ep.14 終わりは始まり
(優花、家)
拓磨を電話で呼び出した。
(拓磨、お店)
優花(声)「今日、あえる?」
「あえるけど、どうした?」
優花(声)「お話があるんだよね」
拓磨「分かった、じゃあ会いに行く」
拓磨はお店を出た。
優花は携帯をポッケに入れて出かけた。
(松井、銀行)
美代子の夢の為の予算を貯金通帳から下ろしに来た。
松井の後ろに並んだ親子の娘が「前のおじちゃん顔が怖い」娘の母「行けませんよ、そんな事を言っちゃ」
松井「良いんですよ」
松井は金額を取り出して家に帰った。
(三上、橋)
「あれ? 拓磨じゃねぇか」
(優花、デパート)
携帯を持ちながら待っていると、拓磨が来た。
優花「こっち」拓磨「お待たせ」
優花「私もさっき来た所」拓磨は息を切らしながら「話って何?」
優花「あのね、私はもうすぐ家の事情で引っ越さないと行けないんだ」
拓磨「そっか…」
優花「それでね、今日はデパートの中にある映画館で思い出を作ろうと思ってさ」
拓磨「うん、分かった。 どんな映画だ?」
優花「えっとね、ゾンビ映画が私は好きで一緒に好きな作品を観たいな…って思って」
拓磨は少し引き気味に「おっ、ぞゾンビ映画ね? 俺なら楽勝よ」
優花は不思議そうな顔をしながら「何が楽勝??」
拓磨「あっいやなんでもない! きっと楽しいだろうな〜」
T(数時間後)
拓磨「あ〜目を閉じるので精一杯だった…」
優花「あ〜これでシリーズが完結か」
拓磨「えっ? この映画って完結だったの?」
優花「そうだよ、あんまり人気も出なくて予算が無くなって最後の映画を作ったらしい」
拓磨「詳しいんだな」
優花「まぁ色々と気になってたら調べちゃって」とにやけながら話していた。
(久家、病院)
「健康診断の結果がどうなってるか、去年よりはマシであってくれよ…」と診断表を見ると「おっ、体脂肪率がそこまで上がってない」
喜びながら帰って行った。
T(1年後)
卒業を迎える拓磨やお馴染みの同級生に校長先生の話の最中、泣いている宮内
卒業式を終えて、涙をする皆。
教室に戻った。
久家「みんな集まって、記念写真を撮るよ」
女子や男子は泣きながらも写真を撮った。
カメラマン「はいチーズ」
(優花、拓磨の家)
「突然押しかけてすいません」
姉「どうしたの? 今日は拓磨の卒業式だけど」
優花「そうだったんですね、そうとは知らずに」
姉「上がって」
優花「お邪魔します」と言って軽く頭を下げて入った。
(拓磨、家の近くの道)
「この道を3年間、学校に行く為に通ったんだもんな」と思い出と共に歩きながら帰った。
(拓磨、家)
「ただいま〜」
姉「おかえり〜、彼女さん来てるよ」
拓磨「まじ?」
優花「ごめん何の連絡も無しに」
拓磨「サプライズか何か?」
優花「偶然かな…、松井先生に預かってた物を返しに来てたからついでに酔っちゃって」
姉「これも何かの縁ね」
(美代子、花屋)
美代子「いらっしゃい、どの花にします?」
客「ラベンダーの花はありますか?」
美代子「それならこちらにあります」
お客さんを誘導した。
(松井、柔道のクラブ)
松井「腹筋30回、初め!」
生徒が始めるといつもは怖い顔だが和らげに「今日は早く終わった人から俺と空いてできるぞ」と圧をかけた。
(久家、学校)
久家「今日もまた生徒を送ったな、奏恵見てる?」と空を見ながら笑っている記念写真も空の方角を向いていた。
(拓磨、並木の道)
拓磨「せっかく来てくれたのに丁度卒業式で済まないな」
優花「良いのいいの、こっちもいきなり来たのだから」
2人は歩いていた。
拓磨「俺は今でもおまぇ」と言ってる時にキスをした。
そして桜の花が散った。
人生に恋は付き物 @Panappu2002
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