第54話 おぼれるふたり ②


「ね、ねぇ…ほんとに、やるの?」

「ええ…♡優しく…丁重に抱きますから、安心してくださいね?結稀♡」

「安心、出来ないんだけどぉ…」


 暗闇に包まれた寝室、豪奢なベッドの上で私達は一糸纏わぬ姿で身を絡ませ合う。

 幾度となくした想像が、今目の前に実現しているこの光景に…私は心臓の高鳴りを抑え切れないまま。

 じんじんと熱を帯びて疼く指を、結稀の大切な秘部に当てて…私は優しく微笑みます。


「ふふっ♡こんなにもトロトロ…♡どれだけ期待してたんですか?結稀♡」

「い、言わないでよぉ…ってか、じろじろ見ないでぇっ!」


 何を言っているんですか。

 こんなにも可愛らしく、情欲を駆り立ていざなう姿をしておいて凝視しないなんて、そんなの私には出来ません!

 

 しかし…なんなんですか、さっきからしているその反抗的な態度は。

 こんなにも蜜を垂れ流しておいて、私に抱かれる事に期待している癖に…!その口と態度は気に入りませんね…!


「ではまず…そのうるさい口を塞ぎますか♡」

「ちょっ、また…キス!?れいな、まっ…」


 待ちません。

 結稀の唇を容赦なく奪い、塞ぐと…溢れる唾液を送り込んで、そのまま絡め合わせます。

 その可愛いお口を…私の全てで満たしてあげる…♡

 舌をくまなく舐めて、絡ませて…溺れさせる勢いで私の舌は結稀の口を蹂躙します。


 この無限に溢れる愛で、結稀を黙らせる。

 二度と逆らったり抵抗できないように…徹底的に愛で堕とす♡

 ほら…数秒にも満たない内に、結稀の唇の隙間から甘い声が溢れてきました♪


「…ぁっ、だめ♡まだ、キスだけ…なの、にぃっ♡」

「ふふっ♪ 結稀♡あむ、ぷあっ…だいすき♡んっ…あむ、ぁっ…んむ♡」

「れぇなぁ…♡んっ、れぇなっ♡」


 チロチロと舌先で結稀の首元を舐めていると、瞳にハートを宿した結稀が甘い声をあげて私をぎゅうっと抱きしめます。

 ふふっ♪簡単に完成してしまいましたね♡

 結稀はイヤイヤ言う癖に、少し攻めてしまえばこんな風に可愛らしくなっちゃうんです♡


 なら、こんなにも可愛らしくなったなら…やることは一つですよね?


「ほら♡ 結稀…今から触りますよ♡」

「や、やぁ♡やぁっ♡」

「そんな事言いながら、腰をくねらせるの…本当に可愛いですよ…♡ 結稀♡」


 私の細指が…結稀の秘部に触れます。

 とろとろと…ねっとりとした愛液が指に絡みつくと、私はその感触に夢中になりながら、細指を動かします。

 

 秘部の周りを…優しく撫でて♡

 ふにふにと…興味のままにつついて♡

 顔色を伺いながら…ぷくりと膨れた小さなをすりすりと触れます♡


「んっ♡そこ、だめっ…♡すごく、あっ♡」

「気持ちいいですか?結稀♡」

「きもちよく…♡なん、かぁっ…♡ないってぇ……♡」

 

 そんなことを言って、甘い声を出しているのはどこのどなたでしょう?

 声を必死に我慢して、それでも漏れ出る声に、愉悦と快感を感じながら…私はすりすりと撫で回して、思い切ってキュッと優しく摘みました。


「んにゅぅっ♡」


 優しく力を入れただけなのに。

 勢いよくのけぞる結稀は、ビクビクと痙攣しながら可愛らしい声をあげます。

 なんて声をあげてるんですか♡

 あまりの可愛さに…心臓がキュンキュンと高鳴りながら、私は更に攻めます♡


「まだまだですよ結稀♡」

「…だ、だめぇ…♡いまの、だみぇ…♡」

「だめじゃないです♪」


 だって、そんなこと言いながらもトロトロじゃないですか♡

 もっともっと♡って結稀の身体は正直に愛液を垂れ流していて、その素直さに興奮しながら…私の指は結稀のナカへと入っていきます…♡


「結稀のナカ…♡あったかい♡」

「ふぅっ…♡んっ、あっ…♡」

「どうですかぁ結稀?私達、やっと繋がっちゃいましたね?」

「にゃ、にゃめてぇ…♡い、いま…じんじんって気持ち…よくてぇ♡……あっ♡」


 ピクッピクッと指をナカに挿れていくたびに、結稀は気持ち良さそうに反応して、いやらしく身をくねらせます♡

 ああ、可愛い…とても可愛らしいっ!

 まだ指を少し挿れただけなのに、こんなにも妖艶な声をあげて、快感で頬を染めているなんて!


 まるで、熟れた果実のように頬を赤に染める結稀は…とろとろと表情を溶かして、いやらしく口元から唾液が垂れていました。

 結稀のナカはあったかくて…ざらざらしてて、包み込まれるこの感触にいつまでも包まれていたいと思える程で…幸福を感じずにはいられません。


 なにより…ほら♡


「結稀♡そんなに締め付けて気持ちいいんですか?」

「だ、だってえ…♡じ、じんじんして…んっ♡れーなの指が入ってるとぉっ…♡余計に感じちゃってぇっ♡」

「〜〜〜〜〜ッ!ほんっとうに可愛いです結稀♡なら、もっと気持ち良くなるように動かしますね♡」


 ドキドキと心臓が高鳴ります。

 ぬくもりを感じる指の先端を、更に奥へと結稀のナカに進めていく…。

 愛液がとろとろと溢れていて、指を更に挿れるのは容易でした。

 その度に、結稀の口から可愛らしい声が漏れ出ると…気分が高揚して、心臓が張り裂けそうになります。


 結稀、結稀結稀結稀結稀♡


 ああ、私の指でこんなにも感じて…!なんて可愛らしく淫靡なのでしょう?

 私の許嫁フィアンセが…いつも元気と活気で溢れている結稀が、こんなにも淫らに悶えて…よがって、嬌声を漏らしている♡


 嗚呼…もっと、あなたのとろけたお顔を見てみたい♡

 されるがままのあなたを、もっともっともぅっと甘やかして♡私との甘い時間を常に感じるように調教したい♡


 だって仕方ないじゃないですか。

 こんなにも可愛いらしく、美しく…綺麗で、淫らで、私の婚約者なのですから。

 私の…妻となる人なのですから、結稀のいろんな顔を見ていたいし…攻めたくなるのも当然でしょう?


「んっ♡ぁっ…んぅっ♡」

「気持ちいいですか?では…少し動かしますね♪あと…結稀のおっぱい…♡吸ってもいいですか?」

「へっ!?す、吸うって…急に!ってイッ♡」


 くにっと指を僅かに動かします♡

 とろとろの結稀のナカがぐにゅっと動くと、それに連動するように結稀はのけぞりながら盛大に声を上げます♡

 

「今♡イキました?イキましたよね♡」

「きゅ、急にうごかすの…やめ、やめてよおっ♡」

「だって可愛いらしかったので♡さて、ほら…結稀、おっぱい見せてください♡」

「ほ、ほんとに吸うの?」

「だって結稀のおっぱいですよ?」

「り、理由になってない……」


 理由になってますよ♡

 だって、結稀のおっぱいは私を夢中にしてしまうくらい…ふにふにでぇ♡柔らかくて♡

 私の意識すら溶かし、包み込んでしまうくらいの代物しろものなのですから♡


 そ れ に♡


「こぉんなにも乳首を勃てておいて♡なにか拒む理由があるんですかぁ?」

「んにゃっ!?」


 指でそおっと触れるのは…胸から生えた、ぴんっと立った可愛らしい突起物♡

 ぷくっと膨れたその乳首を、指先でツンツンッて優しくつつくと、結稀から子猫のような鳴き声が溢れかえりました♡


「んにゃって♡ふふっ♪もうすっかりネコちゃんになりましたね?ゆーき♡」

「にゃ、にゃって…突然つつくからぁ…!」

「あんなにも立てておいて、よく言いますねぇ…。でも、身体は正直なようで…見てください♡もっともっとって私を求めてますよ?」


 にまにまと、抑え切れない嗜虐心を表に出しながら…私は今の結稀を指摘します。

 愛液は絶えず溢れ、頬はリンゴのように紅潮し、首元は私が刻み込んだ痕に蹂躙されている♡

 全身は仄かに赤くて、とろけた瞳とだらしなく開いた唇は…もっと襲いたくなってしまう程に可愛らしい。


 ゆーき、ほんとうにエッチ♡


「それにほら、まだまだ時間はあります♡私がもっと気持ちよくなるよう努力しますから♡ですからゆーき♡」

「は、はい…」

「身も心も、全てを曝け出してください♡あなたを私のことしか考えられないようにしてあげます♡幸せにしてあげますから…だからほら♪ゆーき…♡私を求めて?」


 それは、悪魔の囁きです。

 優しくするなんて、何度も言ってましたが…この提案を受け入れたら、きっと私は歯止めが効かなくなるでしょう。

 それほど、結稀を際限なくぐちゃぐちゃのとろとろに仕上げたい♡


 永遠に今日の出来事を鮮明に思い出すように、その記憶に刻み込みたい♡


 だからほら♡とろとろにしてあげますから、来てください♡ゆーき♡


「…あ、あうっ……い、いいよ?れ、れーなともっとしたいし…その、えっと…ねぇ、れーな」

「はい、なんでしょう♪」

「…その、あの……もっと私を、ぐちゃぐちゃにして…いいからね?」



 ああ、本当にこの人はどうして…!


「わかりました♡では、一生今日を忘れられないくらいあなたを♡」


 私をこうも駆り立てるのでしょうか!?


「とろとろに溶かし尽くし、抱き潰してあげます♡」


  


これがお嬢様の姿?

ただの好感度カンストヤンデレ許嫁大好きっ子と化してるけど…これホントにお嬢様?

 


 



 

 

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