマに向かって言う。
「都市バスを迷宮はあったーズ?」
「………」
オウマは――カメラを見た。
コメント:wwwww
コメント:はい
コメント:顔wwww
コメント:草
コメント:サキちゃん……
「は?」
「違うの! 本当にこう聞こえたんだって!」
「も……もう一度お願いできますか」
「う、うん」
サキは深呼吸してから。
「都市バスを迷宮はあったわず?」
「なんか微妙に違わないですか。急になまったような」
「たぶん! たぶんこっちのほう!」
「わ、わかりました……」
映像が切り替わり、オウマとヨルニナルトが向き合う。と、オウマがペコリと一礼した。
「あ、よろしくお願いします」
「ウム」
対するヨルニナルトは鷹揚に頷く。
コメント:礼儀正しい朝堂院
コメント:陛下もコラボだと比較的おとなしいな
「い、いいですか?」
「許す」
「では……ンン」
咳払いして、オウマは胸を開いてゆっくりと手を振りながら言った。
「トゥシィバスゥヲ、メイキューワッタワーズ?」
コメント:???
コメント:オウマくん?
コメント:薬王院?
「ン?」
ヨルニナルトは首をひねる。
「トゥシィバスゥヲ、メイキューワッタワーズ?」
(テロップ:なんとか英語っぽくしようとした(オウマ談))
コメント:草
コメント:確かに英語っぽいけどwww
コメント:腹痛い
「……卿は正気か?」
コメント:草
コメント:へいかwwwww
コメント:そりゃ疑うよなw
「いやこれはッ……わ、わかってくれ! だってほら……な!?」
「そ、そうか……」
映像が切り替わり、ヨルニナルトとトーカが向き合う。
「はっ、初めまして!」
「ウム」
「ヘッヘッヘッ……へっ、へ!いかと呼ばせていただいても!?」
「最上の敬称である。許す」
「やった! アッ、ありがとうございます、へ!いか」
コメント:さすが屁!以下!
コメント:おっ限界かあ?
コメント:へ!以下とは初めてだったな
コメント:よく言及してるから意外だった
コメント:この二人が並んでるとか感慨深い
コメント:Vtuberの始祖と2Dの最大手……
硬くなる二人にヨウセイが口を挟む。
「おっと、ヨルニナルト陛下、緊張されてます?」
「相手がバーチャルの先駆者ともなれば、相応の敬意を払う用意はある」
「いやいや、こちらこそね! へ!いかの活動にはデビューの頃から注目していましたので!」
「フ。余も
ヨルニナルトは腹に手を当てる。
「封印されし
コメント:?
コメント:へ!いか!
コメント:こくのか!?
コメント:草
コメント:人のチャンネルでぇ!
「ちょっ、陛下やめてくださいよ!? 放送事故ですからね!?」
「へ!いか!
「トーカさんも煽らないで!?」
「むうう……う、うおおおおおおおおぉぉおおおッ!」
間。
「……では本題に移るとしよう」
コメント:wwwwwwww
コメント:もうだめwwww
コメント:これはこーきをこきましたね
コメント:玉音放送
「スカした!? スカしたんじゃないよね!? ねえ!?」
「口を塞
コメント:綱紀が乱れていませんか?
コメント:へーこくではご褒美
コメント:へーじょう運転
「納得いかない……! うぐぐ」
「ヨウセイさん、不敬デスよ」
「オークに言われると余計にだな!? でもまあ、はい、企画が進まないので、黙ります。ヨルニナルト陛下は、サクッと伝言をどうぞ」
「ウム」
ヨルニナルトは頷き。
「………?」
首をひねった。
コメント:へいか?
コメント:おや?
「へ!いか?」
「待て。……今思い出す」
「へ!いか!?」
「……よし。心して聞くがよい」
ヨルニナルトはキリリとして言った。
「トゥシーバスオン、メイキューワットアワーズ?」
「………」
(テロップ:海上バスで何時ですか? by Google翻訳)
コメント:海上バスwwww
コメント:草
コメント:もう原型ない
コメント:罰ゲーム待ったなし
トーカは――首をひねり――背伸びして待機しているサキを見やり――頷いた。
「……察しました」
コメント:そうよね
コメント:まあ……
コメント:リカバリできるか?
映像が切り替わり、トーカとクヌギが向き合う。
「さあいよいよ回答者のリスニングです!」
「よろしくお願いします!」
「……よろしくお願いします」
「え、怖い。めっちゃ悩んでるんですけど!?」
「ごめんね……自信ない」
「やだやだやだうそうそうそ、うそ、うそでしょ!? 本当に!? 罰ゲームなの!?」
コメント:ほののぎくん必死だな
コメント:参加者の中で一番真剣そうw
「ごめんね……」
死んだ目をしたトーカは、意を決して口を開く。
「……You go to see my boss and ask your work hours?」
コメント:おお?
コメント:なんとなく戻ってきた?
コメント:頭が欠けたと読んだか
「んん……?」
「いやー、さっぱりわからないですね! ムチャクチャです! あっはっは、お気軽にどうぞ!」
「えぇぇ……」
映像が切り替わり、クヌギ一人が大写しになる。
「それではクヌギさん! 回答をお願いします!」
「あの……これ、いいよね? ね?」
背後に並ぶ面々が頷く――サキだけ、クヌギを拝んでいた。
コメント:局長必死だなw
コメント:どうなる!?
コメント:クヌギちゃんがんばれ!
「えっと……私のボスに会って、仕事時間を聞きますか?」
「ルグロズさん、判定は!」
知的オークはにっこり笑い――親指を下にした。
「はい、不正解~!」
「ですよねー!?」
コメント:はい
コメント:残念
コメント:めっちゃいい笑顔で草
コメント:和訳はあってるんだよなあ
「ではルグロズさん、問題文と正解を!」
「Does your boss often make you work after hours? ――あなたの上司は、しばしばあなたを残業させますか? デスね!」
「ああー、惜しい! 惜しかったね! ねぇ!?」
「いや惜しくないがサキ氏!?」
コメント:惜しい!
コメント:惜しいか?
コメント:バスからボスには戻ってきたしまあ
(テロップ:「しばしば」という日本語が好き byルグロズ)
「いやでもね、途中までボス要素も仕事要素も消えてたんで、ある意味惜しい! ですね」
「えぇ……サキちゃん、なんて言ったの」
「えっ」
トーカに問われ、サキは――絞り出すように言った。
「……都市バスを迷宮はあったわず?」
コメント:wwww
コメント:何度聞いてもおかしい
コメント:ったわず?
「なんで都市バス?」
「聞こえるって! ぜったい! あれ都市バスって言ってる、言ってるよぉ~!」
(画面暗転、テロップ:Q:都市バスって聞こえた? A:はい1名 いいえ5名)
コメント:草
コメント:情け容赦なくて草
「――というわけで、出演者の皆様には罰ゲームとして、あるアイテムを装着していただきました! こちらです!」
勢ぞろいの出演者。その口元に――おしゃぶり。
コメント:地 獄 絵 図
コメント:おしゃぶりだやったあああああ!
コメント:どうして
コメント:オークの性癖がひどい
コメント:オークだもん
「もうやだぁ」
「きょ、局長、耐えましょう」
「でもでも、なんか陛下さんはサマになってない!?」
「フッ」
「確かに。コエンマみたいな感じで」
「コエンマ……?」
トーカの発言にクヌギが首をかしげてオウマを見て、オウマも首をかしげる。
コメント:あっ
コメント:コエンマだよな?
コメント:幽白はだいぶ……
コメント:昭和おばさん……
「はいそこまで! えー、ね! 一問目がちょっと難しすぎたということでね、多少難易度を下げての二問目です! ただですね、あのー英語リレーなので。趣旨を汲んでいただきましてね、日本語とか空耳のままの伝言はNGでお願いします。英語で! お願いしますね!」
コメント:草
コメント:まあそうだよねw
コメント:空耳のまま伝言したほうがトーカが復元してくれそうだが
「最終問題の順番はオウマ君! クヌギさん! ヨルニナルト陛下! サキさん! 回答者がトーカさんです!」
「がんばる!」
「希望はある!」
コメント:いけそう
コメント:サキちゃんにかかってるな
「ちなみにルグロズさん、次の罰ゲームのアイテムは?」
「a bib。よだれかけデス!」
「いやだぁ~!」
コメント:局長wwwww
コメント:マジの悲鳴で草
コメント:ここ切り抜いといて
コメント:よし失敗してくれ!!たのむ!!!
クヌギが悲鳴を上げる中、ゲームがスタートする。ルグロズとオウマの向かい合ったシーン。
「(テロップ:視聴者の皆さんも一緒に考えてください)」
コメント:あ
コメント:これは分かる
コメント:簡単だわ
「……よし、分かった!」
オウマと局長の向かい合ったシーン。
「ねえ大丈夫? 本当大丈夫?」
「任せてください局長。バッッッチリです!」
「でもさっきの戦犯がオウマ君って可能性もあるよね?」
「局長!?」
コメント:局長wwwww
コメント:あるよね? の圧www
クヌギとヨルニナルトが向かい合ったシーン。
「本気で! 本気で行きますから!」
「う、ウム」
ヨルニナルトとサキが向かい合ったシーン。
「傾聴せよ」
「オッケー!」
そしてサキとトーカが向かい合ったシーン。
「さあいよいよ最後の伝言です」
「どうしようトーカ……!」
始まるや否や、サキが助けを求める。
「全然英語に聞こえなかった!」
「えぇ……」
コメント:はい
コメント:よし!!!
コメント:サキちゃん……
コメント:ダメだったか……
「日本語でもいい?」
「だめでーす」
ヨウセイからツッコミが入る。
「うぅ……」
「……サキちゃん、分からないところは飛ばしていいから、英語で言ってみて? ね?」
「う、うん……が、がんばる……」
サキは深呼吸をし、しばらくウンウン唸ってから――
「……Washer hens new come home.」
(テロップ:新しい洗濯機のめんどりが帰ってきた。 by Google翻訳)
コメント:草
コメント:近い
コメント:いいんじゃね?
コメント:洗濯機のめんどりとは
「うん」
トーカは頷く。
「大丈夫、いけるよ」
「ほ、本当!?」
そして映像が切り替わり、トーカ一人が大写しになる。
「それではトーカさん。回答をお願いします!」
(テロップ:はたしてよだれかけ回避なるか……!?)
コメント:頼む!!!
コメント:よだれかけの民がいるな……
コメント:大丈夫かな?
コメント:がんばれトーカ!
サキが拝み、他の出演者もかたずをのんで見守るところがスローで流れた後――
「Wash your hands when you come home. ――家に帰ったら手を洗え!」
「正解デス!」
「やったー!」
「助かった!」
「よォシ!」
ルグロズが判定を下すと、全員が飛び跳ねて喜び合った。
コメント:さすが!
コメント:88888
コメント:ああああああ!
コメント:喜び方かわいい
コメント:局長www
「はい、ということでトーカさん見事正解です! 問題文から回答まで完璧でね、いやもう、一問目がなんだったのかと!」
「勝ったしこれ外していいですよね!?」
「あっ、そんなに嫌。はい、じゃあ、オッケーということで」
コメント:局長必死だなwwwww
コメント:そりゃ嫌だよな女の子だもん
コメント:特に抵抗してなかった女の子がいますね?
コメント:その人たちは精神がオジサンなので……
おしゃぶりを外し、出演者が一堂揃って並ぶ。
「はいということで! 『ミチノ帝都バラエティ』コラボ、最終日はVtuber実験バラエティショウチャンネルから、英語伝言ゲームをお送りしました! 結果は一勝一敗ということでね、まあ大怪我せずにすんだんじゃないかと」
「マジ恥ずかしかったんですけど」
「あっはっは、ごめんね、クヌギちゃん! でもでもかわいかった!」
「反省しようねー、サキちゃん」
「うっ……うん。次は、がんばるよ!」
コメント:かわいくはあった
コメント:惜しかった
コメント:Twitterにめっちゃおしゃぶり画像上がってくるwww
コメント:いいコラボだった
「はい、我々もね、ぜひ次の機会があればと思います。まだ見ていない方は、初日のミチノサキチャンネル、二日目のバーチャル帝都チャンネルに投稿されている動画も見ていただけたら幸いです!」
コメント:見た!
コメント:全部よかった
コメント:次はへーこくとコラボしてほしい
コメント:四日目ください!!!
「それではまた次の動画で! さよ~なら~!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます