第2話 店主
はい。いらっしゃいまし。
まーまーしょっぷ、開店でございます。
本日は、店主についてお話しとうございます。
店主、人は良いのでございますが、いかんせんご自身のお気持ちを伝える事が上手くないのです。
鬱病という病を抱えておりまして、愚痴や疲れを溜め込んでしまい、調子を崩してしまうという日々を過ごしております。
そんな店主でありますが、ご友人にはとても恵まれ、優しいお人が優しいお声掛けをしてくださいます。
なんともまあ、ありがたいお話でございます。
しかし、中には心無い事を仰るお人もおりまして、店主は、それはそれは、困っておりますのです。
そんなお人、噛みついてやればいいのに。等と当方思っているのですが、いざ、噛みついてやろうとすれば、店主に宥められ、なでなでされてしまいます。
なでなでされてしまうと、力が抜けて仕舞うのです。
嗚呼、やんごとなき猫のサガです。
いや、当方のお話ではなくてですね、店主のお話なのですが、それで、ご友人のお話を一生懸命聞いているうちに、店主は、不安になったり、被害妄想が出てしまったり、眠れなくなったりするのでございます。
なんと難儀な……。
そんな店主の元を訪れる、お人のお話を次回聞いて頂きとう、ございます。
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