第18話 許嫁だもん③


 汗でよごれたタオルを見て…私の胸はじくじくと疼きだす。

 今さっき、私は汗で汚れた麗奈をこのタオルで綺麗にしたんだけど…終わったあと、妙な気まずさが、のどに刺さった魚の骨みたいに私の胸の内でわだかまっていた。


 ──麗奈ってば、えっちすぎない?


 ぎゅっとタオルを握って、私は表情をしかめてそう思う。

 これがどんな感情なのか、私は知らない。

 胸がドキドキと動悸がして、麗奈のことを思うと途端に胸がきゅーって締め付けられるの、なに?


 名前の分からないこの感情にもやもやしながら、私は洗い終えたタオルを洗濯機の中へと放り込む。


 私も、風邪引いたのかな……?


 あのあと、麗奈はすやすやと眠った。

 元々かなり疲れてたのもあって、今はぐっすりと夢の世界に行ってる。

 ちなみに寝顔はめちゃくちゃ可愛い、ちゃっかり写真を撮ってるくらいだもん。

 まぁ、連写しすぎて100枚くらい撮っちゃったのはここだけの内緒なんだけどね。


「さて、と…」


 やることも終わって、暇な時間が私を襲う。

 麗奈も寝てしまったし、このまま帰ってもいいんだけど…今の私の格好は魔法少女の姿だ。

 マスコットにスカウトされて、悪の組織と戦う訳じゃないから…この格好で外出なんて恥ずかしくて出来ないよ。


 ま、まぁ…この格好、実は気に入ってるんだけどね?

 ほ、ほら…昔大好きだったリリィの衣装を着るなんて思ってもなかったし、あの頃の思い出がよみがえって童心に返った!みたいだし?


 いっそこのまま、リリィの必殺技『リリィ・スターライト』をやってみようかな!?

 流星とおんなじくらいのスピードで敵をぶん殴る技なんだけど、私これが大好きでさぁ!


 シュッシュッと鏡の前でジャブを打つ。

 昔もこうして真似してたなぁ、と童心に返っていると…少し恥ずかしくなって私は頬を赤く染めながら拳を下げた…。


 や、やっぱ高校生でこれは恥ずかしい…!


 上がっていた熱が、一気に下がってくのを感じる…。

 しゅう〜…と頭に煙が上がって、私はへろへろとその場でへたり込んだ。


「それにしても…私ってば慣れたよなぁ」


 ぽつりと、ふと思い出して私は呟く。

 "慣れた"というのは私と麗奈だけがむすんでいる、特別な関係のこと。


 数週間前、旅行に戻った矢先に…麗奈から婚姻届を書かされそうになった。

 てっきり告白の返事のことかと思ってた私は、混乱しながらも…結婚をけるために別の案を出したのだ。


 それが、今の私達の関係…許嫁いいなずけ


 結婚が出来る年齢になったら、絶対に結婚しよう。

 ゆびきりげんまんして、子供みたいな約束をわした私達は。以降、親友とも恋人とも言えない…むしろ両方の性質をもった特別な関係になった。


 最初は許嫁の関係にドギマギしたし、いつも以上に距離が近くなった麗奈にドキドキした。

 けど、時間の流れってすごいなーって感じで、私は段々と麗奈の好き好きスキンシップに慣れてきたし…むしろ嬉しいって思ってる。


 私のことを考えてくれるたびに心がはずむし、嫉妬したり私を求めたりする麗奈を見るとすっごく嬉しくなっちゃう、

 あはは…私ってば相当麗奈に毒されちゃってるよね?

 でもまあ、可愛いし大好きなんだからぜんぜんオッケーなんだけどさー♡

 

 えへへっ…!と麗奈のことを思い出してニヤけながら笑う私。

 結婚とか付き合うとかまだ全然わかんないけど、こういうところはホントにすきだなあって私は心の底から思うのだった。



 あの後、やることがないから私は、麗奈のためにお昼ご飯を作ることにした。

 まだ時間は昼前だったし、柳生さん曰く麗奈は朝食を食べてないって話だったから、台所を借りて料理を作っていた。


「〜〜♪」


 鼻歌を歌いながら、慣れた手付きで包丁を使う。

 ざっくざっくと猫の手で野菜を切ったりして、自分の頭の中のレシピにしたがって進めてゆく。

 そんな最中、凛とした声が私の耳に囁かれた。


「料理、作れるんですね」

「わひゃあっ!?」


 ビクッと身体を揺らして、悲鳴が飛び出る。

 なになになにごと!?っと声のした方へ視線を向けると、そこには無表情のまま立ち尽くす柳生さんがいた。


「すみません、驚かせてしまいましたか?」

「あ、いえ大丈夫です!特に怪我とかしてないので!」


 でも、突然すぎて心臓バクバクだよぉ…。

 

「料理、作るの好きなんですか?」


 内心ビクビクしていると、柳生さんは続けて言葉を投げてくる。

 なんだろう、珍しいな…なんて思いながら、私は料理に集中しながらも会話に参加する。


「好き…って訳じゃないんですけど、よく私が作ってたんです」

「それはどうしてですか?」

「どうしてって?それはお母さんが夜遅かったからですかね、ウチ…今こそ再婚して裕福ですけど、昔はお母さんが苦労してたんで」


 あはは…と苦笑を浮かべながら、過去を振り返る。

 今こそ再婚して楽な生活を送ってはいるけど、私とお母さんは再婚するまではかなり厳しい生活を送っていた。

 お母さんは夜遅くまで仕事で、毎日ヘトヘトでご飯なんて作ってる時間がないから、自然と私が作るようになったんだ…。


 家計に気をつかいながら、お母さんが喜ぶものを食べてほしくて色々調べてたなぁ。


「あっ、なんかおもしろくない話をしてすみません!」


 振り返っていると、あまりいい話とは思えなくて私は我に返る…。

 すぐに謝ると、柳生さんは変わらない声色で首を横に振った。


「いいえ、そんなこと思ってませんよ…ただ、柴辻様はお優しいのですね」

「え?」

「あなたは、にしてる御人おひとなのですね…お嬢様が柴辻様のことを気に入るのが、何となくですが理解できます」


 うんうんと首を縦に振って…柳生さんは言う。

 そんなこと、初めて言われたよ…。


「人に寄り添うことを大切にって…私、そんな大層なこと考えてませんよ?」

「考えてはいなくても、心の奥底ではそう思ってるのではないでしょうか?現に、学校を抜け出してまでここにいる…それが証明です」


 そうなのかな?と首を傾げながら、私は「そうですか…」とだけ呟く。

 柳生さんは相変わらず飄々ひょうひょうとしていて、掴めない印象のまま…私を見て言った。


「そんな人だからこそ、お嬢様は柴辻様の事を愛しているのでしょう…。お嬢様にとって、自身に寄り添ってくれる人間など、今までいませんでしたから…」

「そう、なんですか?」

「はい、幼少の頃からお嬢様は厳しい教育を受けてきたので」


 柳生さんの語る麗奈は…すごく寂しそうに感じた。

 どうしてこんな会話しているのか、私自身あまり理解できてないけど…柳生さんは多分、麗奈のことが心配なんだ。

 ずっと側にいたからこそ、麗奈に思うところがあったのかもしれない…。

 それで、柳生さんは…こう言いたいのかな?


「…麗奈ともっと、一緒にいてくださいって言いたいんですか?」

「すごいですね柴辻様…私、表情が読めないので、何を考えてるのか分からないとよく言われるのですが」

「そりゃ…そんなに麗奈のこと心配してたら気付きますよ!それに…」


 それに…と付け足して、私は息を吸う。


「それに、言われなくても私は麗奈と一緒にいます。私にとって麗奈は大切な人だもん…離れたりなんか、絶対にしません!」

 

 恥ずかしい台詞を…恥ずかしげもなく私は言い切る。

 そのために息を吸ったんだけど、やっぱり後になって恥ずかしくなってくる…!


 頬に熱が溜まりはじめて、逃げ出したい気持ちに襲われると…柳生さんはフッとほのかに笑った。


「そうですか、それは大変失礼しました」

「…わ、わらった!」

「私だって笑いますよ?それに…お嬢様に大変良い人が出来て、嬉しい気分です」


 口元を手で抑えて、優しく笑う柳生さんは…まるでお母さんのように見えた。

 ただ、顔がすっごくイケメンのせいもあって、女性みたいに笑う柳生さんに脳がバグりそうになる…!いや女性なんだけどさ!!


 でも、今まで話したこともなかったから、分からなかったな。

 柳生さんって、実は結構愛情深くて優しいのかも…!


「あの柳生さん!あとで連絡先教えてくれませんか?」


 居ても立ってもいられなくて、私は柳生さんに連絡先を聞いてみる。

 もっとこの人のことを知りたいって、優しい姿を見て仲良くなりたいって思ったからだ。


「いいですけど、どうしてですか?」

「柳生さんのこと、になりかけてるからです!」

「………早速浮気でしょうか?」

「あれ!?」


 優しい笑みから一転、目を細くして…睨むように私を見つめる柳生さん。

 柳生さんの背後うしろから、ゴゴゴゴゴ…!と背筋が凍るような気迫が迫って来ていて、私は「ヒェッ」っと息を呑みながら慌てて誤解を解く。


「ち、違いますよ!今のは告白とかそっちの方じゃないんです!」

「そうなのですか?…てっきり口説かれているものかと思いました」

「そ、そうです!麗奈がいるのに…浮気なんてしないですよ!!」


 スーッと溢れ出ていた気迫が薄れていって、私はホッと安堵する…。

 よかったぁ〜…殺される勢いだったから本当に焦ったよ…!

 というか、私ってば馬鹿じゃん!?また口癖のせいで誤解を招くところだったぁ〜〜!


 はあああ〜…と特大の溜息を吐いて、私は自分の頭をいましめるように、こつんと叩いた。


「よかったです…お嬢様の隣に居ると言っておきながら浮気に走るなどと思い、始末するところでした…」


 笑顔で恐ろしいことを言い切る柳生さん…。

 ぞぉ〜〜っと背筋に氷のような冷たい何かが走って、私は冷や汗をダラダラと垂らす…。


 始末って…何を始末するのか聞きたいところだけど、絶対聞かないようにしよう…。

 ひそかにそう思って、私は苦笑を浮かべながら「あははは…」と笑って、その場を切り抜けたのだった。



 昼食を作って、部屋に戻った後…麗奈は既に起きていた。


「結稀さん!」


 私の存在を察知し、麗奈は満面の笑みを浮かべて、ベッドの上で架空の尻尾を振っている。

 犬みたいだぁ…。

 と、ニッコリ笑顔でそう思いながら、あいらしい麗奈の頭を優しくなでる。


「もう帰ったのかと思って心配しましたよ…」

「ごめんごめん、ちょっと台所を借りててさ♪」


 パチンっとウインクをして答えると、麗奈は「?」とよく分からない様子で首を傾げている。

 そんな麗奈に、私はおぼんの上に乗せた料理を机の上に置いた。


 ほわっと、良い匂いが鼻を突き抜ける。


「これ…結稀さんが作ってくれたんですか?」


 麗奈がじっと料理を見ながら言って、私はうんと頷く。


「もちろん♪麗奈に食べて欲しくて作ったんだよー?」


 作ったのは、たまご粥。

 中華風にアレンジしていて、風邪で気怠くても美味しく食べれるようにしてる。

 黄金に輝くたまご粥を麗奈の前に置くと、麗奈はなぜか真剣な顔付きで…ぼそっと呟いた。


「これは…永久保存した方がよいのでは?」

「ちょいこら、せっかく作ったのにそれはないじゃんか!」


 ぺしっと頭の上にちょーっぷ。

 あいた!とうめく麗奈に、ほら見たことかとニヤリと笑っていると、麗奈はそっと手を重ねて「いただきます…」と呟いた。


 麗奈って…所作の一つ一つが綺麗だよね。

 今の姿も、思わず見惚れるくらい綺麗で…やっぱり育ちの良さを感じてしまう。


「あの結稀さん…」

「ん?なに?」


 ぼーっと見惚れていると、麗奈がちょいちょいっと服をつまんで、何かを言いたげそうな目を私に向ける。

 なんだろ?と首を傾げると、麗奈は頬を染めて…恥じらいながら言った。


「ま、まだ熱があるので…あーんして、くれませんか?」


 ……そうきましたか。

 麗奈ってば、ほんと…麗奈ってば…!


 私のこと…好きすぎでしょ。

 と、呆れながら私は息を吐く…。

 まじで、ほんと…麗奈はかわいすぎる…!


 そうやって嘘をついて、わざわざ「あーん」をしてって言う麗奈…可愛い以外の言葉が出てこないよ!ていうか好き!ちょう好きっ!!


 麗奈の可愛さに当てられて、私は「しょーがないなぁ」とニヤケながら了承した。

 スプーンを持って、たまご粥をすくう。


「はい、じゃあ口開けてねー♪」

「あ、あーーん…」


 ご機嫌上々、麗奈に口を開けるように言って、小さなお口がゆっくりと開けられる。

 口の中は綺麗で、真っ白で歯並びの良い歯に、小さな桜色の舌がちろりと私を出迎えていた…。


 えっちだなぁ……。


 いや、なんでえっちと思うのかは分かんないけど…麗奈の口の中って、えっちだ。

 うん、えっちだ…。


 顔がすごく熱くなって、スプーンを落としそうになる。

 私はぐっと堪えてから、たまご粥をふーふーっと息を吹きかけて冷ます…。


「じゃあ、はい…あーん」

「あーん…」


 冷まし終えてから、たまご粥を麗奈の口の中に入れた…。

 口が閉じて、もごもごと咀嚼そしゃくする麗奈に…なんだかもにょっとした変な気分が湧き上がった。


 なんだろ…麗奈のやることなすこと見てると変な気分になるっ…。


 もにょもにょ〜っとしたざわめきが私の胸を掻き乱すような、そんな感覚。

 とんとんっと胸を叩いて、ざわめきを誤魔化していると、麗奈は口を手に当てて「んっ!」と声を上げた。


「おいしいです結稀さん!」

「ほんと?よかった、麗奈の口に合わなかったらどうしようかと思ってたよ!」

「何を言うんですか、結稀さんの作る料理はどれも美味しいですよ!」


 むっとした表情でそう言ってくれて、すっごく嬉しい気分になる…!

 このたまご粥は、個人的に思い入れのある料理だったから…心の内がポカポカと満たされるような感じがした。


 お母さんが熱の時も…麗奈みたいに大袈裟に褒めてくれたなぁ…。


 えへへっ…と思い出しながら微かに笑う。

 私は嬉しくなって、その後もどんどん麗奈の口の中へとたまご粥を投入していった。

 美味しそうに食べる麗奈が、とても可愛くて…私も満たされていった。



「それじゃあ麗奈、お大事に」

「はい、結稀さん今日はありがとうございました」


 ひらひらと手を揺らして、制服に着替えた結稀さんを私は見送ります。

 気が付けば時間は夕方で、昼食を食べた後も結稀さんはずっと私の側にいてくれました…。


 今朝は、あれほど寂しかったのに…今は満たされたように心が温かい…。

 でも、部屋から去っていく結稀さんを見てると、また寂しさが溢れ出て来そうで…私は思わず結稀さんを止めてしまいました。


「あ、あの!」

「ん?どうしたの麗奈」

「え、あっと…」


 行かないで、ずっとそばにいて…。

 そう思ったら、声が出てしまいましたなんて言ったら…結稀さんは居てくれるでしょうか?

 でも、そんな事を言っても困らせるだけです…。私はあわあわと慌てて言葉を見つけていると… 結稀さんはニヤリと口角を歪めて笑いました。


「ははーん?もしかして、まだ寂しいのかなぁ?」

「な、なんでそんな勘が鋭いんですか!」

「だってそんな顔をしてるからねぇ♪」


 ニヤニヤと意地悪に笑う結稀さん。

 図星だったので、私は恥ずかしくなって声を上げると、結稀さんは私の方へと寄って頬を優しく撫でました。

 あったかくて…気持ちいい…。


 すりすりと、優しく撫でられて…このままずうっと撫でられたい気分になっていると、結稀さんは優しく微笑みます。


「ほんっと、麗奈はかわいいね♡」

「い、いわないでくださいっ…」

「それは無理かなぁ」


 すぐに否定されて、私はむうっと頬を膨らませます。

 すると、結稀さんは頬をぷすりと刺して…空気が抜けたあと、言いました。


「明日、熱が治ったら迎えにいくからね」


 だから、ちゃんと寝て治してよ?と結稀さんは微笑みます…。

 そ、そう言われたら治すしかないじゃないですか…!


「わ、わかりました…明日までには完全に治しますから」

「うん♪じゃあ、私はもう行くね?寂しくなったからって寂しいコールはしないように!」

「そ、それはやです…」


 あははっと笑って、結稀さんは手を大きく振りながら去っていきました。

 私は部屋の窓から結稀さんを眺めながら、完全に姿が消えたのを確認すると…もやっと寂しさが私を覆います。


 やっぱり、結稀さんがいないとどこか寂しいです…。


 ぽしょりとそう呟いて、私はベッドに倒れるように身体を倒そうとします…。

 そんな時、ふと…机の上に見慣れないものがあって、私の視線はそちらへと向きました。


 それは、最新機種の黒のスマートフォン。

 私のとは全然違うので、見慣れないそれに私は目を近づけます…。


 もしかして、これって…。


 そういえば、このスマホ…よく結稀さんが自慢していたものですよね?

 御父様に買ってもらって、上機嫌になっていた結稀さんを思い出します……。


 他人のスマホには、莫大な個人情報が眠ってると言われています……。

 つまり、これは……!


「ゆ、結稀さんのスマートフォン!?」



6600文字…多分、今までの中でも一番長いかもしれない。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

最後は柴辻が爆弾級の忘れ物をして終わりましたが、次回はその爆弾が天城に嵐を呼びます。


それはそれとして、気が付けばフォロワー200人超えました!ありがとうございます!!

それに☆も気が付けば100を超えていたので驚いています!

あとは、いつも応援コメントをありがとうございます…今後も投稿の励みとして見ていきます!


それでは…

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