第5話『 ≒ (ニアリーイコール)』
『全ての人民を洗脳』!?
『
ふ ざ け る な !
俺が
……恋心を抱いた相手に『自分を好きになって欲しい』と願うのは当たり前だし、そのために死にものぐるいで努力するのは自然な流れだ。
だが当然、相手にだって選ぶ権利はある。
どんなに努力しても、足掻いても、自分を好きになって貰えない時は、悲しく、辛い涙を流してひたすら堪えるしかない。
……そして、いつか相思相愛の相手と巡り逢い、その時こそ心からの嬉し涙を流す権利を得るのだ。
『愛するものの幸せを願う』
それこそが俺たち人間を人間
それを根底から覆す
俺は怒鳴りつけたい気持ちを抑え込み、極力冷静に……
「作戦参謀……今の
……と言った。
作戦参謀は振り返りもせず
「閣下……自分は、その『
……こ の 野 郎 💢 あくまでも俺のやり方に逆らうつもりだな!
「判った。 そこに関しては俺も謝る。 だから貴官も前言を謝罪し、撤回して下さい……いや、撤回を求める!」
「ほう……嫌だと言ったら?」……作戦参謀は明後日の方向を向いたまま、冷たい声だけを俺に送った。
ユイの言によると、
『
今現在、
……いや……
……しかし、それでは無力な俺が
それは恐怖政治そのもの! 俺が最も忌み嫌うものだ。
……俺は、成り行きで『臨時総司令』を拝命しているが、その実、一介のサラリーマンだ。 何の力も権限も無い。
そんな俺が『武器』として使う事を許されるのは……
『俺自身』
……のみだ。
衛鬼兵団の中でも、特に優れた戦闘能力を持ち、自力で今の地位を勝ち取った作戦参謀を相手に、俺が勝てる望みは
『 ≒ ゼロ 』
……
……
野華さぁ〜〜ん💦
もう会えないかも〜〜〜〜💦
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