人生に恋は付き物

@Panappu2002

ep.1 恋と無知と芽生え

俺は拓磨、言いなれば人生を楽しみたくても楽しめてない高二の夏

友達も1人しかいない中で俺には好きな人がこの学校で1人も出会っていない、本当に恋なんてあるのか?と思いながら生きていた


拓磨「先生〜、俺って恋ができると思いますか?」

先生「何でそんな事を聞くの?」

拓磨「だって好きな人が居ないし、俺もモテる訳でも無いし、本当に恋なんて出来るのか分からなくなって…」

先生「拓磨君はさ、そう思い始めたって事はきっと自分がまだ何も知らないだけで、実はきっと何か知ろうとしてたり」

拓磨「知る?何を」

先生「恋をした事ないから興味を持ったって事よ、恋がどんなものか味わった事ないから気になって相談した訳だ」

拓磨「別にそんなんじゃ…」

先生「あっ、そうやってまた否定しようとする。まだ本当の自分に出会えてないんだね〜拓磨君って…」

拓磨「本当の…自分??」

先生「そう、本当の自分。本当の自分をまだ知らないのよ。」

拓磨「恋ってそんなに凄いんですか?」

先生「勿論よ、好きな人が出来るって事は相手の目をしっかり見続けて、相手の特徴や仕草を少しずつ見て感じて好きな人を知れば知る程面白い」

拓磨「ちょ、ちょっと先生近い」と言って照れた顔をする拓磨君

先生「あ〜ごめんごめん(笑)、でも恋をするって最初は誰でも初めてで楽しいものよ〜」

拓磨「なんか、よく分からないけど…相談に乗ってくれてありがとう先生」

先生「じゃあまたね〜」

拓磨「失礼しました」と言って先生は手を振ってパソコンの入力に戻った。


拓磨がトイレをしていると隣に来た宮内が、

宮内「おい拓磨、お前に貸してたグラビア雑誌、今度の夏休みの課題を一緒にする時に返せよな〜」

拓磨「おぅーわかった!」


恋には興味の無かった拓磨も少しずつ恋の魅力について、では無く別で芽生えていたのであった。

拓磨が帰ろうとしてる時にソフトボール部のボール運びの子と廊下の角でぶつかってしまったのでした…。


優花「いてて、ごめんなさい」

拓磨「どこ見て歩いてるんだょ…」と言って顔を見ると、拓磨は偶然と当たった女子に惚れた。

優花「怪我はありませんか?」

拓磨「いえー別に何ともそっちこそ」

優花「大丈夫です」

ソフトボールのキャプテン「優花ボール早く持ってきて〜」と言われ優花は「は〜い、今行きまーす」と言ってボールを拾って持っていった。

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