ep.9 探し物はこれですか?

生き別れの道まで来た2人は、

優花「じゃあここで」

拓磨「うん、じゃあバイバイ」

優花「バイバイ」と手を振って振り返って行こうとした時に、

拓磨「なぁ」

優花「うん?」

(風の音)

拓磨「お前が好きだ」

優花「えっ?なんて?聞こえなかった。」

拓磨「お前が好きだ」

優花「えっ?いきなり何?」

拓磨「なんでもない、じゃあな」と言って走っていった。


一方、松井

松井の妻、美代子が買い物から帰ってくると…

松井の妻「え?なにこれぇ」と衝撃な顔をした。

松井の妻は慌てて警察に通報をした。

(数分後)

警察がやってきてインターホンを押した。

「警察です。」

「はーい今行きまーす。」

玄関のドアを開けると2人の警察の方がいた。

「怪我はありませんか?」

「はい、特には」

「一応、通報を受けた時は部屋が『荒らされていた』と聞いていますが、部屋の状況を見せてもらっても大丈夫ですか?」

「えぇ、どうぞあがってください。」


一方、松井

「今日も目標達成だ〜、さてと家に帰ろう」松井は手帳を車の椅子において、帰宅した。


一方、三上

「なんだか騒がしいな、事件か?」

そこにたまたま通りかかった宮内が「お〜い、三上じゃんそこで何やってんだ〜?」

「あれ見ろよ、」

「ん?うわっ、物騒だな〜」

そこにまたまた、たまたま通りかかった拓磨がやって来た。

内心「ん?2人は何をしてるんだ?」

発言「お〜い、お二人さんそこで何してんだ〜。」

三上「こっち来て見てみろ」

拓磨「うわっ、物騒だな〜」

三上「お前、宮内と同じ事を」

宮内の内心「悪かったな、被ってて。」


一方、松井

「よーし、帰ってきたぞ。あれ?なんか俺の家に警察の車が止まってる。」

車を駐車してドアを開けると、警察の人が話しかけてきた。

「すみません?家で何かあったんですか?」

警察「ありました。空き巣です。」

松井「あっ、空き巣?こんな事件も無い町で?」

警察「そのまさかの"事件がないこの町で"起こったんですよ、それも貴方の家で」

松井「妻は無事なんですか?」

警察「はい、家の方には特に問題は、盗まれたものがどうやら旦那さんのものらしくて…」

松井の内心「やばい…急いでて部屋をぐちゃぐちゃにしたなんて言えない…」

発言「それはどんなものです?手帳とかですかね?」

警察「いや、それが腕時計とネクタイ等の貴重品と奥様が言ってましたよ?」

松井の内心「あれ?手帳じゃない…」

発言「あの〜手帳とかそう言ったものが盗まれたとかじゃなくてですか?」

警察「はい、そう言う私物的な物じゃなくて、貴重品等ですね。」

警察の内心「何回言わせれば気が済むんだよ」


一方、拓磨

拓磨「なぁ、俺達は一旦、家に帰ろうぜ」

三上「そうだな、こうして見ていても事件は解決しないしな。」

宮内「そういや、拓磨。お前に貸したグラビアアイドルの雑誌、返せよな」

拓磨「あぁごめんごめん、今から家帰るから寄ってくか?」

宮内「まぁ、それでもいいけど。三上はこれからどうする?」

三上「俺は家に帰って親に伝えるよ、こんな事件のなかなか起きない町で起きたんだから、物騒だし伝えておくだけ伝えておこうと思う。」

拓磨「俺も伝えておこう」

宮内「じゃあ俺も雑誌を返してもらったらすぐに母ちゃんに伝えよ」

そこにまたまた現れた担任の久家先生が「お〜、これは3人とも偶然ね、何してたの?」

三上「事件が起きたようなのであっちを見ればわかると思います、さよなら」

久家「あっ、うん。」と言ってあっちを見ると「警察、なんで?」と事件が起きた事にびっくりしてすぐに家に帰った久家の自宅も荒らされていた。

久家「何これ…?!」


拓磨「ただいま〜」

宮内「お邪魔しま〜す」

拓磨の姉「こんにちは」

宮内「こんにちは、それと先見かけた事件があったので気おつけてください。」

拓磨「これだな」

宮内「あぁ、それそれ、じゃあなバイバイ」

拓磨「バイバイ」

姉はびっくりしていた。


一方、三上

三上「ただいま〜」

三上の母「おかえり」

三上「さっき警察が…」と事情を話すと三上の母も当然のごとく、びっくりしていた。

三上は部屋に入ってある私物を準備していた。

三上「これを使えば犯人をおびき寄せる」

そして三上は速やかに拓磨と宮内にある物を渡した。

拓磨「これは何に使うんだ?」

三上「部屋の床や取手に塗るだけ」

宮内「塗るだけ?」

早速、2人は部屋中に塗った。

そして翌日、宮内の家は荒らされていた。

三上を呼んだ宮内

三上「じゃあ俺のお父さんの友人に警察の人がいるから頼んでみるは」

宮内「友達って…」

三上の知り合いの優しいおじさんの日向刑事に相談して、日向刑事のまたまた知り合いのイベント企画の田中に動いてもらった。

町で行われるクリスマスイベントで町の人の靴下を回収してカイロを無料配布のイベントを開始した。


拓磨「レモン汁なんか部屋に塗ってなんの意味がある?」

三上「酸性のレモン汁が床についてるとは思わずに犯人は靴下で上がったとすれば、このイベントで犯人が宛名を書いて応募してくれたら良いんだが…」

宮内「靴後は無かったしな。」

三上「後はレモン汁の付着した靴下を誰のか把握してるから、白い布が変色すれば完璧。」

拓磨「応募内容はどんな風に書かれてるんだ?」

三上「内容は『最近履いた靴下を持ってくると抽選で宝石が貰えます』っていう応募さ、」

宮内「そんなんに引っかかんのか?」


その会場に犯人も訪れた。

イベントが終わった後に、調べた。

数十人で片方の靴下を1つずつ調べていくと。

一つだけ変色した靴下があった。

警察はすぐにその人を捕まえた。


拓磨「まさか酸性とか化学反応で捕まるとは思わなかっただろうね(汗)」

宮内「全くだ、あんな沢山の靴下の中から数十分で見つかるのもなかなか奇跡だけど、応募内容につられるのもなかなか間抜けだな」

拓磨「それは言えてる。」

宮内「靴下ってクリスマスにピッタシだな〜」

三上「サンタさんからのプレゼントかな?」

拓磨「そんなプレゼントは誰も望んでないよ」

三上は笑った。


一方、松井

美代子「貴方、最近わたしに内緒で何してるの?」

松井「あぁ、言い忘れてた。実は…」

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