第2話 【はじめに】
まず、私がどのように探検家を志すようになったかについて書き始めようと思う。私は元々ピッツァ職人だった。私の地元の名物であるピッツァを仕事にしようと思い、町でそこそこ名の知れた店に面接を受けた。勿論合格し、それから私は腕をめきめき上達させていった。その内、オーナーを任されるようになった頃の事だ。毎日賑わう店の中に、遠い町から来る客がいた。その客は珍しいモノ好きで、新しい話を仕入れては他の客に話していた。その客が、帰り際に私に話をしてきた。
「君、知っているかい?その顔じゃ知らないだろうね。なんでも、つい1カ月ほど前の話だが、ある探検家が古代遺跡を発掘したらしい。そこまではよかったんだが、なんでも、その探検家はその遺跡に入ったっきり、帰って来ないそうだよ。怖い話だろう?君も気をつけたまえよ」
私はこの話を聞いたとき、はじめは本当か疑わしく思っていた。但し、日を重ねるにつれて、その探検家の話が興味深くなっていった。そして、ある日、決心した。私もこの目で確かめるため、探検家になること。それから私は優秀な弟子に店を任せ、古代遺跡へと足を運んだのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます