第14話

白「なにボサッとしてんの!走るのよ!どんどん!」


晏子が駆け足で走っていくのを俺が付いていく。


あれ?なんで10年間も寝てたのにリハビリ無しで動けるんだろう?


紅「おい、晏子!俺10年も寝てたのになんで動けるんだ?」


白「それもイグニスのお陰よ!」


イグニスはAIであり、この世を統率してるシステムの名称らしい。

晏子がイグニスに話しかけろと言うのでイグニスに問いかける。


紅「それじゃあ、イグニス!俺は何をすればいい?」


イ「了解、チュートリアル開始シマシタ」

 「ヴーーーーーーン、ヴァンヴァン、キーーーーーーン、ヴ、ヴァンヴァン!」


紅「おい、イグニス!チュートリアルなんて頼んでないぞ!」


白「いいのよそれで、イグニスはこの世の中でもはや正義なんだから」


俺はますます混乱したが、しばらくして、10年前に助けられたのはイグニスのお陰だったとふと我に帰った。


紅「そうか!今俺は戦うのか、その男と!」


そう言うと頭の中でピンポーンと音がした。


白「イグニス!30%だけ解放できる?修身のリミッター」


イ「カシコマリシマシタ、紅田修身ノ基礎力ヲ10%カラ30%ニ移行シマス」


すると修身の身体から熱が発し、機械音が周りに鳴り響く。


 「ヴーーーーーーン、ヴァンヴァン、ハッハッ、デーーーーーン、ガチャ、プシューーー」


紅「なっ、なんだこれ!?」


イ「完了デス。チュートリアルヲ開始シテクダサイ」


興奮覚めやまない。これはSFなのか。感動しているその最中、その最中、先ほど腕が突き出ていた穴から巨人化した人間の上半身が突きだし、爆音が鳴り響く。


ガゴァアアーーーーーン、ボロボロボロ。。。


巨「ウォオオオオオオオオオオ!!!!!」


巨人が叫んでいる。そう、ゴングは鳴った。相手は15m級の巨人だ。不足はない。


紅「おっしゃああ!いっちょやったるぜ!!」


そう意気込み、巨人のいる場所に一人で足を運ばせた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る