首輪に従う黒狗-7-
その説明によれば、まずここは
「つまり、僕は
「無事理解が追い付いている様子で安心したよ。さあ、次は何について話そうか?」
「では、次に
「ああ、構わないよ」
「ハチ。言い忘れていたが一つだけ注意して欲しい。それは今君の質問に応じている返答が、世間や殆どの軍兵に認知されてはいけない秘匿情報であり、一般的に緘口令が敷かれている内容だ。相手が軍人だからと言って、『不用意に誰彼構わず発言するのは、今後慎まなければならない』ということを、重々承知してくれ」
要は、
これらを隠す理由があるとすれば、それは国民の混乱を回避するため。何故ならば、
しかし、唯一第一級接触禁忌種の血液を媒体とした遠近を問わない直接攻撃が有効とされる中、彼ら
国民はそれすらも認知していないのが現状ではあるが、対抗手段のないものを公開してパニックを招くぐらいなら、粛々と
「――一つ質問なんですが……」
「許可しよう」
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