ep.13 結局、恋の意味とは?
久家はプリントを印刷する為に印刷室に向かっていると久家の近くを通った2人組の女子生徒の会話が耳に入った。
女子生徒A「この間、近所の文房具屋に売ってた安売りセールのボールペンを2本買ったんだけど…全然使えなかったんだよね…」
女子生徒B「まじ?それは最悪」
生徒A「安い物に釣られちゃったな…」
生徒B「それは災難だね…」
と言うのを聞いた久家は内心「買わんくて良かった〜」と思いながら印刷室に入った。
印刷室には丁度、大田先生もいた。
久家「プリンターの調子はどうですか?」
大田「良くなりました。さっきインクが切れたので入れ替えておきました。」
久家「ありがとうございます」
一方、拓磨
拓磨「この間のデートはなかなか平凡的だったぞ」
三上「俺も遊園地に行っただけだから、そんな派手なデートはしてないな〜」
拓磨「そっかぁ、デートって思ったよりあっさり終わるな」
三上「デートなんて飲食店でもできるんだから…」
拓磨「それは言えてる、それよりお前の彼女って1個年下なのに告白するってすげぇ度胸だな」
三上「いや俺も最初は驚いたさ、でも俺も好きなアイドルの南真奈美に近い顔の似てる顔だったからな」
拓磨「へぇ〜お前にも推しのアイドルがいたんだな〜」
三上は照れながら「なんだよ、推しがいて悪いかよ」
拓磨「悪くは無いよ、それより何照れてんだよ」
三上「別に照れてなんかいないよ」と好きになった理由を語っていた。
一方、美代子
家でテレビをつけていた。
テレビの中の男性芸能人「(恋)と言う感じは下に心がついてるので下心です。(愛)は中に心があるので今度は真心です」
女性アナ「なるほど、つまり恋はしたっているけど、愛は心の底から好きと言いたいんですね」
男性芸能人「そうですね、やはり…」と言うのを観ている美代子は「愛なんて新婚が終わったら覚めるわよ」と言いながらせんべいをバリボリ食っていると、インターホンが鳴った。
配達員「ごめんくださーいアサガオ急便で〜す」
美代子「今行きま〜す」と言ってハンコを用意して玄関を開けた。
配達員「ハンコかサインをお願いします」
ハンコを押した。
配達員「ありがとうございます」と言って玄関を閉めた。
美代子は荷物を持ちながら「誰からだろ?」と言いながら宛先を見ると、美代子が昔勤めてた仕事仲間の佳奈からだった。
「なぜこのタイミングで佳奈から?」と言ってダンボールの中を開けてみると、「これって私の夢の実現への日記じゃない」と言って懐かしいものを送ってきてくれた。
ダンボールの下には手紙も入っていた。
そこには【美代子さん、お久しぶりです。お元気ですか?私は美代子さんと仕事で楽しめた時間は忘れません、旅行も何回か行きましたね、夢を諦めて日記を私に渡した美代子さん、私にとってはこの日記は思い出でした、返しますね。それと、この間のニュースを見ましたか?空き巣が美代子さんの町であったらしいですね…気おつけてくださいね。佳奈より】と書いてあった。
「もしかして私の旦那が予算を貯めててくれたのも佳奈とあって私のために?」と察しがついたのでした。
一方、拓磨
拓磨「(俺には夢がない)とか言ってる内は思ってる以上に臆病だったりして」
三上「でもなぁ、夢っていろいろあるでしょ?」
拓磨「どういう意味よ?」
三上「いや、夢って欲望から生まれて叶えたい夢と好奇心から生まれて叶える夢とパターンは別れるだろ?」
拓磨「そりゃまぁそうだけど…」
三上「同じだよ、夢は小さい物から大きい物まで存在してるのに夢を簡単に叶えれないもの程叶えたくなるのはなんでだと思う?」
拓磨「そりゃあ叶えたら達成感が半端ないっていうか」
三上「それもあるけど、例えば空を飛びたいとか子供が言ったとする。俺達は無理ってわかってる」
拓磨「そりゃそうだろな」
三上「でもさ、そういう純粋さが夢を持つ上で大事なのかなって」
拓磨「でも空を飛べて何になるんだろう?俺は空ぶよりど○でも○アが欲しいな」
三上「あのな?例えばの話だよ。第1、夢と目標はまた違う」
拓磨「俺もそれは思ってた、夢は語るだけ自由だけど、目標は決めたからにはそれをしないと行けない…なんて言うか義務とか使命的なのは無いのに勝手にそう思い込む」
三上「だろ?夢は寝ても見れるけど、目標は寝ても見れないものさ、でもね目標が叶いそうって思える所まで来たら夢じゃないし、叶わないって思ったらそれは夢のまま終わって努力の欠片もなく終わるんだな〜って常々感じてる。」
拓磨「なんか良い話をしてるんだろうけど、イマイチピンと来ねぇなぁ〜」
三上「じゃあ女優の泉は?」
拓磨「それはピン子」
三上「よく出来ました〜」
拓磨「からかってるだろ」
三上は笑った。
拓磨「じゃあな〜また」
三上「じゃあな〜」
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