ep.3 広告に誘われて

拓磨の心の声「課題をなんとか終わらせたがそこに待っていたのはテスト勉強だった…」

三上「なぁ、テスト勉強はどこまでやった?」

拓磨「簡単な奴から終わらせてる」

三上「そっか俺ももう半分手前までは終わらせた」

拓磨「半分手前か、変な事を先生に相談なんてしてる場合じゃなかったな〜」

三上「それも仕方がないよ、あんな本を読んだんだから」

拓磨「うん、恋で破裂するって何が破裂するのか意味がわからないよな…」

三上「物理的ではなく心理的に破裂だろうね」

拓磨「じゃあ最初からそう説明してくれたら助かるのに…」

三上「そこまでは説明しなくてもわかるからでしょ(苦笑い)」


先生「今日の授業は終わり、テスト勉強に備えて復習プリントを用意します。」

拓磨の心の声「先生もなかなか悪魔だな」

下校する三上と拓磨だったが帰り道にコンビニでパンを買ってから帰る2人だった。

寄り道した先には広告があった。その広告には「10月9日に柔道のお試し期間募集中」と書かれていた。


それを見た2人

三上「こんな時期に人を探してるんだな」

拓磨「人手不足かなんかか?」

三上「馬鹿言え、サッカーとか野球じゃ無いんだから」

拓磨「あっそっか、」

三上「拓磨も柔道でもしてみたら、」

拓磨「いや〜俺にはちょっと…」と言いながら可愛い女の子に相手される妄想をしていたのであった。


拓磨「柔道か、興味は無いけど覗くだけ覗いてみるか」

三上「丁度テスト明けだし、俺もついて行ってやるよ〜」

拓磨「ついて行ってやるって上から目線で」

三上「冗談だよ冗談、お供します」と言って2人は帰宅した。

数週間後のテスト

2人は無事に合格

三上は余裕で合格だが、拓磨は赤点ギリギリの教科が3つ程あったがなんとか終わっていた。

拓磨「来週の10月9日の公園で待ち合わせな」

三上「わかった〜」

2人は予定通り公園に着く

拓磨「よっ」三上「よっ」

三上「それにしても広告に書いてあったのはお試し期間だぜ?見学だけしに行くってありなのか?」

拓磨「別に問題ないでしょ、サッカーの試合見に行っただけでお前もチームに入れなんて言う人はおらんだろ?」

三上「それはそうだけど(汗)」

拓磨「それに見てもやる気が起きなければ帰ればいいさ」

三上「まぁそうだな」

目的地についた2人は住宅街の中にあった市民館の中の武道場で柔道をしていた。

拓磨「やっぱり帰ろう」

三上「おいおい、まだ来たばっかじゃねぇか」

拓磨「でもなんか見た感じ的に痛そうだし…何より、怖い」

三上「痛いって言ったらスポーツは大体が準備運動しても怪我する事だってある」

拓磨「それはわかってるけど、あの先生のごつい顔がちょっと怖い」

拓磨が帰ろうとするとトイレから出てきた1人の女子を見た拓磨が「お前なんでここに」と言った。

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