第13話

ヴーーーーーーンヴーーーーーーン

緊急警報!緊急警報!

たった今、病院内でイーターが発生しました。

危険度は10段階中5段階です。

病院内の皆様は速やかに安全な場所へ避難してください。繰り返します。

ヴーーーーーーンヴーーーーーーン

緊急警報!緊急警報!


警告音が突如病院内に鳴り響く。あわてふためく人々。患者とナースや医師の職員達。


その混乱の最中、ドカンッ!と重低音が鳴り響く。1階ではない。ここが5階だから恐らく中層階の近さの破壊音だった。


すると、晏子は立ち上がり「修身!待ってて、すぐ応援呼ぶから」


そう言うと、晏子はジャケットを羽織り廊下へ駆け出した。


しばらくすると、黒いスーツを着たゴツいSPみたいな人が来て「こちらへ」と非常階段に案内された。


「一応、俺、まだ10年ぶりに動いたばかりんだけど。。。」


そう思わんばかりにセカセカと案内される。


1階の外に出て用意されてたワゴン車に乗り込もうとした次の瞬間。


バーーーーーーーン!!!!!!!


3階辺りの窓からものすごいデカイ腕が突き出て、瓦礫が飛び散っていた。


周りのSPもどきの人達はそれを見た瞬間。

「レベルEだ!レベルEに変更だ!」

と騒ぎ出す。


そのうちに、晏子が俺の元に駆け寄って

「ちょっと来て!一大事なんだからちんたらしない!」と怒られた。


なんで俺が怒られんねんと思いつつも、フラフラと付いていく。


晏子が「イグニス!情報共有!」と言うと俺の目の前に誰なのかわからない眼鏡をかけた青年の画像と個人情報がモニターのようなヴィジョンで写し出される。


「なんだ!何が起こってるんだー!!!」

と、晏子の手を握りながら、病院の駐車場中央で大声で叫んだ。

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