雪女童子編

第21話 合戦!疾風の如く!

私の師匠である御剣刃とともに神威の里を離れ一路、私たちは鬼の一族の住まう鬼の里をめざして着実に旅を進めていた、雪女である雪羽が鬼の一族の住まう鬼の里を知っていたからか私達の旅の歩みは実に軽やかだった、だが同時に雪羽は自身の雪女であることに誇りを持つことができなくなっていた、だが吹雪く雪山で私達は下級妖怪である夜叉に出くわし戦闘に入ってしまう、氷河は精霊三体変身をしさらに創造の力で草薙剣とリボルバーの銃を作りだし青色の光を纏わせた斬撃と銃撃を次々とくらわしていく、柚希も勇者の鎧をその身にまとい赤紫色の光を纏わせた斬撃を次々とくらわしていく、そして迷う雪羽に氷河は「雪女の力も黒歴史の遺産である月の書の力もどっちとも受け入れて進むんだ、そしてそれがきっと震える君の心に道を示すから!」とそして雪羽は心の迷いを吹き払い雪女の鎧と黒歴史の遺産である月の書の力のどちらも使い変身を遂げる、斬りかかってきた夜叉を事象を書き換えかわすと氷の日本刀に青色の光を纏わせた斬撃を火花とともにくらわせた、そして雪羽は改めて月に捧げた誓いをその手に握りしめた刃に閃かせて、そして逆刃刀を使う私の師匠である刃も軽やかかつ鮮やかに夜叉の攻撃をかわし逆刃刀で火花ととともにくらわしてそして次々と蹴散らしていく、そして次第に夜叉は群れをなし合戦になっていく、そしてそこに一人の忍びの少女が私達のまえに現れる、金髪のツインテールに紫色の瞳、紫色と黄色の忍び装束に全身を身に纏い、そして彼女は夜叉に「そこまでですよ!」と言い疾風の如く木の上に飛び乗り、彼女は「悪鬼彷徨う現の闇を!払うは月影・・・・我、月光なり!閃忍、疾風!見参!」と決め台詞を言った、そう彼女こそが閃忍、紫電疾風だったのだ、彼女の手にはクナイと忍び刀を持っていた、そして閃忍である彼女は能力で風と雷を自在に操る、そして私も変身し上空から次々と炎の斬撃を夜叉にくらわせながらも加勢する、閃忍である疾風が猫娘とともに加勢してからは戦況は一気に変わりまさに合戦!疾風の如く!と言ってもいいほどの勢いだった、そしてそもそも閃忍は私達、退魔士や妖怪側でもないとはいえ遥香達、コズミックフォースとも違う組織であり勢力だ、そして閃忍はその特性状、流派もバラバラだが退魔士や勇者の一族に比べては柔軟に物事に対処できる、そして疾風は「ええい!閃・紫電雷光!」と叫び、黄色の光の風と紫色の光の雷で夜叉を次々と蹴散らした、これが閃忍である彼女、疾風の必殺技、閃・紫電雷光だ、私や柚希以上の威力を持ち閃忍ならではの技だ、彼女を私は仲間にしたいと思った、そしてその理由は制御が難しい雪羽の黒歴史の遺産である月の書と氷河の創造と創生の力を極力抑えるためだ、そして雪羽は夜叉だけを雪女の力で冷気で凍りつかせた、そして雪羽も必殺技の氷結閃光斬を夜叉に放ち蹴散らす、そしてもう雪羽は迷わない、自らで進み始めた道を握りしめた刃で切り拓いて、その雪羽の姿を閃忍である疾風は「さすがは雪女のなかでも名高い白銀の魔女ですね、相当肝っ玉は座ってんじゃないすか」と素直にほめた、そしてその言葉に雪羽は「ありがとう」と返した、今の雪羽は雪女の力と黒歴史の遺産である月の書の力を制御できるほどに成長していた、そしてその姿に怯え立ちすくんでいた昨日を断ち切り新たな力を手にしたと言ってもいい、何よりも閃忍である疾風にとってはその姿は実に輝かしく映ったのだろう、夜叉の数が増え続ける中、赤紫色の炎が夜叉の群れを爆発させた、妖怪の長であるぬらりひょんの指示で私達を迎えに来た、そして鬼の一族でも最も強い童子である酒吞童子が加勢してくれたのだ、夜叉の攻撃を霧に身体を変えながら裁き、荒々しい攻撃を夜叉に次々と叩きこんでいく、酒呑童子は伊邪那美家にとっては始祖にちかい存在だ、酒呑童子は「いちいちのんきに酒も飲めしねぇな、さっさと片付けて飲むか」と言った、その酒呑童子の言葉に閃忍である疾風は「うわぁ、この人、戦いながらお酒飲んでるし」とやや引き気味に言った、そもそも酒呑童子はかなりの酒豪だ、そしてその強さは酒瓶片手に夜叉の群れの相手なんてそもそもそんなことは造作もないことだ、ましてや私と霊羽姉さんはその能力の影響でかなり強い、そして次々と迫りくる夜叉の群れに首を鳴らしながら酒呑童子は「てめえらに太陽を拝ませてやるよ!」と言い、必殺技である童子業火撃を放ち一網打尽に蹴散らした、そして夜叉の群れとの激闘を終え、静かに山の闇夜を明るい月明かりが眩しく照らす、そして今はこの眺むる闇の向こうに目指す明日がある、そのことを私は胸に強く刻み、そして新たに閃忍である疾風を仲間に加えた私たちは鬼の一族が住まう鬼の里に無事に辿り着いた。

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