ー2ー メルとイル


アマレは生まれたほかの神々たちとともに仲良く暮らしました。天には聖堂を立て、神々たちはそこで歌いました。


ですが、困ったことにメルディモーレとインディースだけは違いました。二人を略してメルとイルといいます。


箱庭が気になって仕方ありませんでした。


二人は意気投合して、ついに箱庭におりてしまいました。



神が天から降りると、天使になってしまいます。

神々は二人を堕天使と呼びました。アマレだけは呼びませんでしたが、触れもできませんでした。



箱庭で遊ぶ二人はとても仲が良く、喧嘩も耐えませんでしたが、それでも二人がよくて暮らしていました。


ところが、それは永遠とは行きませんでした。


イルは時折空が恋しくなり、アマレに祈るようになりました。アマレはイルにとってはお父様のような存在でした。


イルの祈りはそのままアマレに届きます。まるで声が聞こえるようにです。


アマレはイルを天に呼び、神としない代わりに火の精霊と呼びました。




……メルはそれがとても悲しくて、いつしか憎しみを持ち始めました。



世界を破滅に導き出したのです。

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