皆さんは、考古学はお好きでしょうか。
この作品では、土偶が登場します。
考古学のこれまでの研究から、土偶は多産や豊作などを願って作られたと言われていますが、研究者でもない人がじーっと土偶を見ていると、あれ、なんか、見知ったあれに似ているような……なんてこと、ないでしょうか。
もちろん、研究者が調べた内容は歴史的に重要なことですが、自分が直感的に感じたものも大切にしていいと思うのです。
そしてこの作品の面白いところは、最年長の学者さんが真面目に話していることよりも、他の学者たちが直感で見たものの方が実は合っていた、という結論に至るところ。
「どういうこと?」と思われた方は、是非読んでみてください。
くすっと笑えて、考古学の面白さにちょっと触れることができるのではないかなと思います。