第四章 アーシャ

第四章 アーシャ 1

          * 1 *



「キマイラ!」

 そう唱えたゴローの声とともに、彼が触れている真っ白な毛並みをした獣の身体が、光を放ち始める。

 しかしその直後、光は弾けて消えた。

 謁見の間の床に転がされた獣に変化はなく、荒い息を苦しげに吐き出し続け、美しい毛並みを血で汚したまま、身じろぎもしないでいる。

「くそっ! なんでだよっ」

 悪態の言葉を吐き出したゴローは、獣の身体を力任せに蹴り飛ばす。

 玉座の近くから入り口の両開きの扉の脇の壁まで、ボールを投げたように飛んでいき、獣はドサリと床に落下した。

 舌打ちをしながら近づいていったゴローは、さらにその場で何度か蹴り飛ばし、加えて懐からナイフを取り出してその身体に深々と突き刺した。

 白かった毛並みの大半が赤く染まるほどにいたぶり続け、苦しげな声を上げるものの逃げることも身じろぎすることもできない獣は、微かな息を吐き出し、金色に光る目をゴローに向けていた。

 息も途絶えがちで、虫の息となった獣にもう一度手を伸ばしたゴローは、唱えた。

「キマイラ!」

 結果は変わらず、権能は発動せず、獣に変化は訪れなかった。

「こんにゃろっ、なんでだよっ!」

 もう一度獣を蹴り飛ばし、ゴローはつかつかと玉座に寄っていき、ドサリと身体を投げ出すように座った。

「こいつさえ俺様に取り込めれば、魔王どころか大魔王にだってなれるかも知れないのによっ。ちっ!」

 ぴくりともしなくなった獣に目を向けることもないゴローは、大きなため息を吐き出していた。

「魔王様」

「おっ、おうっ」

 そんなゴローに声をかけてきたのは、ガルド。

 玉座の後ろに前触れもなく出現し、声をかけてきたガルドに、ゴローは身体を浮かせて驚きながらも返事をしていた。

「やはりあのキラーアーマーを発見することはできませんでした」

「んなわきゃねぇだろ! あいつを倒すことなんて不可能だ。封印だって半端な準備でできるはずがねぇ。どっかに追いやったとかそんなじゃねぇのか?」

「周辺は可能な限り捜索しましたが、発見できませんでした。第三王女はもちろん、魔王様のお知り合いも健在で、それ以前と変わらぬ生活をしている様子です」

「ありえねぇ……」

 正面に回り、直立不動で立ち報告をするガルドのことを睨みつけながら、ゴローは唇を噛む。

「だったら倒すかなにかしたってのか?」

「わかりません。とにかく、キラーアーマーの姿は発見できませんでした」

「俺様みたいに、タクトの野郎もなんか権能持ってるってのか? あいつみてぇな奴が手に入れた権能が、俺様のより使えることなんてありえねぇし……。他に変わったことはなかったのか?」

「あぁ、そう言えばひとつ。魔王様のお知り合いは、先日見かけなかった金色の髪の乙女を新たに侍らすようになったようです」

「ありえねぇ! 俺様だってまともに女と遊べてねぇってのに、タクトの野郎!!」

 激昂して玉座から立ち上がったゴローは、身体を震わせ顔を歪ませて怒りを表す。

「あと数日中に討伐軍の本隊も到着することでしょう」

 そのまま暴れ出しそうだったゴローに、ガルドは冷たい声でそう言った。

「そっちはどうなってんだ? 戦力はつかめたのか?」

「数はさほどでないことは確認しておりますが、質の方は不明です。神聖騎士団から有力な騎士が参加していた場合、戦闘が苦手なワタクシのような者ではひとたまりもありませんから、あまり近づくことができません」

「くそっ。もうちょいどうにかしろよ!」

 何度も舌打ちをし、脚を細かに揺すって苛立ちを隠さないゴロー。

 それでもとくに気にした風もなく、ガルドは直立したまま彼の前に立っていた。

「それで、あれはどうされたので?」

「あれか? あれはゴミだ、ゴミ。せっかく俺様が取り込んでやろうってのに、上手くいきゃしねぇ」

「なるほど。そうでしたか」

「どーせあのまま放っておけば死ぬだろ。もったいねぇが取り込めないならいらねぇ。オークどものエサにするでも、邪魔にならねぇ場所に捨ててくるでも、適当に処理しとけ」

「……かしこまりました」

 言われたガルドは血塗れの獣に近づき、ひょいとつまみ上げてそのままどこかに姿を消した。

「くそっ。これ以上いますぐ強くなるのは無理か?」

 玉座の肘掛けに頬杖を着き、ひとりになったゴローはつぶやきを漏らす。

 この世界に来た直後、右も左もわからないときに、上手い具合に死にかけの魔族を取り込むことができた。

 人間の知識をほしがったスイミーのことは、自分の知識をくれてやると言って騙し、取り込むことに成功した。

 それからスイミーに身も心も服従していた魔族の何体かを取り込むことにより、さらに強くなった。

 しかし一〇体が五体になってしまった配下の魔族をこれ以上減らし、戦力を低下させることはできない。

 近くに強い力を持った魔族や妖魔はいない。

 魔族や妖魔と合成し、どうにか妖魔化できたキラーアーマーは、本当だったら取り込んで自分の力にしたかったが、いくら何でも殺戮や破壊の衝動が強すぎて恐ろしく、取り込むことはできなかった。

 そんなキラーアーマーを倒したらしいタクトたちに対抗するため、さらに強さを得たかったが、断念せざるを得ないらしい。

「最悪は、ガルドの奴を取り込むか」

 何故そんなに人気があるのかわからないが、スイミーはすでに取り込んだ歪魔を含め、ガルドもまた身も心も捧げる制約を行っている。そのためスイミーを取り込んだゴローに、ガルドは絶対服従となっていた。

 戦闘は苦手だというガルドの力はさほど強くなさそうだが、空間を渡る魔法は便利そうだった。とくに、逃走するためには。

「まぁ、タクトごとき敵じゃねぇし、どーにかなんだろ」

 キラーアーマーを倒した方法はわからないが、ヘタレのタクトが何かをしたとは、ゴローには思えなかった。

 だから口元に笑みを浮かべた彼は、気軽に構えることにし、脚を高く組んで身体を休めた。



            *



「少々、タクト様を優遇しすぎなのではないでしょうか、カエデ様」

 魔王軍討伐のための派兵に伴う書類仕事がひと段落した頃合い、執務室でゆっくりとお茶を楽しんでいたカエデに、そうリディが声をかけてきた。

 いまはタクトたちは執務室におらず、リディとふたりきり。

 目を細め、心配するような視線を向けてくるリディに、カエデは口元に笑みを浮かべた。

「そうか?」

「はい。確かにタクト様は近隣の懸念事項であった暴風のオルグをトール様に変え、魔王軍をも退けていただき、さらにはキラーアーマーもラキ様に変えることで対処してくださいました。しかしカエデ様は、あまりに彼らに多くのことを話しすぎています」

「ふむ。なるほど」

 リディが心配している通り、タクトには多くのことを話しているとカエデにも自覚があった。

 元々はともかく、いまは命を救ってもらったことでメイプル要塞の兵士長を慕うようになった兵士たちにも話していないことを、タクトには話している。

 女王になるという野望は、それに気づいている者は王宮にはいるだろうが、直接その話を聞いているのはリディの他は、タクトとトールだけだった。

 リーリフの統治に関わる書類を手伝わせたこともそうだろうし、いつまで屋敷に留まっているかもわからない彼らに装備を与えたこともそうだろう。

 カエデはタクトやトール、ラキたちに格別な待遇を与えていた。

「彼らはエディサム王国の生まれではなく、それどころかタクト様は異世界からの転世者。トール様はオルグで、ラキ様はキラーアーマー。それぞれの出生は決して信用に値するものではありません。ましてや、ジョーカーの使徒などは、我々には測ることのできない存在です」

 執務机に近づいてきて、リディは険しい視線を向けてくる。

 守ってくれ、護衛の仕事を受けてくれていると言っても、リディの言う通りタクトたちの出生は決して信頼が置けるものとは言い難い。もし町などで信用を必要とする仕事に応募してきたとしたら、真っ先に除外される者たちと言えた。

「確かにお前の言うことはわかる、リディ。しかし逆に考えてみるといい」

「逆、ですか?」

「あぁ。ごく最近転世してきたタクトと、タクトの眷属になったばかりのトールとラキ。少なくとも彼らはこの国の、そしてこの世界のしがらみにはまだ囚われていない。ジョーカーについては多少気がかりではあるが、歴史上あの神が直接人間に干渉してきたことはない。そして何より、誰かの間者であることはほぼあり得ない」

「それは……、そうかも知れませんが」

 まだ眉を顰めているリディに、カエデは自分の思惑を告げる。

「私よりもお前の方が肌で感じているだろうが、王宮には私の味方となってくれる者は少ない。王宮の外でも、一時は味方になってくれることはあっても、王や貴族とのしがらみ、家族親戚という枷により、信頼し続けられる者というのはほぼいないと言って過言ではない」

「その通りですね」

 妾腹という兄や姉よりも不遇な立場に生まれ、しかし聖女と呼ばれそうなほど神に愛されているカエデ。

 微妙な立ち位置にいる彼女は、たった一四年の人生の中で、何度も命を狙われ、命を落としかけたこともある。

 王に媚を売る者が多い一方で、次期王となるべき者を見定め、いまからツバをつけようとしている者も多い。カエデの敵は、王宮の中にも外にも少なくはない。

 もちろん味方をしてくれる者もいるが、打算があってこそであったり、王などのより強い立場には逆らえなかったり、家族や親戚が関わるような事柄になれば味方もアッという間に敵となる。

 決して大きいとは言い難いエディサム王国であるが、建国から三〇〇年の間に繁栄だけでなく、脂肪もつけてきてしまっている。

「その点、タクトたちはそうしたしがらみが一切ない。できれば彼らにはリディ、お前のように常に傍にいてほしいと思うが、おそらくは無理なようだ。いまはまだ大丈夫でも、彼らには私の用意できる場所では狭すぎるだろう」

「確かに。タクト様たちは、いますぐではないかも知れませんが、旅立っていくことでしょうね」

「うむ。だが旅をし、しがらみを抱える前に、ツバをつけておきたいのだよ」

「理解できますが、その表現は少々下品です」

「ふふっ。相変わらず厳しいな。まぁ、いまのうちに彼らにはわたしというものを植え付けておきたいのだ。たとえこの先様々なしがらみを抱えるにしても、この世界で右往左往し始める前に埋め込んだ私というものが、彼らの物事を判断する基準となる。リディのようにすべてを委ねられる存在にはならなくとも、この先の未来に、背中を預けられる味方はひとりでも多くほしいのだ」

「……そうですか」

 若干不満そうに唇を歪めつつも、眉根に寄せていた深いシワを和らげたリディは、カエデの想いを理解してくれたらしい。

 納得しきれないらしく素直に頷いてはくれないが、ふたりきりのときは言うべきことを我慢しない彼女が、それ以上反論してくることはなかった。

「それにな? リディ」

「――はい」

 片眉をつり上げて笑むカエデは、訝しむように目を細めるリディに言う。

「タクトのいまの立場は、お前と最初に出会ったときと似ていると思わないか?」

「それは……」

 カエデとリディが出会ったのは、一〇年前に遡る。

 一〇年前のある日、母親を失ったばかりのカエデは、リディを拾った。

 若干八歳だったリディは、酷い親元に生まれ、遊ぶ金を得るために売られそうになったところを、すべてを捨てて逃げ出した。

 そのときたまたま町に出ていたカエデがリディを見つけ、拾った。幼くとも王女としての権限を最大限に使い、リディを自分専用の女給として召し上げ、それからずっと彼女はカエデとともにいる。

 すでに両親は他界し、親戚もいないリディは、そうした繋がりによって左右されることのない、独立した個人。

 王宮でカエデが全幅の信頼を置ける、唯一の人物だった。

「そして、それは彼とも同じと言える」

 その言葉に、リディは大きく目を見開いた。

 うつむきながら名前を言わずカエデが告げた人物を、リディも理解している。

 ふたりにとって、それほどに大きな人物。

「まぁ、タクトたちにもそれぞれ望みがあるし、欲望もあるのだからな。事はそう簡単にはいかぬだろうが、あれだけの戦力を持ち、ずいぶんと有用な権能を持つタクトを、味方にしない理由はない」

「確かに、その通りです」

 顔を上げ、ニッコリと笑って見せたカエデに、少し寂しそうにしながらも、リディも笑顔を返していた。

「そんな感じだ。リディの心配もわかるが、もう少しタクトたちには頑張ってもらいたいのだ」

「わかりました、カエデ様。今後はそのように」

 カエデの方針に理解を示しながら、背後の扉に視線を飛ばしたリディは、話の中断を左手を上げて告げた。

 その直後に聞こえてきた、ノックの音。

「姫。ちょっといま、大丈夫か?」

「うむ。大丈夫だ、入れ」

 扉の向こうから聞こえてきたタクトの声に、リディと視線を一瞬合わせてから、カエデはそう返事をした。



            *



「元いた世界と似ている、と?」

「似ているどころか、たぶんほとんど同じなんだ。元の世界には妖魔とかいなかったけど、地形とか、星の配置とかは」

「ふぅむ」

 ここのところで感じていたことを告げると、姫は人差し指で唇を撫でながら眉を顰めた。

 仕事をしていたらしく、執務机に着いている、いつも通り黒いワンピースの姫。すぐ横には黒いワンピースに白いエプロンのメイド服姿のリディさんが立ち、考え込んでいる姫の様子を見つめている。

 メイド服のトールと、ジャンパースカートのラキを伴い執務室に入った俺は、姫の言葉を待った。

「間違いではないのだな?」

「うん。さすがに完全に同じじゃなくて、王都エディンの辺りは、俺が生まれ育った世界では海を埋め立ててて、ずいぶん土地の広さが違うけど。俺もそんなに詳しかったわけじゃないからあんまり細かく確認はできないんだけど、もっとこの世界のことが知りたいんだ」

「なるほどな」

 まだ難しい顔をしている姫が、どんなことを考えているのかはわからない。

 目を細めたり、眉をしかめていたりしていろんなことを考えている様子の姫は、しばらくして緑がかった瞳を俺に向けてきた。

「こちらの世界、もしくはタクトが生まれ育った世界が、もう片方の複製という可能性については、実はそんなに新しい捉え方ではない」

「そうなの?」

「あぁ。ジョーカーの使徒は記録が残っているだけでも一〇〇〇年前には出現が確認されている。タクトと同じ世界からやってきた者がもたらす情報は、それだけ古くから知られている。それと同時に、世界とはここと、タクトの世界、ふたつだけではないと考えられている。転世者の皆が専門家というわけではなく、伝わる情報の正確性にも疑問があったりするが、この世界にやってくる転世者は三つ以上の世界からだ、と予想されているしな」

「三つ以上……。そうか、世界がふたつしかないって考える方が、狭いんだ」

「その通りだ、タクト」

 考えてみれば不思議なことじゃない。

 俺には俺が転世してきた元の世界とここ、ふたつの世界しか認識できてないが、転世者が度々やってくるなら、そのふたつしかないと考える方がおかしい。

 もっといろんな、複数の世界から転世者がやってきていると考える方が、確かに自然だと思えた。

「どちらにせよ、この世界のことをもっと知るということは必要なことだろうな。ジョーカーという女神が何を考えているかは、遥かな昔から存在は知られているのに、いまなおわかっていない。世界を知ることでその手がかりが得られる可能性はある」

「うん……。そう簡単にわかることじゃないと思うけど、知りたいんだ」

「うむ。ならばまず、王都に行ってみるべきだな」

「王都? エディンに?」

 そう言ってニッコリ笑う姫に、俺は小首を傾げた。

「エディンにある大図書館。そこには多くの本や文書が収められている。古いものはもちろん、大陸からの本も少なくないからな。この屋敷の何倍もの建物の中に、ぎっしりと本が詰め込まれている」

「……物語の本も、ありますか?」

「うむ。かなりの数があるぞ」

 口を挟んできたラキは姫の返事に、俺の顔を見つめてくる。どことなく、青い瞳が輝いて、嬉しそうにしている気がした。

「さらに言うならば、西にある聖都だな。ここには王立大図書館よりもさらに巨大な、知識の宝物庫と呼ばれる場所がある。そこにはさすがに、普通の人間では入ることはできぬがな」

「聖都、ですか……。かなりの距離がありますね」

「決して近くはないな。いくつかの国を越えて行かねばならぬし、簡単な旅ではないだろう。たどり着いたところで、宝物庫に入るためにの資格を得るにはずいぶんと苦労することになるであろうな」

「王立大図書館と、聖都の知識の宝物庫、か……」

 知識を得るための方法は見つかった。

 でもいますぐというわけにはいかなそうだ。

 聖都はたぶん、京都の辺りにある大きな都で、戦国時代の様相を呈しているいまのこの列島の中でも、特別な勢力を持つ都市国家のようだった。

 ――それならまず、王立大図書館かな。

 エディンにあるという巨大な図書館。そこなら距離的にも近いし、屋敷の書庫の何十倍、何百倍も本があるなら、いまよりも多くのことがわかるだろう。

 考え込むのにうつむいていた俺は、楽しそうに笑みを浮かべている姫の瞳を見つめる。

「まずは大図書館に行ってみたいと思う」

「わかった。そのときは私が入館の便宜を図ってやろう。しかしながら、いますぐというわけにはいかぬがな」

「あー」

 それはその通りだ。

 討伐軍の本隊待ちをし、これから魔王軍との決戦が行われる状況で、悠長に大図書館の入館許可を出してる余裕はないだろう。

 なにより、許可をもらうにしても、決戦で姫に生き残ってもらわないといけない。

 ――俺は、どうするべきだろうか。

 スイミーを取り込んだゴロー。

 竜王を倒すほどの魔人の力を手に入れたゴローの力は、計り知れない。戦いに参加なんてしたら、たぶん俺の命がいくつあっても足りないだろう。

 左右に立つトールとラキが、俺の様子を窺ってきてるのに気づきながらも、細めた目を向けてくる姫と見つめ合っていた。

 討伐軍本隊が到着した後、俺がどうするかの判断は、まだ着きそうにない。

「下がってください、タクト様」

 姫と見つめ合って考え込んでいたとき、ラキがそう行って廊下に続く扉の方に振り向いた。

 俺が前に出ないよう左腕を上げたラキは、何もない空間を見つめながらオリハルコンの鎧を喚び出して纏う。トールもまた、メイド服のスカートを翻したと思ったら、どこに仕舞ってあったのか、両手に手甲を装着していた。

「歪みの結実直前に気づくとは、侮れない感度」

 そんな声とともに扉の前に現れたのは、病的な青い肌をした、執事服を着た魔人だった。

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