14:LOOP 77,762,889

 崩壊しかかった私の部屋の玄関から封筒が見つかったらしい。中には、電話番号と奇妙で複雑な数式が延々と書き連ねられていた。


 電話を掛けると、そらという名前の時空研究者に繋がった。彼に言われるままに数式を写真に撮って送ると、彼は私の過ごしているホテルまで飛んできた。


 彼の話は荒唐無稽だったが、冗談で言っているようではなかった。タイムループによる時空の歪みを解消すべく、彼と過ごすことになった。


 そんなある日、瑠璃が私たちの前に現れた。彼女は私が空と居るのを知って怒り狂っていた。ナイフで襲いかかってきたが、空が私を守ってくれた。

 瑠璃は逮捕され、この事件を機に私は空と結婚することになった。


 彼の研究の助手として勉強を続けた。タイムループが宇宙に歪を生み出しているというのが空の仮説だった。その状態は、宇宙にとって非常に危険な未来をもたらすのだという。

 だが、何がループを起こしているのかは不明なままだった。


 ある日、食材を買い出しに行った私の前に出所したらしい瑠璃が現れた。

 彼女は私を探していたようだった。私はナイフで襲われて、路上に倒れた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る