ep.4 馴染みと体験
そこには拓磨の幼なじみの優花ちゃんがいた。
優花「あら、たくっちじゃん。久しぶり、どうしてここにいるの?」
拓磨「おひさ〜、いや今日は柔道の体験の広告を見て来たけど、見学だけにしたんや」
優花「ふ〜んそうなんだ、で?柔道やらないの?」
拓磨「いやっまぁ気になってたけど、あのおじさんが怖くて…」
優花「どのおじさん?」と拓磨の目線の方角を優花が見ると、
「あ〜あの人はここの柔道の先生で昔は県大会でも2位だったんだ」
三上「2位?思った以上に凄いな」
拓磨の心の声「どう思ってたんだよ…」
優花「それで2人は結局やらないの?」
三上「俺は挨拶だけして来ようかな…」
優花「じゃあ案内するね、拓磨君は?」
拓磨「あっ、いや〜三上が行くなら俺も」
優花「わかった、じゃあこっち」と廊下を歩いて椅子に座らされた2人、優花は先生を呼びに行った。
拓磨「なぁ、一緒についてきたけど、カツアゲとかされないか?」
三上「いや…流石にヤクザじゃないんだから(苦笑い)」
拓磨「おぅそうだよな…」と言っていると、
優花「お待たせ〜」
松井先生「こんにちは」
三上・拓磨「こんにちは」
松井先生「優花は戻って中学生の相手をしてなさい」
優花「は〜い!」
松井先生「2人は体験か?」
三上「はい、そうです」
拓磨「俺はいろはを知らないので覚えるのに時間がかかると思いますが、よろしくお願いします。」
松井先生「良いだろう、じゃあ今日は予備の柔道着を用意するからそれを着なさい。」
三上・拓磨「はい、わかりました!」
松井先生「次回からは柔道着を持参かもしくは取り寄せてここで買ってもらうことになる。全部で8000円程だ」
三上「先生!質問いいですか?」
松井先生「言ってみなさい」
三上「ここの柔道着っていつ頃から作られたんですか?」
松井先生「不思議な質問だね、今年を含めたら13年ぐらいは経つかな?それがどうしたのかな?」
三上「いや、気になっただけです。」
柔道の体験を終えた後の帰り道
三上「なぁ拓磨」
拓磨「ん?」
三上「あの柔道着って俺達の担任の職員室にいつも置いてある記念写真で見る先生と並んでる1人の柔道の先生の着ていた柔道着と似てなかったか?」
拓磨「そうか?俺は全然気にしたこと無かったけど、」
松井先生が家に帰宅
松井先生「ただいま〜」と言うとペットの犬の半蔵がいつもやって来るのであった。
半蔵をなでなでしていると、妻が奥から顔を出した。
松井の妻「貴方、おかえりなさい」
松井「ただいま、今日は体験の子を教えててな」
松井の妻「そうだったの、ご苦労さま。ご飯にする?お風呂にする?」
松井「そうだな、今日は汗をかいたから先に風呂だな〜」
松井の妻「わかりました。」
拓磨の部屋
拓磨は課題をしていた。
少しペンを置いて三上が言っていた事を思い出しつつも、「まさかな」って思いつつまたペンを手にした。
松井家
松井「いや〜風呂上がりのビールは喉の癒しだ〜!」と言いながら妻の作ってくれた漬物などのおかずを楽しみながらテレビのお笑い番組の「あんたの仏様」をみながら笑いに暮れていた。
拓磨の部屋
拓磨「また今度、先生に相談する時に確認してみよ」と言って寝たのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます