大切なもの
一つ一つ失いながら一つ一つ手に入れていく
失ったものの大切さがわかるから、
大切にすることの大切さの意味を知る
今まで気づかなかった大切なものを知るために
一つ一つ大切なものを失っていく
そうやって大切なものを知っていく度に
後悔と罪悪感と自己嫌悪を思う
その度に大切なものを一つ一つ失っているから
それでも大切なことを知ることができたなら
それは確かに大切なことだと思えるのだけど
いくら反省しても、いくら大切に思っても、
もう手遅れでしかない
もう失ってしまったから、
だから内省を得ることができたのだから
いらないものを捨てないと
大切なものを大切にできない
失った時に初めてその大切さがわかるのは
失ってもう二度と戻らないから大切なもののように思うだけだ
大切なものはそこにあるだけでは
大切なものだとわからないこともある
失ってみないとそれが大切なものだったと
わからないこともある
そして失った時、今度は二度と失わないと決める
そしてそれが大切なものだとわかる
大切なものを大切にし続けたい
大切なものを失わないように
失ったいくつもの大切なものを大切だと思えるなら、
そしたらきっと、大切なものを大切にできると信じる
信じる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます