大切なもの

一つ一つ失いながら一つ一つ手に入れていく

失ったものの大切さがわかるから、

大切にすることの大切さの意味を知る

今まで気づかなかった大切なものを知るために

一つ一つ大切なものを失っていく


そうやって大切なものを知っていく度に

後悔と罪悪感と自己嫌悪を思う

その度に大切なものを一つ一つ失っているから


それでも大切なことを知ることができたなら

それは確かに大切なことだと思えるのだけど


いくら反省しても、いくら大切に思っても、

もう手遅れでしかない

もう失ってしまったから、

だから内省を得ることができたのだから


いらないものを捨てないと

大切なものを大切にできない


失った時に初めてその大切さがわかるのは

失ってもう二度と戻らないから大切なもののように思うだけだ


大切なものはそこにあるだけでは

大切なものだとわからないこともある

失ってみないとそれが大切なものだったと

わからないこともある

そして失った時、今度は二度と失わないと決める

そしてそれが大切なものだとわかる


大切なものを大切にし続けたい

大切なものを失わないように

失ったいくつもの大切なものを大切だと思えるなら、

そしたらきっと、大切なものを大切にできると信じる


信じる

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