第7話

なんだかんだマップを見ながらランニングしていたら、三橋1丁目にあるエイト・テンと言うコンビニに着いた。


俺はとりあえず、店員さんの名札を見ながらみどりさんを見つけようとするがなかなか見つからない。


小林、佐藤、松山、みどりみどりっと…。


みどりさんを探しながら温かいホットコーヒーに手を伸ばすと、後ろから「ワッ!!!」っとお姉さんが驚かしてきた。


よくよく見てみると、さっき電車に乗っている最中に目の前にいた緑のカーディガンを着ていた女性だった。


俺は、「あなたがみどりさん?」と聞くと、「そうそう」と彼女は頷いた。


「私が野崎みどり!よろしくね!」


と、笑顔で返してきた。


手にしたホットコーヒーをレジに持って行き、二人ともそれぞれ会計を済ませ、店を出る。


みどりさんは、メロンパンと緑茶を買っていた。


流石みどりさん、名前に緑が入ってるだけのことはある。


そこらの公園のベンチで「例のブツ」である「コーヒー豆」を渡す。


するとみどりさんからお手紙をいただいた。


手紙は、白い封筒に赤いシールで封がしており、そこには「紅田修身君へ」と書かれていた。


封を開けてみるとそこにはこう書かれていた。


「僕は大変困った事態に直面している。

俺の相談相手になってくれないか。

 返事待ってるね。

              蝉川時雨」


その下にはQRコードがあり、スマホで読み込んでみると、ちょうど俺たちが住処としているシブヤのウヤマミチ踏切にマップがポイントでなされていた。


ここに来い、そういうことなのだろう。


みどりさんと笑顔を交わし、その場を離れた後、もう一度大宮駅の方へ走り出していった。


午後3時、スマホにはそう記されている。


急がねば。


そうして、俺は公園を後にした。

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