3:LOOP 3

 玄関を開けると電気が点いていた。消して出たはずなのに。それに、シューズボックスの上の置き物たちがグチャグチャだ。


 置き物を直そうとして靴を履いたまま手を伸ばす。置き物たちの先に写真立てがある。バイト先のみんなで撮った写真だ。十数人が写る中、一番端のボーイッシュな少女に目が行く。瑠璃だ。


 私のことを好きだなんて……。

 女同士であり得ない、と突き放してしまった。それ以来、謝ることもできずに距離を取っていた。


 インターホンが鳴る。ドアを開けると、瑠璃が立っていた。何か言おうとした私の胸にナイフが突き立てられて、私は咄嗟に写真立てを掴んだまま倒れた。

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