第15話
足が軽い。空でも飛んでいるようだ。そもそも身体がめちゃくちゃ軽い。どうなってんだ自分。
10も経たずして巨人の元に辿り着く。巨人が病院の破壊を繰り返しながら、巨人の全身像が現れ始める。少し青みがかった白い身体に紅い目。
紅「イグニス!アレは何なんだ!?」
イ「アレハ【イーター】トイイマス。タイヘン危険デス」
イーター、世間では化け物をそう呼ぶらしい。
巨人の元へ来たはいいがなにをすればいいのかさっぱりわからんので待機する。イグニスの指示では赤信号に注意しろとポップアップで出ている。
すると、赤信号の方向から晏子とSPのような男女5人の集団が現着した。晏子に指示を仰ぐ。
「アンタはイグニスのチュートリアルを受けて!」
そう言われた俺は、言う通りにし、各自配置についた。
イグニスのポップアップに「スタート!」の文字が現れる。始まった。
俺の役割はチュートリアルをこなすこと。
こんな大変なときにチュートリアルなんてやってて大丈夫なのか?
そんなことを思いつつイグニスに従う。
チュートリアル
1「歩く」クリア
2「走る」クリア
3「跳ぶ」クリア
4「パンチする」巨人の足にパンチしてみた。びくともしない。クリア
5「投げる」瓦礫を投げて巨人に当てる。びくともしない。クリア
するとイグニスからチュートリアル完了のポップアップが出てきた。これでいいのか?だが、大まかな身体の動かし方はわかった。不安感ももうない。
チュートリアルが終わり、しばらく周りを見ると、男が上空に立ち、黒い男の周りに多数のカラスが集まり、女性が巨人の気を引いていた。ひざまついて手を地面に付いてた女の子の肩に晏子が手を置いてボソボソ話していた。
バトル!これぞ戦略!胸が踊る。ワクワクする。
するとイグニスから指令が届いた。
「この巨人を鎮圧する」
そうポップアップが目の前に現れた。
よし、ここから俺も参戦だ!
そう意気込み、足を巨人の元に走らせた。
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