ep.2 接吻 the ミステリー
俺はあの日以来からあの子と出会う機会は無かったが、気になるようにはなった…。
結局は運命の出会いでもなく彼女には既に彼氏がいたのであった。
拓磨「なんか面白いことは無いかな〜」
三上「面白いことねぇ、そういやお前が気にかけてた女の子はどうしたの?あの後は上手く行ったの?」
拓磨「行ってない、それにあの子には彼氏がいた」
三上「そりゃそっか…可愛い子はすぐ捕まっちゃうもんな」
それの話が耳に入ったクラスの女子の千里さんが拓磨と三上の元にやって来た。
千里「なぁ〜に2人で話てるのかな」
拓磨・三上は動揺しながら
三上「いや、拓磨が気になってた子がもう既に彼氏いたんだよ」
千里「ふーん、そうなんだね」
三上「なんだその地味な反応」
千里「いや、意外と拓磨君にも気になる子がいたんだなって思っただけ」
拓磨「それどう意味だよ」
千里「いや、悪い意味では無いけど、女の子には無関心そうなイメージだったから、ちょっと安心したって所かな〜」
この時の拓磨の内心は「余計なお世話だよ」と思っていたのだ。
千里「そんな事より、今度の合宿で家に誰も居なくなって…もし良かったら家の犬の面倒頼んで貰えない?」
拓磨「俺は課題残ってるしな〜、三上、お前は課題結構進んでるだろ」
三上「おん、じゃあ俺が世話を少しだけ見るよ」
千里「本当?ありがとう〜じゃあ今度の学校の時に合鍵を貸すから、その時またね」
三上「了解〜気おつけて帰れよ」
千里「う〜ん、さよならまたね〜」
と言って三上と拓磨は手を振った。
学校。
先生「拓磨くんおはよう」
拓磨「おはよう、先生」
先生「それで?恋の話の続きはどうなった?」
拓磨「いや、特には何も変わりはないですが…」
先生「そうなんだ」
拓磨「先生は初恋の時は相手とはどんなデートをしたんですか?」
先生「う〜ん、そうね。最初は公園だったな〜、公園のベンチでサンドイッチを食べたのよ。」
拓磨「結構、普通ですね」
先生「普通って何よ普通って、これでも初のデートだったんだから」
拓磨「あっはぁ、、」
先生「それでね、キスもしたんだけど、それがいきなりだったからびっくりして身動きが取れなかったの」
拓磨の内心「身動きが取れない唐突なキスってなんだよ」
先生「それでね、その人とは長い付き合いになったの。それが、今の旦那よ」
拓磨「そうなんですねぇ〜」
先生「でも不思議だったな、いきなりなのに馴染んじゃって」
拓磨「よく分からないけど、凄いっすね」
先生「分からなくて良いのよ、それよりも今拓磨君に必要なのは恋よりも今ある課題だよォ〜」
拓磨の内心「唐突な現実…」
学校から帰宅途中の拓磨君
「今は恋よりも今ある課題をクリアしないとなっ」
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