第2話 言葉があればどこまでも行ける
言葉は偉大だと思う。
普段は情報の伝達のために、またはコミュニケーションのために使われる。
それだけでもすごいが、当たり前に存在し過ぎているせいで、人々は言葉に秘められた力を忘れている気がする。少なくとも、仕事を共にしていた人たちはそうだった。
だがひとたび言葉を面白く使えば、見ることのできない世界や存在を浮き立たせることができ、時には世界そのものを形成してしまえる。
この世にないはずの世界。誰かの物語。それを言葉だけで表現できるというのは、とんでもないことなのではないか。
――宇宙の外に、別の世界がある。
誰かがそう言ったとき、私たちの頭の中では見えることない宇宙の外にある別の世界を想像する。誰もが違った世界を想像するだろうが、宇宙の端がどうなっているかすら分からないのに、「宇宙の外に、別の世界がある」と言った瞬間、そこに思いを馳せることができる。
宇宙の外にある世界のことを知らないのだから想像できるわけがない、という人もいるかもしれない。でも、どうせ本当の姿は今はまだ誰も知らないし、宇宙物理学の研究者でもないのだから、自由に想像したらいいんじゃないだろうか。
言葉は、人間が想像する力がある限り、無限の可能性を秘めていると思う。
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