第七話 魔王軍幹部の憂鬱


 特別会議室の空気はあまりにも重く、圧迫感に押し潰されてしまいそうだった。出席者の誰もが黙り込み、難しい顔を上げられないでいた。統一戦争が一番激しい時期ですら、こんなことは数えるほどしかなかったはずだ。雰囲気だけでも改善しようと明かりの魔道具を目一杯に強くしたが、お互いの深刻な顔がよく見えるようになっただけだった。


 魔王軍でも一部幹部にのみ知らされるこの隠し部屋に集まったのは、魔王の俺と七天七星の合わせて八人。いつもは情報部や経理部、総務部や開発部の担当者も出席するし、なんなら七天七星の半分くらいは興味なしとサボるから、会議の面子メンツが問題の深刻さと機密性の高さを表していた。



 言葉一つ発さぬ全身鎧の黙人。漆黒の甲冑は全ての攻撃を跳ね除け、大剣の一振りは山をも分かつ。七天七星筆頭、貪狼『将軍』ドゥーベ。


 武の化身として、魔王領のみならず人間世界にも勇名を轟かす生ける伝説。その剣に並ぶものなし、巨門『剣仙』メラク。


 ありとあらゆる手管を操り、狙った獲物は必ず骨抜きにする。女の敵、男の敵、生きとし生けるもの全ての敵にして天国への案内人。異端の男夢魔インキュバス、禄存『下半身』フェクダ。


 その視線は全てを凍りつかせる、人も、炎も、光さえも。魔王軍総参謀にして魔王の片腕、文曲『氷の女王』メグレズ。


 小さな身体に秘めた膨大な魔力と偏執的なまでの知識欲を礎に、数多あまたの禁呪を軽々と操る狂気の徒。敵味方問わず燃やし尽くすその姿こそは、まさに魔術の性そのもの。万魔の支配者、廉貞『魔導』アリオト。


 七天七星の地位を狙って彼女に挑み、再び日を見た者はいないという。年端も行かぬ可憐な乙女、誰もその真の姿を知ることはない。謎の美少女、武曲『天華』ミザール。


 強さだけを追い続け、こぶし一つで魔王軍の頂点まで上り詰めた戦闘狂の人狼。真の脳筋は、脳みそと筋肉の区別がつかぬ! 魔王軍が誇る「戻ってくる鉄砲玉」、破軍『拳王』アルカイド。



 北天に輝く極星が常に大地を導いてきたように、幾千年の太古より密かに暗躍し、この世界の流れを操ってきた謎の上位集団。それが『七天七星』だ。



 その七天七星が勢揃いしてなお、この空気を取り払うことが出来ないでいた。



「では、第七七三回七天七星会議を開始いたします」


 司会のメグレズが開会を宣言する。常に平静な彼女の声にどこか張りがない、これは驚くべき事態だった。


「本日の議題は――」


 彼女は一瞬言い淀み、そして続けた。


「『数千年前の北極星は今の北極星と別の星だった』件についてです」



 俺は頭を抱えた。



 ほかの出席者達も一様に顔を覆い、深い溜め息をつき、眉間を揉みほぐし、前髪をいじり、目を閉じ、最近覚えた糸ようじで歯間のカスを掻き出し、事態の深刻さを受け止めきれないでいた。



 そう、七天七星である。



 字面の通り北斗七星に由来する名を持った七人の幹部からなる、魔王の懐刀にして最高戦力。現魔王が一介の浪人だったころから付き従い、魔王領統一という偉業を陰に陽に支え続けた、泣く子も黙る魔王軍の筆頭幹部軍団。それが『七天七星』なのだ。


 その格は他の魔王軍幹部とは一線を画し、直属の部下はもちろん、部下の部下というだけでも一目置かれ、詐欺の名義に使われた回数は知れず、魔王領のみならず人間領でも子供を叱るときに持ち出される、それが『七天七星』なのだ。


 月が大地を回るように、大地が太陽を巡るように、常に世界を支配することを定められた星々の天頂、それが『七天七星』なのだ!



 だが、先日の夏休み魔王領こども魔法電話相談に届いたお便りにより、北極星というのは固定されているわけではなく、幾つかの星が持ち回りで担当していることが判明したのだった。



 動いとるやんけ!!



 っていうか別の星やんけ!!!!



 どーすんだよ。


 俺は机に肘をつくと、組んだ手に頭を載せ深く長い溜息をついた。


 七天七星とは、北極星の偉を借る集団である。北極星の偉とは、遥か太古の昔より北天に座し、常に人々の標となってきたという歴史的事実である。


 北極星が動いてしまえば、その威を借りてきた七天七星の権威も揺らぐ。お前ら数千年の歴史とか言ってるけどせいぜい千五百年じゃん、となる。何がよろしくないって、魔王領には二千年くらい生きてる大妖精とか古龍とか普通にいるんですよね……。


 だめだ、このままでは七天七星が粉飾上等の詐欺集団と指をさされ、名実ともに反社の総大将としてわらわれてしまう! 火のあるところに煙が立ってしまう!! 


 

「あの、質問なのですが」


 重苦しい雰囲気の中フェクダが挙手し、真剣な面持ちで発言した。


「私の二つ名だけ酷くないですか?」


 知らねーよ。


「確かに私は真のパートナー、魂の半身を求め彷徨う愛の狩人ですが、それは上とか下とかではなくてですね、いや、上も下も好きですが」


 やかましいわ。


「確かに下半身というのはよくないな」

「でしょう?」

「脚に失礼だ、『一部下半身』にしよう」

「お二人とも……」


 メグレズが冷めた声色で呟く。途端に部屋の温度が下がる。


「確認しよう。今はポラリスが北極星だけど、昔は違ったと」


 俺は話を戻した。


「今より一万二千年前はこと座のベガ、それからヘラクレス座、竜座、こぐま座のコカブを経て、現在のこぐま座のポラリスになったのは二千五百年前のことですね」

「二千五百年? ギリギリ幾千年って言い張れない?」


 一より大きいから幾でしょ幾。『七天七千年の歴史』とかフカしたんならともかく、四とか五と感じたのは受け手側の問題だ。そういう意味で言ったのではない、誤解を招いたのなら申し訳ないが、勝手に勘違いした皆さんにも責任はある。


「あ、オレこの前一万年の昔つったわ」

「てめー何やってんだよ!!」

「いやーほら、勇者が『お前達の歴史は五千年かもしれん、だが人間の歴史は八千年だ!!』とかマウント取ってくるからよ、こっちも対抗して一万年にしといたわ」


 アルカイドはガハハと笑う。こいつ、先日『アルカイドを送り込んで七天七星の名乗りを上げさせ、なんかそれっぽい流れを作って盛り上げる作戦:リベンジ』を成功させてきたと思ったら何てことを!!


「そもそもだね、魔王様はどうして僕らにこの名前をつけたのさ」


 そんな疑問の声を上げたのはアリオトだ。おっ、久しぶり!


「え、丁度七人だったし、北斗七星から持ってくればいいかなって」

「うん。だけど北斗七星と北極星は直接の関係は無いよね?」

「えっ?」

「えっ?」


 えっ……?


「あ、あれ、北極星って北斗七星じゃなかったっけ……?」

「魔王様……」


 おかしい。メグレズからの魔力は感じないのに、部屋が冷え切っている。


「現在北極星とされるのはポラリス、これはこぐま座の端の星ですね。北斗七星はおおぐま座の一部です。柄とされる部分の延長上にポラリスが存在するので北極星を探すときに便利というだけで、直接の関係はありません」


 ふ、ふーん……。


「し、仕方ないだろ! 時間がなくて二分で考えたんだから!!」

「……魔王様って、結構こういうとこあるよね」

「私、何か深いお考えがあるものだとばかり……」

「魔王様という北極星を守る七人の星、とかそういう意味だと思っとたが……」

「…………」


 くそっ、お前ら! 人の目の前でひそひそ話しても意味ないだろ! むしろ余計にいじめ感が出るわ!! 俺の体温は怒りと羞恥で上昇したが、逆に部屋の温度と俺の株がぐんぐんと下がっていくのを手に取るように感じた。


「大体よぉ、あの星座ってのが意味分かんねーんだよ。北極星が便利なのはいいとして、どこが熊だっつーの。魔法薬キメすぎてんじゃねーの」


 アルカイドがわめく。そうだ、言ってやれ! そのまま問題をずらせ!!


「北斗七星なんておおぐま座の後ろの方の部位なんだぜ。おおぐまのケツ周り座かよ。オレの星なんか尻尾の先だぞ、締まんねーっつうの。せめて牙とか爪にしてくれよ」


 ポジションがお気に召さなかっただけらしい。


「まあケツの穴にあるフェクダよりマシだけどよ。こいつの二つ名『肛門』でいいんじゃねーの」

「それは……一考の余地がありますね」


 ねえよ。


「こぐま座ってのも最悪だしな。他はベガにヘラクレスに竜だぜ?」

「『ふっふっふ、こぐま座の代は七天七星の中でも最も弱そう』とか言って馬鹿にされるやつだね」

「私は可愛らしくていいと思いますが……」

「…………」

「ふむ、つまり儂らは数千年後に『北の方にあるけど北極星とは全然関係ない、なんかかわいらしい星座のケツ周りの人たちの集団』になっておるということかの」


 メラク先生がまとめたが、目を覆いたくなる未来予想図だ。


「正確には『北の方にあるけど北極星とは全然関係ないしもちろん世界を支配なんてしてない、どうも魔王領を統一したらしいけど文献を調査してもお笑いエピソードしか出てこない、なんかかわいらしい星座のケツ周りの人たちの集団』ですかね」


 フェクダの細かい訂正が入る。お前、艶話担当な。


「まあのう、よくこれだけおもしろ所を集めたもんじゃわい」

「俺もよ、最初は旅芸人の一座かと思って襲ったんだよな」

「将軍なんて立ってるだけで面白いからね、あれはずるいよ」


 今も座ってるだけで面白いからな。


「……皆も知っての通り、『七天七星』は人間勢力や他の魔族との交渉を有利に進めるために、俺が作り出した架空の設定だ」


 俺は凍死を避けるべく、強引に話を戻した。


「思いつき半分の、適当な集団……だけど、俺はこれを作り出して、初めて自分が魔王だと本気で言えるようになったんだと思う。自分を支えてくれる奴らがいる、俺はその期待に答えなければならない、そう考えられるようになったんだと思う」


 俺は、改めて一同を見回した。


「あの時、あそこにいたのがお前達で良かった、心からそう思っているし、お前たちでなければ魔王領の統一なんてできやしなかっただろう。ただのでまかせだったが、しかし運命だった。『七天七星』は、本当になったんだ」


「魔王様」

「魔王様……」

「……フン」

「……」

「さすが魔王様です」

「それはそれとして、すでに七天七星の創作伝承については広まり過ぎてしまいました。何らかの対策を考えませんと」


 ちっ、いい話っぽく締めようとしても駄目か!!


「魔王様って、それっぽいいい話で丸め込んで都合の悪いこと誤魔化すとこあるよね」

「アリオトさん、いい女は気づかない振りをするものですよ」

「あれはあれで効果的なのよ。特に魔王領はアホ揃いじゃからのう、上手いことおだててやれば面白いように話が進む」

「見抜かれることを前提で気持ちを伝える、高度な交渉テクニックですね」

「君たち」


 共通の敵を得て七天七星の絆が深まったようで何よりだが、代わりに俺の評価が下げ止まりの取引停止状態だ。いけない、このままでチーム丸ごと別の北極星に移籍されてしまう!


 俺は静かに目を閉じた。


 考えろ


 考えろ……。


 考えろ…………!!


「よし、諦めよう」


 俺は諦めた。


「魔王様……」

「そ、そもそも、こちらから正解を答える必要はない。放っとけばいいんだ。指摘されたら『ほう、そこに気づくとは』と意味深に笑っておけばいい」


 口をついて出たでまかせだが、ふむ、案外悪くない。


「なるほど、困ったときは『ふっ、自分たちの目で確かめてみるがいい』など、思わせぶりな台詞で誤魔化すわけですか」

「そう、これは『伏線』だ」


 しかも、物語が終わっても回収されないタイプの伏線だ。


 そもそも、七天七星は謎に包まれた集団。疑問に対し明確に答えが返ってくるわけがないのだ。多少の齟齬は考察の余地として、むしろその存在を大きく見せるよう働く。ほら、あるだろう? なんかそれっぽい用語を乱発して雰囲気出すだけの作品とか!


「人とは自分の見たいものを見る生き物だからねえ。無関係の断片をかき集め、勝手に真実を突き止めてくれる、ということかな」

「夏休み魔王領こども魔法電話相談に届いた『しちてんしちせいはお笑いしゅうだんだと聞いたんですがほんとうですか?』というこのお便りも、『ふっ、真実かもしれないし、真実ではないかもしれない』と笑っておけばいいというわけですね」


 それは否定しろ。


「つまり、だ。いい感じの正解が出来上がれば、遠回しに肯定する振りをすればいいし、もちろん謎が謎のままでも構わない。何でもかんでも俺達がコントロールする必要はないんだ」


 そもそも、人心を完全に操るなんて神ならぬ身で出来るはずがない。


 そして、それは今の魔王領と同じだ。


 基本的な制度設計もあらかた終わった今、魔王領は俺の手を離れても発展を続けるだろう。細かなミスを気にしすぎて変な新設定をねじ込んでくる上司なんて、現場からすれば邪魔なだけだ。


 何か謎があると感じれば人は勝手に考えるし、未来に可能性を感じれば魔王領は勝手に栄える。俺たちは、それに手を添えてやるだけでいいんだ。それだけで、この国はきっと栄えていく。そう、七天七星の伝説が広まったように……。


 ふう、またいい感じにまとめてしまった。


 俺は確かな満足感を胸に、晴れ晴れとした気分でお茶をすすった。


「では、そういう方向で。新しい設定を加える場合は、事後でもいいですからきちんと報告をお願いします」

「あー疲れたぜ。よし、久しぶりに新兵のヤツラでも揉んでやるか」

「メラク老、陸奥五郎の二十年ものが手に入ったのですが、この後どうです?」

「おお、ワシも丁度オオイワイノシシを狩ってきたところよ」

「……」


 閉会宣言を待たず、三々五々に散っていく七天七星たち。相変わらず勝手な奴等だが、いつもは半数が欠席で半数の半数が遅刻早退だ。最後まで勢揃いだったのは、大きな進歩と言えるろう。こいつら、本当に俺無しでやっていけるのか……?


「魔王様はあれだね、口で人をたぶらかし、口で自滅するタイプだよね」

「そのくせ本人は誠実で優しく真摯だと勘違いしてますからね」


 そして、最後まで残ったアリオトとミザールはどこからかお菓子を取り出しお喋りを始めていた。いけない、攻性女子会だ!! 


「あんな思い付き、ボロが出るに決まってるんだからさ。七天七星の解体も視野に入れて、お得意のゼロベース思考? できちんと考え直すべきだったのに」

「魔王様はあれだけ改革を叫ぶくせに、個人的な領域では実に保守的ですからね。逃げてるだけなんですけど」


 ぐっ……。こいつら、俺が聞いていることを前提で会話してやがる。このままではチクチク言葉のむしろだが、しかし退席しても不評を被るのは確定。回避不能の自動二択だ。ここは仕事してる振りをして……なっ、さっきまで隣りにいたはずのメグレズの姿が無い!?


「そういえば魔王様、ついこないだまでアリオトさんが失踪されてるの気づいてなかったらしいですよ?」

「全くひどいよねえ、命を預けあった仲だってのにこの仕打ち。それとも、平和になったから用済みってことかな?」


 逃げ遅れた俺は結局、全身脂汗まみれで二人の愚痴に付き合わされることとなった。いいさ、こうやって部下の率直な意見を吸い上げるのも上司の役目。今日は無礼講、どんな辛口ご意見でもどんと来いだ。ただしアリオト、胃薬は急いで開発しろ。


「口から先に生まれた、なんて魔王様のためにある言葉だよね」

「自分の口をついて出た思い付きに、よく自分で感心してらっしゃいますから」

「あれ凄いよね。見たいものを見るというか、見たいものを言うというか」

「一種の呪術ですよね」


 ど、どんと来いだ……!


「ま、その瓢箪から七天七星が転がり出るんだから分からないものだよ」

「つまり、私達が魔王様の成功体験になってしまっていると?」

「あー、自分のやり方に固執してしまうのは思考の幅が狭い人の特徴だよね」

「大勝ちの記憶が忘れられないギャンブラーみたいなものでしょう」

「確かに魔王領統一は大勝ちも大勝ちだけどさあ」

「行く先は破滅、この辺で一度引き締めたほうがいいかもしれません」


 女子会は際限なくヒートアップし、反比例するように俺の心胆は冷えていった。寒さとは違う何かで、全身も震えた。


「まあでも、魔王様のそれっぽくまとめる力だけは認めざるを得ないよね」

「特に、都合の良い夢を見させるのがお上手ですよね」

「ギャンブルに勝った自分を想像させると言うかさあ」

「南部なんてあの口先だけで平定したようなものですからね」

「そこだけ突出されても、胡散臭さしかないんだけどね」

「まあ、その力だけは認めざるを得ませんよね」


 ミザールが果物にフォークを刺しながら言った。


「誤った言論によって真実を捻じ曲げ、歪んだ像にまとめる才能をもつ人――



 ――まとめ才人、と言うところしょうか」



 やめろ!!!!



 限度を越えたバッシングに、気づけば俺は耳を塞いで会議室から逃げ出していた。俺は口だけの男、口だけの上司だった。



 その夜、遠い未来に「当時の魔王は『北の方にあるけど北極星とは全然関係ないしもちろん世界を支配なんてしてない、どうも魔王領を統一したらしいけど文献を調査してもお笑いエピソードしか出てこない、なんかかわいらしい星座のケツ周りの人たちの集団である七天七星を率いていた、口から生まれたデマとオレオレ詐欺と言論的武器商人の男で、そのくせ本人は誠実で真摯で非感情的で論理的と自認していて、本業はヘイト系まとめサイトの運営』です。いかがでしたか?」とか書かれる夢を見て、俺は一晩中うなされることとなった。


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